2017年11月27日

名目賃金は、OECD35か国中で19位で、2000年時点と比較すると、各国が軒並み大幅に上昇しているのに対し、日本だけが下がっている。

「大前研一著:日本人よいつまで自分のヘソを拝んでいるつもりか、週刊ポスト、2017.11.14」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.50年以上も前、サイバー社会の到来を予想していたオムロン創業の立石一真氏の、「質問する力」がイノベーションの源だった。現状に対して、疑問や不満を感じてなければ質問はできない。質問しないと考えは進まないから、答えも出ない。質問して初めて問題の
解決策が見つかり、新しいアイデアも生まれる。
2.日本企業が最も元気だった時代は、この「質問する力」が経営者にあった。代表的な例が、立石さんや、京セラの創業者の稲盛和夫さん、パナソニック創業者の松下幸之助さんも同様である。天井から下がる電球ソケットが唯一の電源だった当時、母親が暗い部屋の中でアイロンをかけている姿を見た幸之助さんが「電球をつけたままアイロンがけができないか?」と質問して二股ソケットの商品を開発した。
3.目の前の問題点や不満に対して「何とか改善できないか?」ととことん考えて答えを見いだそうとして、的確な「ソリューション」を見つけ、日本の高度経済成長を牽引する様々な新商品を世界に送り出してきた。世界を変える新技術や新商品の"原点“は、単なる知識量や資本力ではない。突破口を見つけるまで問い続ける「質問力」にあった。
4.各種のセンサーが安くなり、GPSもパケット通信網もあるので、技術革新や商品開発が低コストで簡単にできるようになったが、日本企業は、かってのような世界を変.える新技術や新商品を生み出せず、本来は力があるシャープや東芝などが討ち死にした。
5.世界で大活躍していた時代の日本企業の違いは「経営者の質」である。今の日本企業の経営者に、「質問する力」がないため、革新的な技術や商品を生み出して高い付加価値を取ることができない。
6.なかでも現在、世界から大いに後れをとっているのが、日本の銀行である。今のフィンテックを使えば、国際的に瞬時にお金を動かすことができる。人々は世界的に最も運用益が高いところにお金を預ければよい。みんなのお金を最も効率よく運用し、かつ決済に使っていくための技術がフィンテックである。フィンテックに対する日本の銀行の動きは極めて鈍い。自分たちの既得権益を守るためにサボタージュしている。
7.世界ではフィンテックが広がり、スマホやタブレットPCで簡単にモバイル決済ができる中国の「アリペイ」や「ウィーチャットペイ」に象徴されるように、従来の銀行が要らなくなる方向へ進んでいる。日本だけはそこから遠い。どの国でも人々は金利選好が当たり前なのに、日本人は金利が付かない銀行に約1000兆円も預けている。
8.給料が下がっている唯一の国で、日本は給料が20年も上がらず、初任給は平均20万円ほどのままで、今や欧米先進国に比ぺてだ大幅に低くなっている。世界第3位の経済大国でありながら、名目賃金は、OECD35か国中で19位で、2000年時点の賃金と現在を比較すると、各国が軒並み大幅に上昇しているのに対し、日本だけが下がっている。
9.雇用では、団塊の世代がリタイアする一方、少子化で若手の労働人口が減っているため、建設、小売り、介護といった業界では、人手不足が深刻である。それでも給料は上がらない。
10.中国の通信機器大手ファーウェイの日本法人が初任給40万円以上で新卒者を募集している。中国も右肩上がりで賃金が上がっており、今深圳では月給40万円ではIT系の優秀なエンジニアは採用できなくなっている。
11.アマゾンが北米で第二本社を作ると発表したが、採用予定の5万人の平均給与が年俸約l130万円)だという。給料が上がらないことに慣れきっている日本人のほうが、世界の潮流から乖離しているが、そのことに対する危機感は全く感じられない。その根本的な理由は日本が、ぬるま湯社会なって、厳しい競争がなくなったことである。
12.社内に競争原理を導入しているリクルートやサイバーエージェントなどのように、社員が正当に競争する仕掛けを作れば、日本人はかなり優秀な能力を発揮する。今は世の中が「内向き・下向き・後ろ向き」で、「競争は悪」という風潮が強い。だから政府がやろうとしていることも逆さまで、「働き方改革」と称して残業時間の上限を一律に規制したり、社員をロボットのように統制しようとしている。
13.英語では「内向き・下向き・後ろ向き」に考えることを「へそを拝む」という言い方をするが、今の多くの日本人は下を向いて自分のへそばかり拝み、裕福ではなくてもそれなりに暮らせる現状を肯定している。だが、上を見上げて高みを目指さなければ、人も企業も国も成長するわけがない。政府や連合の「働き方改革」論議は、日本を100%間違った方向に向かわ、日本はますます衰退していく。




yuji5327 at 06:33 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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・謙慎展(常務理事)
 青山賞、春興賞の受賞:2回
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