2017年07月31日

企業は、古い知識を持った専門家を抱えるのは、コストになる。人工知能やブロックチェーンで、必要に応じてフリーランサーを利用し、ある仕事が終わったら解散する。

「野口悠紀雄著:新しい情報技術が働き方を大きく変える、
週刊ダイヤモンド、2016・10・01」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.先進国の企業が情報関連業務をアウトソースし、それを新興国が請け負うことが、1990年代から進展した。最初はコールセンターや単純なデータ処理だったが、その後、会計処理や法律実務などの業務も含まれるようになった。アイルランドやインドの経済発達は、これによって実現した。
2.日本は残念ながら、この流れに立ち遅れた。グローバルな業務は英語で行われる場合が多いことにもよるが、より基本的な理由は、日本企業が自己完結的で閉鎖的な構造を持っていることである。
3.国内においても、アウトソーシングが進まない。地方都市衰退の最も大きな原因は、地方都市において就業機会が減少していることであり、地方活性化のための最も重要な手段は、地方に就業の機会を増やすことである。ITを用いるアウトソーシングを行えば、それが実現できる。
4.それは労働者の立場から見て望ましいだけでなく、企業の効率化にも重要な意味を持つが、にもかかわらず、実現しない。日本の企業では、自社の地方事務所をつくるという発想になってしまう。そして、採算性が低いことを懸念して、実現しない。しばしば、技術開発について、体制の確立が重要といわれる。このコンセプトは、技術の開発だけではなく、活用についても重要である。
5.日本企業は、「技術利用のシステム」において、大きな問題を抱えている。日本の製造業は、2000年代に進展した水平分業化という大きな潮流に対応できなかった。アメリカでは、アップルに見られるように、「ファブレス」の方向に製造業が転換した。しかし、日本では工場をなくせば労働者が失業するという理由で、ファブレスが望ましいと分かっていても、それを実行できなかった。日本が遅れたのは、企業のシステムが水平分業に対応していなかったからである。
6.人工知能の進歩によって、さらに大きな変化が生じようとしている。失業が生じるが、他方において新しい職業も登場する。例えば、自動車が自律運転される時代になれば、自動車の使い方が大きく変わる。タクシーの運転手もトラックの運転手も必要なくなるが、その代わりに新しい仕事が必要になる。
7.就業体制の大きな変化には、社会システムの大変革が必要である。音声認識技術をとっても、影響は大きい。野口悠紀雄氏は、この技術の利用によって、仕事の進め方が根本的に変わった。同じことは、企業の仕事についても言える。
8.「ポット」(人間がコンピュータを操作して行っていた処理を、自動的に実行するプログラム)が人間の自然言語を理解し、対応するだけで、接客サービスは大きく変わる。また、ブロックチェーン技術は、金融だけでなく、IoTなど、さまざまな応用分野で社会を変える。それは、これまで経営者が行ってきた仕事のかなりを代替することもあり得る。
9.人工知能の進歩は、日本人にとってありがたい面もある。これまで日本は英語に弱いために国際分業で遅れていたが、自動翻訳が行われるようになれば、この状況は変わる。こうした変化は、企業形態をも変えてゆく。
10.企業の側から見ると、古い知識を持った専門家を抱えているのは、コストになるだけである。人工知能やブロックチェーンが企業の基幹システムを運営し、必要に応じてフリーランサーを利用するようになれば、企業は永続的な組織では守れなくな。ある仕事のために資金と人材を集め、終わったら解散するのである。
11.中世イタリアの「コンメンダ」という事業形態では、航海ごとに出資を募った。イギリス東インド会社は、初期の段階では1航海ごとに資本家が出資を行う形態だった。未来の企業組織は、このようなものに先祖返りするかもしれない。



yuji5327 at 06:40 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
(平成28年度、国立新美術館にて開催)
・読売書法展(8月開催、現在理事)
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