2018年03月18日

民主政治の土壌が育つまでは、ウガンダのムセベニ大統領の強権的な大統領のように、民族、宗派の利害関係を抑え込める強烈な個性を持つリーダーが必要である。

「飯島勲著:アフリカに絶交のチャンス到来、
PRESIDENT、2017.9.18」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.政府顧問を務めているウガンダ共和国を3年ぶりに訪問して、アフリカの成長を肌で感じた。ウガンダは、隣接する南スーダンの内戦が激化し、100万人以上の難民を受け入れた。南スーダンの国連平和維持活動〔PKO〕には自衛隊も派遣され、2012年から5年間、インフラ整備などの支援活動を行ってきたが、今年5月に撤収が完了した。
2.ウガンダの首都カンパラは驚くほど平穏だった。ウガンダでも20世紀の間は、クーデターや内戦が相次ぎ、大規模虐殺事件を起こして「食人大統領」といわれたアミン元大統領による独裁政治など暗い時代もあったが、南スーダンの内戦が飛び火するのではないかと懸念していた。現在のムセベニ大統領は、就任からすでに31年。大統領の3選禁止の法律を改正して5選を数えている。軍人出身のムセベニ大統領は、国内外に批判はありつつも「強いリーダー」であり、その政策は民主的で国情は安定し、国民の生活の質も向上してきた。
3.アフリカの内戦の原因は、植民地時代に列強によって、民族の居住地を無視した国境が定められたことが現在まで尾を引いている。アフリカの中でも多様な民族が居住していた南スーダンは、スーダン時代の宗教的な対立による内戦を経て独立した。最大民族のリーダが大統領に、第二勢力のリーダーが副大統領に就任して危ないバランスを保ってきたが、一部の部隊が反乱を起こしたことで、そのバランスが崩れて泥沼の内戦に突入した。
4.アフリカ中部の紛争は主に民族問題が原因だが、中東や北アフリカではそれにイスラム教の宗派対立なども絡み、事態はさらに複雑になる。ルワンダの大虐殺やコンゴ民主共和国の内戦などは民族紛争の典型的な例といえる。中東と北アフリカでは「アラブの春」をきっかけにリビアのカダフィ大佐ら複数の独裁者が失脚したが、現地の治安は逆に悪化し、地元の人々の生活を脅かしている。
5.国民に民主政治の土壌が育つまでは、ウガンダのムセベニ大統領や、中央アジアの各国の強権的な大統領のように、それぞれの民族、宗派の利害関係を抑え込めるだけの強烈な個性を持つリーダーが必要である。
6.ウガンダ政府では現在、国民の生活向上が最大の目標となっている。退役軍人の再雇用先の確保に最も力を入れている。国防大臣の最重要課題が戦争や軍備増強ではなく、政府が内政に力を入れている。政情が非常に安定しているという証拠でもある。シエラレオネ共和国はウガンダと違って本当に最貧国である。ダイヤモンドの産地として有名にもかかわらず鉱山の権益は旧審上国の英国に握られており、ダイヤモンド貿易の利益は国の経済発展にはつながらない。


yuji5327 at 07:04 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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