2017年01月28日

百貨店もバイヤーを使っているが、百貨店を通すと価格が跳ね上がる。現地で2000円で売られているものが、日本へ来ると1万円になる。

1月20日付けの大前研一さんのニュースの視点は「エニグモ・ニトリHD・ドトール 〜伸びしろは「電車でニトリ」 」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日経新聞は先月30日、「百貨店脅かす8万人のバイヤー」と題する記事を掲載した。これは、ファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」の商品取扱高が300億円を突破する見通しを紹介したもの。海外に住む「パーソナルショッパー」と呼ばれる出品者との個人間取引を仲介するサービスで、日本では手に入らない商品が現地に近い価格で入手できることや、豊富な品揃えが人気を集めている。
2.大前氏も、百貨店の仕事を手伝っているときに同じようなモデルを提案したことがある。海外に駐在している人、在住の人に「バイヤー」になって、独自に商品を選定してもらい、直接日本へ販売するというモデルである。
3.百貨店もバイヤーを使っているが、百貨店を通すと価格が跳ね上がる。現地で2000円で売られているものが、日本へ来ると1万円になるのが普通である。百貨店を通さない場合だと、日本市場に魅力を感じた企業が直接オリジナルブランドを展開したり、あるいは総代理店が輸入販売を統括してきたが、いずれの場合でも日本での販売価格は現地価格の3倍〜4倍である。
4.BUYMA(バイマ)では、現地のことをよく知っている主婦など8万人が「バイヤー」になっている。例えば、彼らの販売価格は、現地価格に5%程の手数料を上乗せした程度で収まることもある。場合によっては、「バイヤー」が現地のメーカーと親しくなって安く仕入れられると、販売価格と現地価格がほとんど同じになる。今の時代、物流コストはどんどん下がり、また数日あれば日本へ商品を送ることができるから、このような「バイヤー」はますます活躍できる。
5.中国の越境ECも話題になっているが、本質は同じである。中国人留学生を活用して、彼らがサイトを作って越境ECを展開している。日本から「爆買い」がなくなったと言われているが、越境ECという形で活発になっている。
6.中国政府は、日本での爆買いに対して高い税金をかけたが、越境ECについては税率を上げていない。この税率を上げると、さすがに国民の怒りを買うのを恐れている。大前氏はボーダレス・ワールドの提唱者で、越境ECもBUYMA(バイマ)も大歓迎である。
7.ワインは現地では19ユーロだが、日本の楽天では1万8,000円、六本木のお店に行くと6万円になる。世界中の壁をなくし、こうした価格差が少なくなり、より取引が活発になって欲しい。
8.日経新聞は5日、『伸びしろは「電車でニトリ」』と題する記事を掲載した。昨年12月、ニトリの新宿タカシマヤタイムズスクエア店がオープンしたことを紹介している。2015年試験的に出店したプランタン銀座店が盛況で、以降百貨店から出店依頼が相次いでいて、価格戦略、為替対策も万全の同社の業績見通しは良好である。
9.これまでニトリは、展示面積の問題もあり、都心を避けて郊外型で展開してきた。試験的に出店した銀座店では、その場で商品を持ち帰ってもらうのではなく、お届けは宅配便という方法を採用した。お店で「見て、注文」して、後から「届けて」もらう。このスタイルが成功するとわかったのは、ニトリにとって新しい局面を迎えたと言える。
10.関東の東急沿線、関西の阪急沿線は、お金持ちが多いと言われている。この人たちをターゲットに考えると、高齢化しているため「買って持ち帰る」のは難しい。阪急の場合には外商が強く、外商メインで対応しているが、東京では外商よりも「自分で来て、後から届けてもらう」というスタイルが合っている。
11.このモデルは、郊外型の店舗展開をしている他の企業・産業にとっても、大いに参考になる。ABCマート、しまむらなどは、大いにニトリのモデルを研究するべきである。
12.小学館の情報サイトは、『「ドトール」が復権へ?』と題する記事を掲載した。コーヒーショップチェーン最大手の「ドトール」について、かつてのサラリーマンが利用する喫煙者向けの喫茶店というイメージが変化し、昨今では学生や若い女性の支持も集まっていると紹介した。禁煙や分煙が進んでいることや、気取らずに入れることが魅力とする利用者の声を紹介している。タバコのイメージが強かったドトールだが、現在は大型店の一部で分煙が残るものの、多くの店舗では完全禁煙になっている。散歩のついでにドトールに立ち寄ることが多いが、スイカも使えるし、非常に便利である。
13.市ヶ谷付近の靖国通り沿いだけで3店舗もあり、いつも混雑しているお店、いつも空いているお店、日によって状況が異なるお店、と3者3様である。さすがに隣接しすぎているので、見直す余地があるか。

yuji5327 at 11:45 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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