2017年08月23日
科学技術の進歩を止められないなら、残る選択肢は資本主義の変革である。効率の追求に歯止めをかけ、人間の雇用を優先する。資本主義が終わるか、究極の選択を迫られる。
「片山杜秀著:闘論席、
エコノミスト、2016.11.8」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.一流棋士が対局途中、秘密裏にコンピューターから次の手を教えられていたという疑惑に将棋界が揺れている。人間が将棋に求めるものが至上の対局内容で、誰が指すかは関係ないとすれば、将棋の世界は間もなくロボットに乗っ取られかねない。
2.将棋だけではなく、株式相場や為替相場では、目にも留まらぬ速度で最高利益を出し得るように判断し、取引を続けるソフトの開発が日進月歩である。企業経営から、国政までもが人間の手を離れる可能性もある。
3、人間より間違いの少ない経営者ロボットの開発、メンテナンス、性能更新の経費が、生身の社長の人件費を下回ったら、最低の経費で最大の利益を生むことを良しとする資本主義の原則からして、経営もロポット任せにしたくなる。
4.運転手要らずの自動車も実用化目前だし、店舗の無人レジが増えてきているし、カメラ監視装置を組み合わせれば生身の警官や警備員を大幅に減らせる。20世紀中、科学の進歩は人類の居住空間を拡大し、移動方法を革新する方に強く向ぐと予想された。宇宙に住むとか海底に住むとか。だが実際は人間のできることを機械で代替する方に強く進化している。そしてそのためのコストが安価になれば、高度な知的労働から比較的単純な労働まで人間要らずになってくる。資本主義の原則に従えばそうなる。
5.科学技術の進歩を止められないなら、残る選択肢は資本主義の変革である。効率の追求に歯止めをかける。高値でも人間の雇用を優先する。資本主義が終わるか、人間が終わるか。究極の選択を迫られるのはそう先の話でもない。
エコノミスト、2016.11.8」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.一流棋士が対局途中、秘密裏にコンピューターから次の手を教えられていたという疑惑に将棋界が揺れている。人間が将棋に求めるものが至上の対局内容で、誰が指すかは関係ないとすれば、将棋の世界は間もなくロボットに乗っ取られかねない。
2.将棋だけではなく、株式相場や為替相場では、目にも留まらぬ速度で最高利益を出し得るように判断し、取引を続けるソフトの開発が日進月歩である。企業経営から、国政までもが人間の手を離れる可能性もある。
3、人間より間違いの少ない経営者ロボットの開発、メンテナンス、性能更新の経費が、生身の社長の人件費を下回ったら、最低の経費で最大の利益を生むことを良しとする資本主義の原則からして、経営もロポット任せにしたくなる。
4.運転手要らずの自動車も実用化目前だし、店舗の無人レジが増えてきているし、カメラ監視装置を組み合わせれば生身の警官や警備員を大幅に減らせる。20世紀中、科学の進歩は人類の居住空間を拡大し、移動方法を革新する方に強く向ぐと予想された。宇宙に住むとか海底に住むとか。だが実際は人間のできることを機械で代替する方に強く進化している。そしてそのためのコストが安価になれば、高度な知的労働から比較的単純な労働まで人間要らずになってくる。資本主義の原則に従えばそうなる。
5.科学技術の進歩を止められないなら、残る選択肢は資本主義の変革である。効率の追求に歯止めをかける。高値でも人間の雇用を優先する。資本主義が終わるか、人間が終わるか。究極の選択を迫られるのはそう先の話でもない。