2017年10月07日

ゆで卵は生卵に戻れない。紐同士が絡み合う前に正しい形に折りたたむ必要がある。それをサボートするのがシャペロンというタンパク質である。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「タンパク質はどのようにして紐から立体になるのですか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アミノ酸がつながってもタンパク質としてすぐに機能しない。リボソームで起きているのは、アミノ酸を順番につなげるだけで、できあがった直後のものは、真っ直ぐな1本の紐みたいなものである。回転したり歩いたりするタンパク質は立体的に見えたが、最初は1本の紐だった。紐が立体的に折りたたまれることで、初めてタンパク質として機能する。
2.紐が立体的に折りたたまれるのは、ある程度は自動的に折りたたまれる。アミノ酸には、水に溶けやすいものと溶けにくいものとがある。水に溶けにくいアミノ酸は、油のようなもので、水に溶けにくいアミノ酸同士が自然と集まる。
3.紐同士が無秩序に絡み合うと正しい立体構造にならない。一度絡まってしまうと、どうしようもない。ゆで卵は、加熱したことで立体的なタンパク質の形が崩れて、紐が絡まった状態である。タンパク質一個一個は目に見えないほど小さいが、それらが絡まるとゆて卵のような状態になってしまう
4.ゆで卵から生卵に戻れないように、一度絡むと駄目になるので、紐同士が絡み合う前に正しい形に折りたたまれる必要がある。その作業をサボートするのが「シャペロン」というタンパク質である。タンパク質を作るリボソームもタンパク質だし、タンパク質を正しい形に組み立てるのもタンパク質である。
5.シャペロンというのは、ヨーロッパで、社交界にデビューするレデイが一人前になるのを助ける年上の貴婦人のことである。放っておくと一人前になれず、周りにも一人前でない人たちがいると、その人たちだけで集まってしまい、いつまでたっても一人前になれない。そういう半人前の人たちから切り離すイメージである。紐だけを隔離して一人前に育てる。
6.実際のシャペロンの一つは、フタの付いたカゴのような形をしていて、カゴの中に、折りたたむべきタンパク質だけを入れてフタをして、周りの分子に触れないように隔離しする。
7.深窓の令嬢のように、大事に育ててから社会デビューさせる。きちんと保護しないと一人前になれないタンバク質が結構多い。中にはたくましいタンパク質もあって、何もしなくても一人前に正しい形に折りたたまれるものもある。多くのタンパク質は、シャペロンで大事に育てないといけない、か弱いものである。


yuji5327 at 06:49 
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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