2017年07月28日

日本政府は「沖ノ鳥島は島である」として、領海とEEZを設定しているが、中国や韓国は「沖ノ鳥島は『岩』と主張している。

「大前研一著:南シナ海仲裁裁判、敗訴した中国が引き下がらない理由、
PRESIDENNT, 2016.10.3」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.フイリピンのドゥテルテ大統領の思惑は、今回の仲裁裁判所の判決は、中国が主張する九段線の歴史的権利をバッサリ否定しただけではなく、ほかにも注目すべき判断を下している。中国は九段線を根拠に、南シナ海の七つの岩礁で人工島を造成して、滑走路や建造物を造るなど軍事拠点化を進めてきた。
2.判決では、この七つの岩礁はすべて排他的経済水域〔EEZ〕が設定できる「島」ではなく、「岩」もしくは「低潮高地(藩潮時は海面に没し、干潮時には海面上に出てくる自然の土地〕」と認定した。「島」ならば周囲に12海里の領海と200海里のEEZ、大陸棚が認められる。「岩」の場合は領海のみが認められて、EEZと大陸棚は主張できない。「人工島」と「低潮高地」は論外で、領海もEEZも大陸棚も認められない。自国のEEZでは海底資源などの開発ができる。だが、中国が埋め立てて人工島を造っている南沙諸島の岩礁が「岩」か「低潮高地」と認定された以上、EEZは認められず、周辺海域で資源開発する法的根拠を失ったことになる。
3.逆にミスチーフ礁やスカボロー礁などいくつかの岩礁はフィリピンのEEZの海域にある。そこで中国がフィリピンの許可を得ずに人工島を造ったり、フィリピンの漁業や資源調査を妨害しているのは「フィリピンの主権的権利の侵害であり、国際法違反」と仲裁裁判所は判じた。フィリピンのEEZ内にある岩礁をめぐる裁定については、中国は守る可能性がある。「九段線に法的根拠なし」という裁定は、「歴史的に九段線は中国のものであるという根拠はない」と言っているだけで、九段線の海域の領有権に関しては何も触れていない。「中国は直ちに立ち退け」とは言っていない。しかしフィリピンのEEZ内にある岩礁を中国が実効支配しているのは「主権侵害であり、国際法違反」と明確に指摘している。
4、フィリピンのEEZである以上、米軍が「航行の自由」作戦で艦船や航空機を派遣しても中国は文句を言えない。判決後、中国はフィリピン政府に対して判決を無効とすることに同意したうえでの話し合いを求めている。フィリピンのドゥテルテ大統領は、「和解したいなら、フィリピンに有利な条件を持ってこい」と強気の姿勢を見せているが、いずれ話し合いに応じると思われる。
5.ドゥテルテ大統領は「麻薬密売人を射殺した警察官に報奨金を支払う」などと過激な発言するリーダーで、「フィリピンのドナルド・トランプ」と言われている。ドゥテルテ大統領は母方の祖父が中国系で中国と近い。彼の政治姿勢からすれば中国を牽制しつつ交渉に応じて、金で解決する可能性は少なくない。すなわち「売る」か.「使用料」を取って中国に貸し付ける。金に糸目はつけない中国も平気で乗ってきそうで、「当事者同士で解決できたから」と判決をなし崩しにする。
6.仲裁裁判所の判決を日本政府は歓迎しているが、そんなに暢気な話ではない。判決に反発した中国が南シナ海や東シナ海での活動を活発化することは十分に考えられる。、尖閣諸島周辺がまたきな臭くなっている。また南シナ海の岩礁および人工島を「島」と認めずに、「岩」や「低潮高地」とした仲裁判断が、日本の沖ノ鳥島に飛び火する恐れもある。日本政府は「沖ノ鳥島は島である」として、領海とEEZを設定しているが、中国や韓国は「沖ノ鳥島は『岩』と主張している。何百億円もかけて消浅フロックで囲み、大事に「島」を守ってきたが、今回の判例が沖ノ鳥島に適用されれば、日本のEEZ内で中国がこれ見よがしに「航行の自由」作戦を展開する可能性もあり得る。
7.麻薬犯罪人を射殺してよい、とするドゥテルテ大統領は国連の高等人権弁務官事務所の非難に対して「ならば国連を脱退」て中国などと新しい国際組織をつくる」などと発言している。中国だけでなく、訴訟を起こしたフィリピンの立場も大きく変わる可能性が出てきた。


yuji5327 at 06:32 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
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 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
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○公募展の受賞、入選
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・読売書法展(8月開催、現在理事)
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