2017年12月05日

米国債の総額約9兆ドルのうち、外国の保有分は、2011年3月末現在で約4兆5000億ドル。このうち中国が1兆4000億ドル、日本が9000億ドル、海外保有分の約半分を日中2ヵ国が占める。

「高橋洋一著:
日本は世界1位の政府資産大国、講談社新書、2013年」は参考になる。「第8章:100兆円の外為特会はいらない」「終章:役人が狙う年金準備金100兆円」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.政府が持つ資産のなかで、年金準備と並ぶほど大きいのが外貨準備である。これは、政府の介入資金を管理する外国為替資金特別会計(外為特会)で運営される。2012年3月末現在で、113.8兆円という額を抱えている。
2.外貨準備とは、政府や中央銀行が保有する外貨のこと。対外債務の返済や、輸入代金の決済、それに自国通貨の為替レートが急激に変化したときに対処できるように保有する。大きな額の外貨準備を抱えている国は、為替レートの変動への対処という役割を重視している。
3.先進国のなかで多額の外貨準備を抱えている国は、日本を除いて他にはない。中国や産油国など、実質的には固定相場制を採用しているごく一部の国が大量保有している。変動相場制を採用している通常の先進国では、為替相場は市場が決めるもので、政府が介入するものではない、と考える。外貨準備は輸入代金の決済などにしか使われないため、日本ほど巨額な準備金を抱える必要がない。
4.現代の日本では、原則的に為替レートは市場に任せており、外貨建ての国債もないので、保有する理由がない。世界の国々の大多数は固定相場制を捨て、変動相場制を採用し、独立した金融政策と自由な資本移動を優先している。その代わり、為替は金融政策で安定をはかるという手法を取っている。国際的に見れば、為替介入は禁じ手で、介入に言及しただけで非難を浴びる。
5.日本は外貨準備高の数値が他の先進国と比べて高く、GDP比で見ると異常に高い。この外貨準備は、政府による為替介入の結果である。この金額は、政府が為替介人を行うという、固定相場制を採っている中国に次いで世界2位。日本は、先進国のなかで、為替介入を唯一行っている国である。
6.日本は金融緩和という手段はとらず、先進国ではNGとされている政府による為替介人を行い、100兆円にも及ぶ巨額の外貨準備を溜めこんだ。この巨額な外貨準備高は、今後、日本のアキレス腱になる。ドイツのメルケル首相は、アベノミクスによって日本経済に起きた変化に対し、政府が為替介入をして円安にしたと勘違いした。残高を維持し続けているのだから、変動相場制を採る他の先進国から批判されてもしかたがない。
7.投資家は常に、より有利な金融資産を持とうとするので、金利の高い通貨に換えようとする動きが出る。円よりドルの金利のほうが高い場合、円を売ってドルを買う。為替としてはドル高・円安となる。重要なのは為替介入ではなく、金利と通貨の発行量である。相対的に通貨の多いほうが安くなり、少ないほうが高くなる。これが近年続いた円高の正体だ。
8. 民主党は、外為特会を事業仕分けの対象にしようと試みたが、財務官僚の巻き返しに遭かった。そのことに対する国内向けの言い訳が滅茶苦茶である。為替介入は外為特会の資金を使って行われるのだが、いまの外為特会を時価評価すると、むしろ債務超過となり、埋蔵金どころか「埋蔵借金」の状態だ、といった。
9.世界に流通する米国債の総額約9兆ドルのうち、外国の保有分は、2011年3月末現在で約4兆5000億ドル。このうち中国が1兆4000億ドル、日本が9000億ドル、海外保有分の約半分を日中2ヵ国が占めている。
10.外貨準備が維持される背景には、財務省の利権が関わっている。このカネの運用委託先の金融機関や売り買いの手数料については、一切明らかにされていない。運用先を知っているのは、財務省の事務次官と国際局長、あとは担当課長のみである。国民が選ぶ政治家に公開されず、財務省の数名の役人だけで勝手に決めている。
11.ここに、外為特会の天下り利権の構図が隠されている。外貨準備の運用を実際行っているのは金融機関だが、この運用はとても「おいしい」。金融機関にとって財務省の国際金融関係者は外郭団体などを使って財務省関係者の天下りを受け入れている。財務省にとって、天下りネットワークを維持するためにも外貨準備残高の維持が必須で、外貨準備は増え続ける。



yuji5327 at 06:43 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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