2017年07月22日

今後、アラブ諸国は人口増加が見込まれる。各国では、石油資源に頼らない経済構造への転換が最重要課題となっている。先駆けは、UAE、バーレーン、カタールなど。

「土屋一樹(JETROアジア経済研究所研究員)著:アラブで進む脱石油依存、原油価格下落で大胆な経済改革
、エコノミスト、2016.9.20」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.サウジは原発建設に向けた検討を10年に本格化させた。現在の計画では、22年までに1基目の運用を開始して、40年までに計16基を建設し、総発電電力量の20%を賄うとしている。
2.エジプトは13年に原発の建設計画を再開し、15年にロシア企業と計4基の建設契約を締結した。24年に最初の1基の運用を開始し、30年には総発電電力量の9%を原発で供給することを計画している。
3.再生可能エネルギーは中東の環境条件に適した太陽エネルギーと風力による発電計画が中心である。UAEは13年に世界最大級の太陽熱発電施設を稼働させた。ドパイは昨年、「ドバイ・クリーンエネルギー戦略2050」を開始。30年までに、太陽エネルギーを中心とするクリーンエネルギーで総発電電力量の25%を調達することを目指している。
4.エジプトは、再生可能エネルギーによる発電を推進するため、太陽エネルギーと風力で発電した電力の固定価格買い取り制度を14年に導人した。そして「エジプト2030年ビジヨン」において、太陽エネルギーと風力を合わせた発電量を30年までに総発電電力量の30%にする目標を掲げた。
5.構造改革の第2弾は、長期経済開発方針の策定である。人口増加で深刻化する失業問題は、公的部門での雇用拡大で緩和してきたが、この施策は安定した石油輸出収入を前提とする。そのため原油価格の下落により、各国の経済と財政は翻弄されている。原油価格の下落は、エジプトのような石油輸入国にも悪影響を及ぼしている。石油輸出国からの投資、経済支援、出稼ぎ労働者からの送金、観光収入などが減少するためである。
6.今後もアラブ諸国は人口増加が見込まれる。そのため各国では、石油資源に頼らない経済構造への転換が最重要課題となっている。対策の先駆けは、UAEのアブダビ首長国、バーレーン、カタールがそれぞれ08年後半に公表した。30年までの経済開発ビジョンである。クウェートも35年に向けた開発方針を策定した。いずれも持続可能な経済成長を目標とした長期ビジョンで、人材育成、産業多角化、民間部門の拡大、公的部門の効率化などを柱としている。
7.湾岸アラブ諸国で最大の人口3200万人を抱えるサウジは、大胆な構造改革を必要としている。「ビジョン2030」は、「活気ある社会」「繁栄する経済」「野心的な国家」の3つの柱で構成。「繁栄する経済」は、石油に依存しない経済構造に転換し、持続的な経済成長を実現することを目指している。その手段として、民間部門の拡大、国際競争力の向上、国有ビジネスの民営化、政府投資ファンドの形成などを計画している。サウジにとつても目新しいものではないが、経済政策の実質的な決定権者であるムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が直接指揮する計画であること、そして数値目標を明記していることで、世界から注目された。加えて、女性の社会進出、観光資源の開発、エンターテインメントの振興といった、サウジにとって機微な分野の政策を含んでいることも関心を集めた。
8.サウジのムハンマド副皇太子は精力的に外国を訪問している。今年6月に米国とフランスを訪問し、8月31日〜9月3日には公式な実務訪問賓客として来日。日本では、エネルギー分野での協力とビジネス関係の強化で合意した。日本訪問の前後には中国を訪問して、経済・治安分野での関係強化を確認したほか、9月4〜5日に杭州で開かれた主要20力国・地域(G20)首脳会議に出席し、「ビジヨン2030」を紹介した。
9.「エジプト2030年ビジヨン」は、エジプトで14年に発足したシシ政権が策定した初の長期開発計画で、経済開発・社会発展・生活環境改善の3つの柱から構成される。「バランスのとれた、知識に基づく、競争力を持つ市場経済」の構築を掲げ、30年までに経済規模で世界30位、1人当たり国内総生産(GDP)1万ドル、失業率5%といった数値目標を明記している。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
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