2017年11月30日

ロシアはEU弱体化を狙い、英国の離脱が得策だと感じ、本格的な情報操作を行ない、対象国のシンクタンクにクレムリンの意向を流布している。

2017/11/24付けの大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 168,513部)は「英EU離脱問題/イギリス情勢/ドイツ情勢」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.英紙ガーディアンは14日、英国の欧州連合(EU)離脱を決めた昨年6月の国民投票で、ロシア政府とのつながりが疑われるツイッターの多数のアカウントが離脱を支持する投稿を繰り返していたと報じた。また、英紙タイムズもロシア関連の15万以上のアカウントが自動投稿の仕組みを使い、離脱投票の呼びかけを行っていたと報じている。
2.ロシアとしてはEU弱体化を狙い、英国に離脱してもらう方が得策だと感じたのかも知れない。かなり本格的な情報操作が行われている。ロシアトゥデイやスプートニクニュースなどを使いながら、対象国のシンクタンクに資金拠出し、クレムリンの意向に沿った見解を流布している。また映像も大いに活用しつつ、SNSやフェイクニュース作成集団を使い、マルチメディアでクレムリンを利する情報を浸透させ、自分たちに有利な政治議論が起こるように仕向けている。
3.英国のEU離脱についても、ロシアのこうした動きの影響を受けていたということが、今ごろになってわかってきた。米大統領選挙においても暗躍したように、ロシアは相手の情報に入り込んで操作するのが非常にうまい。日本の対ロシア感情は必ずしも好意的ではないから、日本に対する情報操作はそれほど上手く機能していないが、欧米ではかなり成功している。
4.英紙サンデー・タイムズによると、英国議会の保守党議員40人がメイ首相に対する不信任表明に同意した。閣僚の相次ぐ辞任やEU離脱交渉で進展がないことで、メイ政権への逆風が強まっている。英最大野党である労働党のコービン党首も「メイ首相の指導力がないということが、あらゆる角度から示唆されている」と指摘している。
5.メイ首相の指導力の無さは言わずもがなだが、母体の保守党が不信任に同意したというのは、メイ首相にとってはかなり痛手である。EU離脱交渉も上手くいっていない。さらには外務大臣にボリス・ジョンソン氏を任命するなど最悪の意思決定である。
6.メイ政権は一度崩壊して、もう一度国民投票をやり直すべきである。再度国民投票を実施すれば、EU離脱に反対の国民が過半数以上いると判明する。英国民はEUの離脱について正確な情報を知らされないまま投票してしまった。「EUに帰属していることで、難民が来る」「その結果、自分たちの職が奪われている」というような「デメリット」ばかりを伝えられていた。現在の英国は完全雇用に近い状況であり、こうした情報も事実ではなかった。
7.EU離脱に伴い発生する8兆円の手切れ金のことや、多数の外資系企業が、英国がEU離脱するなら国外へ出ていくということなど、EU離脱に伴うマイナス情報を知らされないまま投票した人がほとんどである。今は冷静になって、EUに残った方が良いと考えている英国民が多くなっている。
8.ドイツのキリスト教民主・社会同盟、自由民主党、緑の党による3党連立に向けた協議が、メルケル首相の目指す16日の期限を過ぎてもまとまらず、週末にずれ込む可能性が出てきた。
9.自由民主党のリントナー党首は、デジタル化や欧州といったテーマでは協議の進展がある程度あったが、移民と財政問題を巡り意見が対立していると述べている。3党が合意できなければ、再選挙の可能性もある。
10.ドイツの「連立」に対する姿勢は非常に厳格で、各党がそれぞれドキュメントを残しており、「連立」にあたって合意文書が100ページを超えることもある。合意項目について、2ヶ月かけて1項目ずつ検討している。長い時間を掛けて、1つずつ合意形成を行っていくのは非常に大変なことである。「いい加減な合意はしない」という、ドイツ人らしい姿勢で、これは日本も見習うべきです。
11.政党はそれぞれの主義主張を持っているべきで、「連立」に際して各党の主義主張を調整し、合意するのは簡単なことではない。日本ではいい加減な連立が多すぎる。安保法制に反対でも、連立ありきで自民党と手を組む公明党。その昔社会党と連立を組んだ自民党。いずれも、党首が気軽に握手すれば連立が成立するというレベルで、そこに主義主張が存在しているとは全く感じられない。
12.今ドイツでは、財政問題、移民問題、男女の権利問題、地球環境問題など、様々なテーマで議論が行われている。ルケル首相としても、連立ありきで妥協するわけにはいかないから、再選挙をせざるを得ないという非常に苦しい状況である。
13.ドイツの各政党の主義主張に対する断固たる姿勢を見ていると、日本の希望の党など軽すぎて情けない。選挙が終わった後、2ヶ月たっても政権が発足しないというのは長すぎるが、日本の政党はドイツの政党を見習うべき点が多い。



yuji5327 at 06:34 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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 読売奨励賞
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 青山賞、春興賞の受賞:2回
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