2017年05月19日

フランスというのは不思議な国で、「世界の隠れ家」とも呼ばれる。困った人、身に危険のある人を受け入れ、世界中の亡命者を受け入れている。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アメリカはヨーロッパの国々から、自由シリア軍を強化してアサド政権を倒すべき、といわれた。前オバマ大統領は、自国の兵士を戦場に送りたくないので躊躇したので、その間に、自由シリア軍が弱くなった。
2.フランスでテロが起きたことで、フランスは自称「イスラム国」と戦うべきだと考え、自称「イスラム国」に相対するという点では、アメリカもロシアも同じ利害関係を持っている。お互いに対立していないで、みんなが一致団結して、自称「イスラム国」だけを攻撃しよう、としている。ロシアもアメリカも、自称「イスラム国」を潰すために空爆をしているが、なかなか力が衰えない。
3.自称「イスラム国」の戦闘員たちは一般住民にまぎれて生活している。自称「イスラム国」を空爆すれば、一般住民を巻き添えにする。過激派組織はそれを狙って、わざと入り込んでいる。あるいは、地下壕を縦横無尽に掘り進み、その中を移動しているといわれる。潜伏場所が上空からはわからない。これまでなら、アメリカが地上部隊を派遣するが、オバマ大統領はアメリ力軍の兵士に犠牲者が出ることは避けたい。空爆をしながら、クルド人部隊を応援したり、イラク政府軍を鍛えたりしている。クルド人は金髪で青い目の人が多く、クルド語を話す人たち。アラブ人とは民族が違う。ただしクルド人も宗派でいうとスンニ派である。
4.クルド人はペシュメルガ(命が奪われることも惜しまぬ者)という民兵組織を持っている。クルド人は孤立していて仲問がいないので、自分たち自身で自らを守らなけれぼいけないが、武器を持っていないので、アメリカがクルド人に最新鋭の武器を大量に渡しているの。クルド人やイラク政府軍に代わりに地上で戦ってもらい、アメリカはとりあえずそれを空爆で応援するという、役割分担をしている。
5.シリアではアサド政権側と、反アサド政権側が戦っているが、反アサド政権反アサド政権軍には、「自由シリア軍」とアルカイダ系の「ヌスラ戦線」と自称「イスラム国」がいる。その中の自称「イスラム国」だけをターゲットにすることで合意した。
6.自称「イスラム国」を潰すため、アメリカが目をつけたのがイランである。イランは、ロシアとともにアサド政権を支持していたが、世界のイスラム教徒は全体の85%がスンニ派で、15%がシーア派。イランは国内で9割がシーア派の大国である。同じシーア派系ということで、アサド政権に資金や武器援助を行っていた。
7.アメリカは、イランにも共同戦線で自称「イスラム国」と戦ってほしいと考えた。自称「イスラム国」は「シーア派を絶滅させなければ」と考えている。シーア派のイランにとっても自称「イスラム国」は脅威である。これを潰さなければ、自分たちが危うい。イランには、国の軍隊「イラン軍」とは別に、精鋭部隊「革命防衛隊」がある。軍隊が二重構造になっている。
8.理由は、イラン革命までさかのぼる。イランは、ムハンマド・レザー・パーレビ国王というアメリカが連れてきた王が支配していた。アメリカのCIAがクーデターを仕掛け、それまでの政権を転覆させて、自分の言いなりになる国をつくった。外国から資本を入れ、経済は成長し、アメリカの文化が入ってきた。女性たちは肌を露出し、髪の毛も隠さず歩く。うまく立ち回った者は金持ちに、そうでない者は貧しいまま、貧富の差も激しくなった。伝統的なイスラム教徒には、これが許せなかった。
9.イスラム教徒のもとではみんな平等のはず。コーランには「女性は美しい所は隠しておけ」と書いてある。それなのに、欧米の文化にかぶれ、イスラムの教えはどこへ行った。かくして、1979年2月、イラン・イスラム革命が起きた。トップになった人物はルーホッラー・ホメイニ師。「イスラム法学者」を示す「師」がついている。
10.彼はパーレビ国王の独裁を痛烈に批判した。このためイランにいられなくなり、フランスに亡命していた。フランスというのは不思議な国で、「世界の隠れ家」とも呼ばれる。困った人、身に危険のある人を受け入れると、世界中の亡命者を受け入れている。やがて、ホメイニ師を支持する人たちがイラン国内で革命を起こした。イランの国軍は、最後は国王を裏切って、革命側についた。
11.1979年2月、イラン革命が勃発。ホメイニ師はエールフランス機でイランのテヘランへ戻ることができた。ホメイニ師にしてみれば、自分が困ったときにフランスが助けてくれた。命の恩人ということになり、イランとフランスは決して関係が悪くならない。フランスは亡命者を受け入れながら、世界の国々との関係をよくしていく国でもある。
12.イランは徴兵制の国で、国軍の兵士は一般庶民である。国民の生活が困窮すれば、兵士は庶民の味方をする。これによってイラン革命が成立したが、政権を取ったホメイニ師は、いつまたイランの軍隊が自分たちを裏切るかわからないと考えている。
13.イランではイスラム原理主義的な厳しい統治が行われている。自由が失われると国民が反発する、国軍がクーデターを起こしてイランの体制をひっくり返すかもしれない。もしイラン軍がクーデターや革命を起こそうとしたら、それを叩き潰さなければならない。そのために「イラン革命防衛隊」という組織をつくった。彼らは徹底的にシーア派の原理主義教育を受けている。最高指導者のためならいつでも命を投げ出すという堅固な思想を持つ。この部隊が国軍を監視するという仕組みである。革命防衛隊にまずは最新の兵器を渡し、国軍の兵士はその後になる。革命防衛隊は非常に強い力を持っている。
14.前大統領マフムード・アフマディネジャドも革命防衛隊の出身だった。この中には、海外で活動をするための特殊部隊「アルクッズ部隊」もいる。彼らがいま「シーア派民兵」の名のもと、イラクとシリアに派遣され、自称「イスラム国」と戦っている。イランの正規軍がよその国で攻撃をしたら国際問題になるので、あくまでボランティアの兵士というかたちである。戦争をしたくないオバマとしては、アメリカの代わりに、イランの革命防衛隊に戦ってほしいと考えてる。
15.それはイランとの核合意、経済制裁解除という動きとつながる。イランには核開発疑惑はあるが、平和利用ならいい。ウラン濃縮に必要な遠心分離機1万9000基のうち、6000基は残してもOK。地下工場は研究施設として残してもいいという、相当譲歩した合意である。


yuji5327 at 06:34 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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・読売書法展(8月開催、現在理事)
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