2017年07月29日

海外のボーングローバル企業が世界中の有望な企業と連携してモノづくりを進めている今、日本製と日本企業だけにこだわっていては、競争力は得られない。

「琴坂将広(慶應義塾大学総合政策学部准惇教授)著:シャオミやテスラはなぜ、世界規模に急伸したか?、
PRESIDENT 2016.10.3」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.2010年に創業し、14年にはスマートフォンの世界シェアでサムスン、アップルに次いで3位になった中国のシャオミ、および、03年の創業から5年後に、電気自動車の開発・販売に成功したアメリカのテスラ・モーターズ、のように、創業初期から世界中の取引先と手を組み、世界中の顧客に商品やサービスを提供して急成長する「ボーングローバル企業」が登場している。
2.世界規模の事業を行うのは、従来は大企業のほうが有利だったが、00年前後から、中小企業でもできるようになった。1971年、経済学者オリバー・ウィリアムソンは、取引相手を探し出すコスト、取引相手と交渉・契約するコスト、契約内容を管理するコストが存在する。
3.20世紀には、市場で取引するよりも、その取引を組織内で囲い込んだほうが、コストを下げることができた。例えば、大阪でモノを買い、それを運送会社と交渉して東京へ運ぶよりも、組織内に運送機能を持って運んだほうが、総体的な費用を節減できるということである。
4.現在では、取引相手の探索、契約、管理のいずれのコストも大幅に低下し、取引を組織内で囲い込む必要性が低くなった。その要因は、.ぅ鵐拭璽優奪箸覆匹砲茲訃霾鹹命・メディアの発展、⊃諭Ε皀里琉榮絢蠱覆凌焚宗↓ISOなどの国際標準に代表される人工言語の整備、す餡抜屬猟名Χ足など、国際協調の進展である。国際的なアウトソーシングサービスの成長も重なり、小さな企業でも、世界中の市場に存在する資源を調達し、世界規模で事業を行えるようになった。
5. 70年代の各国の製造業は、部材から完成品まですべて、国内で調達・生産し完成品を海外へ輸出していた。現在は、パソコンであれば、ロシアで採掘されたシリコンが韓国でインゴットに生成され、日本でウェハーに加工され、アメリカで回路が書き込まれ、フィリピンでパッケージ化され、中国で最終組み立てを行い、ヨーロッパで販売されている。6.国境を越えた多数の企業が連携して1つの製品やサービスをつくり上げることにより強みを発揮することが当たり前の時代になっている。これを「世界的な価値連鎖の時代」と呼ぶ。この変化は、日本企業の強みが小さくなった理由の1つである。かつての日本では、完成品メーカーが自社を頂点とするサプライヤーネットワークを国内に構築し、製品を作ってきた。日本のメーカーが強かったのは、国内の優れたサプライヤーとの密接な関係があったからである。近年、アップルやサムスンなどの国外企業が、国境を越えて日本国内のサプライヤーを探し出し、積極的に活用している。
7.小さな企業でも、大企業をいわば「下請け」として活用することで、短期間で大手完成品メーカーに匹敵する商品の大量生産が可能となった。誰でも優れたモノやサービスを提供することが容易になった分、持続的な競争優位を築きにくくなった。例えばスマートフォンでは、サムスンが急成長しても、シャオミのような次の世代がそれを追い抜き、シャオミもまた、OPPOなど次の世代に追いつかれる。
8.ボーングローバル企業は今後も増えるが、伝統的な大企業には、「より規模の大きな企業が上座に座り、より規模の小さな企業が下座に座る」といった従来の考え方を改めることが求められる。小さな企業であっても、将来性が高いと判断できれば、トップがしっかりとコミットしてリソースを投入する姿勢が求められる。大企業は身軽なボーングローバル企業にフロントランナーを任せて、自分たちは"黒子“となる発想の転換が必要でである。9.ハイテク素材メーカーの信越化学工業や電子部品メーカーの村田製作所などのように、自らの強みを活かし、別の強みを持つ世界中の企茉と連携する、柔軟な合従連衡が重要となる。
10.日本は経済規模が大きいが、国内市場は確実に縮小していく。海外のボーングローバル企業が世界中の有望な企業と連携してモノづくりを進めている今、日本製と日本企業だけにこだわっていては、競争力のあるものが作れなくなる。日本の行政は、ボーングローバル企業の成長を後押しするために、そういった企業に優秀な人材が国際展開できるような環境整備を積極的に進めるべきである。



yuji5327 at 06:33 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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