2018年01月10日

2011年度の日本の医薬晶の売り上げ額は9.2兆円だが、そのうち、8.7兆円が病院で処方される医療用医薬品で、薬局で売られる薬は6500億円に過ぎない。

「上昌宏著:
医療詐欺:先端医療と新薬はまず疑うのが正しい、講談社、2014年7月22日」「第2章:新薬利権で蔑ろにされている患者たち」の「不都合な真実C羂絛┐砲茲辰討砲曚鵑寮縮会社の開発力が低下している」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日本では、薬の価格をすべて国が決定しており、そのシステムによって不正や癒着が蔓延している。病院で処方される「処方薬」やドラッグストアなどで購入する「市販薬」は製薬会社がつくっている。
2.製薬会社が儲け方法は、他社に負けないように優秀な研究者を雇い、研究費を投入し、画期的な治療薬を開発する。その薬が広く世に流通することで、利益を得ることができる。。しかし、これは「真実」ではない。この日本ではあてはまらない。日本の製薬会社は「新薬」を開発しなくても十分に儲けることができてしまう。
3.製薬会社が薬を開発しないなんて、そんないい加減なことを言うな、とお怒りの声が飛んできそうだが、理由は、日本の薬価は「中医協」という厚生労働大臣の諮問機関がすべて決定する。『中医協』の「公定価格」を決めている基準は以下の通りである。
4.製薬会社が新しい薬を開発した場合、まず「中医協」は、類似薬がないか確認する。似た薬があればその薬の価格を基準として、推定して検討する。類似薬がない場合は(製造原価、販売管理費、流通経費などのコストをべースにして考えるが、その際にアメリカ、イギリス、フランス、ドイツの4ヵ国と比べて、極端に安く、あるいは高くないように、「医療先進4ヵ国」と足並みを揃える調整をする。
5.このような形で薬価が全国一律に決まるというのは、先進国のなかでも非常に稀なケースである。日本の医療界では当たり前のようだが、諸外国からみれば「異常」である。さらに奇怪なシステムは「薬価改定」である。薬価というのは2年に1度.、医療機関や薬局がその薬を購入した実勢価格をベースにして薬価改定がおこなわれる。定期的に治療方法も薬の評価も更新されていくわけだから、いいのでは、と思うが、これは単なる価格の見直しではなく、良い薬ほど価格が引き下げるという見直しである。
6.先進国では、医療機関や患者から評価が高い薬は徐々に値段が高くなる。需要があれば価値も上がり、値段も上がる。資本主義の原理が働く。日本では逆で、「買い手」である保険者の価格交渉力が強く、良い薬であればあるほど買い叩かれる。最大の保険者は厚労省の影響下にある「全国健康保険協会」である。
7.このため、日本では多くの患者がつかう新薬の価格は、OECD諸国のなかで最も低い水準になっている。いい薬は安くなるのだから、良いことずくの印象を受けるが、中長期的に考えると、患者に様々な不利益を引き起こす。
8.その代表が、「ドラッグラグ」である。ある難病を治療する画期的な薬が世界のどこかで開発されたき、日本の難病患者にとっては希望の光だが、それをすぐに服用することはできない。長い場合は数年もかかる。この手続きによって生じる、国内と国外の治療ギャップを「ドラッグラグ」と呼ぶ。
9.日本国内での新薬の販売が、欧米に比べて大幅に遅れる問題は。がんや難病などで苦しんでいる患者さんからすれば、非常に深刻な問題である。その理由として、「承認審査に時間がかかる」とか「治験に時間がかかる」というような理屈、実は根深い問題がある。
根本的な原因は、「新薬が安い」からである。薬の開発には莫人な費用がかかる。
10.多額の投資をして開発をした薬がどんなに医療機関や患者から高く評価されても、どんどん買い叩かれる。画期的な新薬をつくっても、海外でつくられたものと似ている「類似薬」をつくっても、結果が同じであれば、ラクなほうを選ぶ。「中医協」という厚生労働大臣の諮問機関が、横並びやバランスを考慮して値段を決定するので、画期的な薬の開発は海外に任せて、その進捗状況に目をくばりながら「類似薬」でも出していたほうが遥かに効率的です。「他社よりも早くいい薬を開発しよう」という新薬開発に消極的になる。
っていくのは当然でしょう。裏を返せば、画期的な新薬などつくらなくとも、日本の製薬会社は十分にビジネスが成り立つ。
11.欧米の製薬ビジネスは、リスクをとって膨大な投資をおこない、画期的な新薬をつくって儲けるという構造だが、日本である。リスクをとらず小さな投資をおこない、「たいして新しくもない新薬」をつくって細く長く儲ける。このような「ぬるま湯」のような市場では、国際競争力が向上しない。承認という手続きが長期化すれば、誰が困るのかといえば、画期的な新薬を必要.とする難病患者である。
12.「新薬が安い」ことが、患者さんたちにもたらすもうひとつの不利益は「ジェネリックが普及しない」ということである。新薬の開発に辿り着いた開発者の知的財産権を保護するために、「特許」が認められている。この特許が、期限切れになると、製法がオープンとなり、他メーカーも同様の薬(ジェネリック)と呼ばれる。欧米では「後発医薬品」が新薬の2〜3割程度の価格で、経済的余裕のない患者さんたちにとって「救世主」である。
13.日本ではほとんど普及はしていない。政府や企業が使用を呼びかけたことで、かつてよりは認知度も上がったが、欧米と比較すると、際立って低い利用率である。その原因は、ジェネリックが普及しない最大の理由は、日本の後発医薬品の価格が新薬の6割程度と「たいして安くなっていない」ということで、「新薬が安い」ことと無関係ではない。欧米では、もとの薬価が高いので、ジェネリックがガクンと下がるが、日本の場合は、そもそも元が安いので、これをガクンと下げたら、それこそ「安過ぎる」という状況になる。
14.これは極端に高い薬や、極端に安い薬を世に流通させないという「中医協」の方針からも大きく逸脱する。日本のジェネリックが普及をしないという問題も、「新薬が安い」という状況に突き当たる。
15.2011年度の日本における医薬晶の売り上げ額はおよそ9.2兆円だが、そのうち、8.7兆円が病院で処方される医療用医薬品で、薬局で売られる薬は6500億円に過ぎない。


yuji5327 at 06:27 
健康 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード