2016年09月29日

日本の裁判官は、官僚裁判官である。裁判官が選挙によって選任されるアメリカとも異なり、西欧諸圏のような陪審制・参審制の制度もなく、国民が司法に一切参加できない。

「本多勝一著:
貧困なる精神O集「裁判官」、朝日新聞社、2001年」は参考になる。「裁判官のためのジャーナリズム入門講座」の「裁判官が軽蔑すべき職業になる?」は面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1. 裁判というものは、「不正」とか「悪」に対して、司法権力が国民にかわって報復する役割に大きな意味がある点、「釈迦に説法」にならない。司法権の独立を自ら破壊し、行政と癒着して一権集中独裁政権に奉仕し、裁判官がとっくに「釈迦」ではなくなっている。
2.裁判などというものに幻想を持たず、訴訟などという無益なことに時間と金を費やすことは、よほどの事情でもないかぎりしない。現状がつづくかぎり、裁判官などというものはもはや正義だの公正だのといった志の高い世界を扱う職業ではなく、ドロボーやヒトゴロシを相手にするにはいい程度の軽蔑すべき役人商売だというイメージが次第に定着している。
3.私たちの税金で生活するこんな職業を、まだ正義や公正を扱う世界に属すると思いこんでいる日本人も多いが、そんな誤解を解いて、裁判官という軽蔑すべき商売の実像が理解されるような努力を、微力ながら今後つくしてゆく。
4.裁判官の中にも本来の役割たる公正・正義・論理を重んずる人物が、まだいくらかは「主流でないところ」にいることを知っているので、裁判官全体に一般化することは避ける。「税金を払ってかれらを生活させる側」には、そんな良心的裁判官を選ぶ権利など全然ないのが、もうひとつの現実である。「憲法の精神に反する判決」をする裁判官は我々が選んだのではなく、かれらが勝手に現れるような「制度」になっている。
5.古代社会の直接的自己救済「目には目を、歯には歯を」にならざるをえない。現在の日本より公正かもしれません。現在の日本であれば、裁判や「法典」になど頼れないので、不正や悪に対しては自分自身で独自に復讐または反撃するほかはない。
6.宅八郎氏の言葉を引用すると、裁判などに絶望しているのは自分だけではない。「ボクは復讐についていかに批判されようと一切反省はしない。裁くのはボクだ」「本当に相手に気付かせるとしたら、まったく同じ方法でやりかえすしかない」「ボクは法律家の解釈なんて信じていない。
7.暴力団やヤクザも、「法を頼りにできぬ現実」があるために、いつまでも存在しうる。。民主主義も、司法の公正があってこそ意味がある。政権の道具と化した司法では、ソ連その他の実例と同じく、もはや民主主義社会ではなくなっている。国民もそのつもりで対処せざるをえない。
8.殺人をはじめとするさまざまな事件の被害者が救済されるべき最後のよりどころは裁判である。被害者にかわって加害者に対する正当な罰なり更生なりの道を司法権力が示し、実行する。だが、その裁判が本来の役割を放棄し、厳正な判断をしないばかりか、ヌレギヌすなわち冤罪・誤審さえ少なくないとしたら、もはや被害者は救われず、さらに新たな犠牲者が出ることになる。今や日本の裁判は、そのようないいかげんな儀式になりはててしまった。
9.裁判官は清く正しく頼もしい「正義の味方」といった存在だった、とつい過去形で言う。個人的体験は別としても、大きな裁判でひどい判決をいくつも見るに及んで、どうも「正義の味方」は幻想ではないかと思うようになった。
10.法廷の風景も、裁判官は一段高いヒナ壇にすわってエラソーな態度でいる。マスコミも無批判にそんな空気を煽る。そんな職務であればこそ、崇高なその使命を保障するために「三権分立」の主柱として司法権の独立も裁判の独立もあるのだと一般国民に考えられている。
11.日本の裁判は、「調書裁判」で、警察・検察といった行政機関の行為の追認である。裁判官が、良心や全人格をかけて裁判をするようなシステムにはなっていない。裁判官というものが司法当局によって厳しく管理・統制されている。わが国の裁判所は、全国を一元的に統括する最高裁によってピラミッド型に組織化されている。アメリカやドイツと異なる。
12.わが国の裁判官は、キャリアの官僚裁判官である。裁判官が選挙によって選任されるアメリカとも異なり、西欧諸圏のような陪審制・参審制の制度もなく、国民が司法に一切参加できない。
13.わが国の裁判官は、西欧諸国のように裁判官が政党員になったり、政治活動をすることは禁止されている。国民の目に触れることがないまま秘密裡に裁判官を管理・統制できる。フランスなどでは裁判官が労働組合を結成できるが、日本では事実上できない。
14.良心的な裁判官が自主的に研究する「裁判官懇話会」でさえ、それに参加する裁判官は陰に陽に最高裁から差別的な待遇を受ける。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
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