2017年09月11日

多細胞生物でオスとメスが登場した理由は、自分と同じものを作り続けるために、オスとメスという複雑なしくみができ、多様性を作り、結果的に環境の激変でも生き延びた。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第1章:生きているって、どういうことですか」の「最初の生物はどんなものだったのですか?」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.生命の起源について、最初は単細胞生物で海の中で、1個の細胞たけでの活動から始まったと考えられる。実際に30億年ほど前の地層から単細胞生物の痕跡が見つかっている。今の地球は多細胞生物であふれているように見えまるが、地球の歴史の中では大腸菌のような単細胞生物だけだった時間のほうがずっと長い。
2.最初の単細胞生物も、材料だけでできない。細胞膜やDNA、そして細胞という袋も材料と材料が集まってできた完成品だが「生命」との間には、大きなギャップがある。「なぜ生命が生まれたのか」という究極的な問いへの答えはまだない。
3.生命の起源を探ることは本当に難しいが、細胞のことはかなりわかってきた。細胞を創ることが最近活発になっている。
4.新しい生命科学の分野で「合成生物学」でDNAを化学合成で作って、それを細胞の中に入れて自己増殖させることは可能になっている。DNAは人工的に作ったが、細胞という入れ物は自然界のものだから生命を創ったとは言えない。本当に生命を創ったと言うためには、人工的に細胞膜を作り、それが自然に分裂して増えて、袋の中では代謝のしくみがあることを示さなければならない。一から細胞を創って再現してみたい、という研究テーマは、これからの生命科学のひとつの分野になる。
5.最初の生命は単細胞生物だったとして、最初の生命はどうやって細胞分裂という増殖能力を獲得した理由も、生命誕生と同様にわからない。1個の袋でずっと生きていくことは可能である。今の地球でもそういう生物がいるのかもしれない。今でも単細胞生物と多細胞生物の両方が地球に生きていることは、生存上はどちらでもいいということになる。
6.多細胞生物が生まれたあと、さらにオスとメスが登場した理由は、自分と同じものを作り続けるために、オスとメスという複雑なしくみができた。理由は多様性を作るためで、多様性のあるほうが、結果的に生き延びやすかった。生命全体として、環境の激変などでも生き延びる確率が増える。
7.生物一匹一匹がもっている遺伝子は少しずつ違うので、オスとメスを作って遺伝子を混ぜることで違う組み合わせの遺伝子をもつ生命ができる。自分一匹だけのものを増やし続けているうちは、遺伝子の組み合わせはなかなか新しくならない。最初の数十億年は単細胞生物として、オスとメスがないまま増えていた。その間は、信じがたいほど単純な生命しかいなかった。
8.どこかで遺伝子の多様性を作るしくみができたときに生命の種類が爆発的に増えて、いろいろな形態の生命が誕生した。多様性を作るしくみの一つがオスとメスであり、やがて動物や植物などが登場した。オスとメスに分かれて多様性を増やすこと、生命全体の生存には有効であるが、私たち人間は一人ひとり恋愛などで悩み、人生が複雑になってしまった。
9.宿命と考えるべきか、喜びと考えるべきか。喜びと考えるから生き残っているのかもしれない。それに比べれば、単細胞生物のほうが単純だから、シンプルだが、環境が変化したら生き延びられない。単細胞生物と多細胞生物、オスとメスのしくみは、どれも一長一短であるから、今でもいろいろなしくみの生物が生き残っている。


yuji5327 at 06:40 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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