2017年05月14日

高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトンは先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。

2017/5/12付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点 」(発行部数 168,882部)は「LVMH・米医療機器大手・米食品大手 〜LVMHとナイキの買収戦略、ブランド戦略の違いとは? 」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)は先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。現在74%を出資しているが、残りを約1兆4520億円で取得する。ディオール事業をLVMHに集約し、総合的なブランド戦略を展開できるようにする狙いである。
2.LVMHは世界最大の高級ブランドのコングロマリットで、次のようなブランドを抱えている。・ワイン・スピリッツ:ドン・ペリニヨン、モエ・エ・シャンドン、ヘネシー等、・ファッション・レザーグッズ:ルイ・ヴィトン、ロエベ、ジバンシィ、リモア等、・パフューム・コスメティクス:ゲラン、アクア・ディ・パルマ等、・ウォッチ・ジュエリー:ショーメ、タグ・ホイヤー、ウブロ、ブルガリ、フレッドリテイリングのル・ボン・マルシェ、DFS等
3.ハイエンドブランドに集中しているのが特徴である。空港内にある免税店の半分以上は、このコングロマリットが保有するブランドで占められていることも珍しくない。買収に次ぐ買収で、非常に効率が良いブランド構成を確立している。
4.大前氏がナイキの社外取締役だったとき、LVMH社を訪問して話を聞いた。LVMH社は買収にあたって、経理業務などを整理し改善し、またグループ内の複数のブランドでまとめて広告出稿して有利に交渉を進めるなど、グループとしての効果を最大限に活用する一方、買収先の元々のクリエイティブやデザイナーはいじらない、とのことだった。この両軸が、LVMHが買収を成功させているコツである。
5.逆に、大前氏が社外取締役を務めていたナイキは、買収しても全てをナイキ流にしてしまう、という方法だった。コールハーンを買収したあとの展開も、まさに典型的だった。ナイキの買収戦略として、必ずしも成功したとは言えない。ナイキという会社全体で見ると成長をしていて問題はなかったが、結局、すべてを「自分化=ナイキ化」してしまうなら、何のための買収なのか?ということになる。
6.ユニクロも似たような課題を抱えている。ユニクロが自社で作ったGUブランドは上手くいっているが、買収したブランドはそれほど成功していない。LVMHは、「変えるべきところ」「変えてはいけないところ」を明確にしている。グローバルブランドを買う以上、その価値はブランドやデザインにあるのだから、そこはいじるべき箇所ではない。
7.米医療用品のベクトン・ディッキンソンは先月23日、同業の米CRバードを約2兆6400億円で買収すると発表した。バードは血管疾患や感染予防、外科手術などの専門分野に強みを持ち、これによりベクトンは事業領域を拡大し海外展開も模索する考えである。
8.ベクトン・ディッキンソンは医療用品業界で、圧倒的な強さを見せている。インスリンの注射器やヒト白血球細胞群を自動で分離解析するフローサイトメトリーシステムで世界トップシェアを誇り、売上高が約1兆5000億円、営業利益も約1500億円。時価総額は約4兆5000億円、従業員約4万5000人の巨大な企業である。
9.今回買収したCRバードは、注射器や輸血用機材などを扱っていて、売上高が約4000億円である。この売上高からすると、買収金額の約2兆円は高すぎるとも感じるが、CRバードが血管、泌尿器、外科専門領域で製品を提供することで、医療用品、検査機器の会社として、さらに立場を強くすることができる。知名度を考えると、ハード部門は残りつつも、ブランドはディッキンソンで統一される。従業員も約6万人規模になり、世界のトップ企業は、このレベルまで達している。
10.米精肉最大手のタイソン・フーズは25日、調理済み食品製造のアドバンスピエール・フーズを約3552億円、ドルの現金で買収すると発表した。成長力のある調理済み食品を傘下に収め、収益の柱に育てるとともに、冷凍デザートなど周辺事業の売却し、食肉や食肉総菜関連に注力する考えと思われる。
11.米国の食肉加工会社の売上高を見ると、タイソン・フーズがトップで、アメリカンフーズ、カーギルのミート部門がその後に続く。最大手のタイソンがアドバンスピエールを買収し、もっと大きくなる。
12.食品業界で支配力が強まると、どこかのタイミングで値上げに踏み切る。その意味では対抗できる企業があると良いが、タイソン・フーズは、これまでにも買収を重ねてきて、巨大化してきた。世界的に大きな影響力を持ち始めている例である。



yuji5327 at 06:30 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
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(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
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