2017年12月12日
紙を使っても森林は破壊されない。太陽の光で樹木が生育した量だけ人間が活用したほうが健全な森林を作ることができる。リサイクル紙ではない新しい紙を使うのが、最も環境によい。
「武田邦彦著：
偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する、幻冬舎、2008年7月30日」の「古紙のリサイクルはよくない」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
１．紙のリサイクル幻想は、2008年正月の紙のリサイクル偽装事件が発端で、リサイクル紙を40%使用した年賀状という発表がのウソと発覚したのである。この紙の偽装ほど重大だが、社会はあまり厳しく追及もせず、製紙会社は社長が辞めるぐらいでが済んだ。
２．製紙会社がリサイクル紙を少なく入れた原因は、物流や技術的な問題に加えて「100%リサイクル紙は資源をかえって多く使う」という発表である。紙のリサイクルを熱心にやっていた多くの人に、ショックを与えた。
３．法律に基づいている現代の紙のリサイクルは、選挙の票とかお金にも関係して始まったが、本質的には、紙は多くの工業製品のうち、「自然から取れるものを原料にする」という珍しいものである。石油や石炭、鉄鉱石など多くの資源は地下から掘り出すが、紙だけは今でも森林の樹木から作る。
４．太陽電池は環境によいものと考えられているのは、石油や石炭を使わずに太陽の光で電気を起こすからである。地下に埋蔵された資源を使うより、毎日の太陽の光の恵みでできるものを使おうというのが現代の社会の共通した考え方になっている。
５．新しい紙は太陽の光で生育する樹木を原料にするから、環境によいといえるが、紙はリサイクルしたほうが環境によい、ということになった。錯覚とは恐ろしいもので、紙を使うと森林が破壊される。アマゾンの森林は環境を守るのにとても大切なのに、どんどん減っている、という情報によっている。これは間違いである。紙を使っても森林は破壊きれないのである。
６．基本的に、人間は自然のものを使わなければ死んでしまう。私たちが食べるお米やパン、牛肉から卵まで、すべて「他の生物の命をいただく」ものである。「自然のものを使う」というのが「自然を破壊するからやめるべきだ」となると、私たちの生活は立ちゆかない。
７．自然を利用するのは一つの制約がある。新しく成長する範囲で使う、ということである。お米や麦は一年草ですから、その年にできたものしか使えませんが、一部の魚や動物などは、捕りすぎると絶滅してしまう。一例が、アメリカ大陸に6000万頭いたと推定されているバイソンである。アメリカ大陸に白人が上陸するとパイソンの肉を食べた。一時は絶滅の危機に追い込まれたが、保護運動が功を奏し、現在ではかなりの数のバイソンが国立公園などに保護されている。
８．森林も乱伐が問題になるが、-保護はかなりしっかりしている。日本も含めた先進国の森林は、計画的に植林される人工林が約半分、自然林が半分程度である。自然と人聞の関係を知らない人は、全部、自然林にすべき、と言うが、人間の社会に適応すると、畑、ウシやブタもダメ、魚もとれないことになるから、人間は全滅する。問題は自然を破壊しないでどの程度、利用できるかである。
９．森は自然林でもある程度、人間の手を入れたほうがよいので、人工林を増やしても問題はない。人工林では植林してから40年ぐらいで伐採して、その樹木を材木や紙などに利用するが、その間に間伐などをして森林を健全に保つことができる。先進国では、森林の計画的利用が進んでいるから、産業で森林が破壊されるというのは、幻想である。
製紙業界が森林を破壊することは絶対ない。
１０．紙を使っても森林は破壊されない。太陽の光で樹木が生育した量だけ人間が活用したほうが、かえって健全な森林を作ることができるから、リサイクル紙ではない新しい紙を使うのが、最も環境によい。
偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する、幻冬舎、2008年7月30日」の「古紙のリサイクルはよくない」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
１．紙のリサイクル幻想は、2008年正月の紙のリサイクル偽装事件が発端で、リサイクル紙を40%使用した年賀状という発表がのウソと発覚したのである。この紙の偽装ほど重大だが、社会はあまり厳しく追及もせず、製紙会社は社長が辞めるぐらいでが済んだ。
２．製紙会社がリサイクル紙を少なく入れた原因は、物流や技術的な問題に加えて「100%リサイクル紙は資源をかえって多く使う」という発表である。紙のリサイクルを熱心にやっていた多くの人に、ショックを与えた。
３．法律に基づいている現代の紙のリサイクルは、選挙の票とかお金にも関係して始まったが、本質的には、紙は多くの工業製品のうち、「自然から取れるものを原料にする」という珍しいものである。石油や石炭、鉄鉱石など多くの資源は地下から掘り出すが、紙だけは今でも森林の樹木から作る。
４．太陽電池は環境によいものと考えられているのは、石油や石炭を使わずに太陽の光で電気を起こすからである。地下に埋蔵された資源を使うより、毎日の太陽の光の恵みでできるものを使おうというのが現代の社会の共通した考え方になっている。
５．新しい紙は太陽の光で生育する樹木を原料にするから、環境によいといえるが、紙はリサイクルしたほうが環境によい、ということになった。錯覚とは恐ろしいもので、紙を使うと森林が破壊される。アマゾンの森林は環境を守るのにとても大切なのに、どんどん減っている、という情報によっている。これは間違いである。紙を使っても森林は破壊きれないのである。
６．基本的に、人間は自然のものを使わなければ死んでしまう。私たちが食べるお米やパン、牛肉から卵まで、すべて「他の生物の命をいただく」ものである。「自然のものを使う」というのが「自然を破壊するからやめるべきだ」となると、私たちの生活は立ちゆかない。
７．自然を利用するのは一つの制約がある。新しく成長する範囲で使う、ということである。お米や麦は一年草ですから、その年にできたものしか使えませんが、一部の魚や動物などは、捕りすぎると絶滅してしまう。一例が、アメリカ大陸に6000万頭いたと推定されているバイソンである。アメリカ大陸に白人が上陸するとパイソンの肉を食べた。一時は絶滅の危機に追い込まれたが、保護運動が功を奏し、現在ではかなりの数のバイソンが国立公園などに保護されている。
８．森林も乱伐が問題になるが、-保護はかなりしっかりしている。日本も含めた先進国の森林は、計画的に植林される人工林が約半分、自然林が半分程度である。自然と人聞の関係を知らない人は、全部、自然林にすべき、と言うが、人間の社会に適応すると、畑、ウシやブタもダメ、魚もとれないことになるから、人間は全滅する。問題は自然を破壊しないでどの程度、利用できるかである。
９．森は自然林でもある程度、人間の手を入れたほうがよいので、人工林を増やしても問題はない。人工林では植林してから40年ぐらいで伐採して、その樹木を材木や紙などに利用するが、その間に間伐などをして森林を健全に保つことができる。先進国では、森林の計画的利用が進んでいるから、産業で森林が破壊されるというのは、幻想である。
製紙業界が森林を破壊することは絶対ない。
１０．紙を使っても森林は破壊されない。太陽の光で樹木が生育した量だけ人間が活用したほうが、かえって健全な森林を作ることができるから、リサイクル紙ではない新しい紙を使うのが、最も環境によい。
