2017年11月15日

日本は米国との同盟だけでなく、中国や韓国との関係強化、多国間の枠組みなど、外交の持ち駒を増やし、長期的なゲームプランを描くべきだ。

「ジョン・ニルソン・ライト:巻頭インタビュー:安倍おべっか外交は危うい、選択、2017.3」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.トランプ大統領の個性が大きな不安の源である。自分に不都合な事実を無視し、平気で嘘をつく。閣内には、ティラーソン国務長官やマティス国防長官ら、まともな人も2、3人いるが、大統領の外交面での言動は非常に不安定で、世界中に混乱を引き起こしている。
2.新政権は、新ドクトリンを示し、外交方針を説明する必要がある。大統領の過去の発言は、日本を含むアジア、欧州の同盟国を不安がらせた。ロシアはこれにつけこみ、米欧同盟やアジアの同盟国をバラバラに引き裂きたがっている。そのロシアについて、大統領
は何も批判的なことを言っていない。
3.個人的には一刻も早くペンス副大統領に交代してもらいたいが、当面はそうならない。安倍晋三首相はフロリダ州でのゴルフ会談を高く評価している。米国の政策が未定なのにトランプ氏べったりになるのは、危険ではある。
4.両首脳が中国に関し何を議論したかは未発表だが、大統領の中国についての発言は場当たり的で、矛盾している。バノン首席戦略官は、中国との戦争は不可避だとも述べた。彼はホワイトハウスに「影の国家安全保障チーム」を持っている。
5.安倍首相の個人的親交が、トランプロバノンの危なっかしい対外構想に巻き込まれるのが怖い。中国を敵視すれば必ず、緊張増大のリスクも増す。日米晩餐会席上で、北朝鮮の弾道ミサイル発射の一報が伝わった時の対応を見ても、この政権の危機管理はきわめて危険で、不適切だ。ゴルフで親交も結構だが、きちんとした外交戦略を持つことの代わりにはならない。
6.英国のブレア首相はブッシュ大統領との緊密な関係の末に、イラク戦争に参加した。政治家の人間関係は、しばしば後に災いをもたらす。メイ現首相は早くも同じ立場にいる。欧州連合(EU)離脱で、米国に頼らざるを得なくなった。そこでトランプに近づき、訪英を促したところ、英国内で「なぜ彼を?」と猛烈な批判を浴びている。
7.米国の力の源泉は、自由と民主主義の価値観だが、現政権は逆に世界中で嫌悪を起こして、米国の魅力、ソフトパワーを破壊している。
8.歴史家として言えば、現代の米大統領は、個人としてそれほど力を持っていない.、一方で、その言動が社会に与えるインパクトは巨大で、負の影響力は大きい。国務、国防両長官らとは将来、衝突が起こる可能性もある。ホワイトハウスで大統領を抑える人が必要で、国家安全保障担当の大統領補佐官にマクマスター氏を起用したのは朗報だ。
9.トランプとバノンは、将来のことを真剣に考えている。2020年大統領選での再選である。そのために彼らは具体的成果が欲しい。強硬な対外政策で人気稼ぎに出るだろう。初期兆候から、大統領は米国の武力を使いたがる。このままだと、非常に危険な立場に導く。
日本は米国との同盟だけでなく、中国や韓国との関係強化、多国間の枠組みなど、外交の持ち駒を増やし、長期的なゲームプランを描くべきだ。安倍首相周辺にもそういう優秀な人材がいる。



yuji5327 at 06:36 
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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