2018年02月09日

政府やNHKの間違いは、1時間あたりの放射線量をレントゲンの場合などと比較していること。無意味な数字を扱っている。

「武田邦彦著:
放射能と生きる、幻冬舎新書、2011年」は参考になる。「第1章:事故直後、どう逃げるか」の「政府・マスコミ。ごまかし危ない!?」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.政府とマスコミに多くの人が気がついて理解しなければならない。「1時間あたりの放射線量」と「そこに住んでいる子供が受.ける放射線量」の問題である。放射線の強さを「シーベルト」で示すが、これには「年間に浴びるシーベルト」「1時間あたりのシーベルト」「白血病になるシーベルト」「瞬時に浴びるシーベルト」と4つある。これの複雑なことを利用して、政府とマスコミは歩調を合わせてごまかしている。
2.法律で決められた「普通の人は1ミリシーベルトまで(自然放射線を除く)」というのは、「1年間」である。政府発表やテレビで報道しているシーベルトは、「1時間あたりのシーベルト」だから、42日住んでいるところでは、それを1000倍「42日×24時間」する必要がある。
3.白血病になるシーベルトは約400ミリシーベルトだから1時間400マイクロシーベルトのところに1時問いても大丈夫だが、1カ月あまり住んでいると約400ミリシーベルトになり白血病になる。レントゲンを受けると一度に600マイクロシーベルトの放射線を受けるが、これは瞬時である。
4.4シーベルトで死に、400ミリシーベルトで白血病、1ミリシーベルト(1年)が法律で定められた限界である。福島原発2号機から放射線が漏れたときに枝野官房長官が発表した数値は1時間に400ミリシーベルトだから1時間いたら白血病になり、その場所に1カ月少し住んだら、400シーベルトになり死亡する。その100分の1の4シーベルトで死亡だから、1日いたら死亡する。
5.文部科学省が発表した福島原発から20kmの地点(浪江町周辺)の放射線量は1時間330マイクロシーベルトであった。そこに1カ月少し住んたら330ミリシーヘルトになり、白血病になるが、テレビでは「安全な放射線量」と言っていた。
6.3月15日頃の東京の高い値は1マイクロシーベルトで1カ月少し住むと1ミリシーベルトで、1年ぐらい住むと子供はかなり危険。胃のレントゲンが1回で600マイクロシーベルトだから、1カ月に2回のレントゲンを受けることになる。
7.政府やマスコミは「福島原発から20キロのところの放射線量は、330マイクロシーベルトだから、胃のレントゲンの2分の1」だから安全という。それは「そこに1時間しかいない人」のことであり、住んでいる人ではない。だから、1カ月あまり住む人は330ミリシーベルトを浴びることになり、子供も親も白血病になるので、決して「安全な放射線量」ではない。
8.著者の計算が合っていれば、政府は直ちに浪江町の人をもっと遠くに退避させる必要があるが、その気配はない。ある地点で3分の1の100マイクロシーベルトのところに住んでいる人は、4カ月住むと白血病になる。
9.政府やNHKの間違いは、1時間あたりの放射線量をレントゲンの場合などと比較していることである。「自分がここにいてよいのか、子供をここにいさせてよいのか」ということを考えるためには、無意味な数字を扱っている。


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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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