2018年03月28日

日本が核武装しても抑止できる相手ではない。北の核・ミサイル施設の破壊に核兵器は必要ではない。戦闘機を「対地攻撃機」に変えて、「敵地攻撃能力」を備えるだけでよい。

「エドワード・ルトワック(米戦略国際問題研究所上級顧問)、池上彰著:米軍攻撃の鍵を握るのは日本だ、
文藝春秋、2017.12」は興味深い内容である。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.世界的な戦略の専門家で、米戦略国際問題研究所上級顧問としてトランプ政権の外交政策にも影響を与えているエドワード・ルトワック氏は、「何もしない態度こそ戦争をもたらす」として「北朝鮮の核ミサイルの脅威に対して日本は自ら動くべきだ」と警鐘を鳴らしている。
2.トランプ氏の3つの空母打撃群が朝鮮半島周辺に展開しているが、戦争開始のシグナルではなく、軍事的意味はない。空母は、脅しのための存在で実戦的戦力ではない。最悪のシナリオは、北朝鮮を核保有国として認め、金正恩がいつでも日本と韓国を脅せるようになるのを容認してしまうことだから、いま必要なのは、「北朝鮮の脅威(核・ミサイル施設)の除去」である。北朝鮮に対する全面戦争ではなから空母は不要である。在韓米軍だけで十分である。
3.現状のままでは米国は動かない。米軍は、リスクを取ることに消極的で、北朝鮮の脅威を除去する具体的な軍事オプションを用意していない。「すべてのオプションがテーブルの上にある」とは、こちらからは何もしない」という選択肢である。そもそも現大統領は、米軍の政策を掌握できていない。軍に対する権威を失っている。
4.日本が何もしなければ、米国も何もしない。日本こそ動くべきである。当初、米国は、中国に北の核・ミサイル開発を阻止させようとし、経済制裁が強化されたが、効果なしである。中国は、すでに開発阻止のための外交手段を使い切っている。人民解放軍も軍事オプションを用意していない。人民解放軍は、ショーとしての壮大な軍事パレードをやっているだけである。中国政府は、すでに「中国は北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止できない」と宣言している。米国による北の核・ミサイル施設への先制攻撃に関して、中国はすでに容認している。
5.米軍も、人民解放軍と同じメンタリティに陥っている。米軍の現指揮官たちは、アフガニスタンやイラクで戦争を経験し、胸には勲章が付いているが、彼らがそこで向き合ったのは反撃してくる相手ではない。北朝鮮は、「ソウルを破壊する」と本気で反撃してくる。きます。北朝鮮が反撃してくれば、ロケット砲射程内のソウルは、北朝鮮が言うように、まさに「火の海」となり、甚大な被害が出る。
6.ソウルの脆弱性こそ問題で、「北朝鮮問題」というより、攻撃的な北朝鮮と自国の安全保障に無責任な韓国が半島に併存するという「コリア問題」である。「ソウルの脆弱性」のために、米軍は軍事的選択肢を大幅に失っている。自国の安全保障問題に向き合わない韓国は、「同盟国」ではない。無視してもいい。
7.韓国には、この問題を解決するための十分な時間が与えられていたが、彼らは無責任にも何もしてこなかった。米国は詳細な調査にもとついて韓国側に72項目の提案を行った。
ポイントは3つ。政府機能をソウルから南に移転させること。次にソウルに留まる企業には追加課税をし、光州などの南方への移転を促すこと。そしてすべてのビルに防空シェルターを設置すること、がある。要は政治と経済の中枢を38度線から遠く離し、安全を確保するよう促した40年前の提案を、彼らは何もしてこなかった。
8.2010年の延坪島砲撃のように、北に実際に攻撃されてもほとんど反撃しないどころか彼らは、北に脅される度にお金を払い続けた。今年9月にも、各国が経済制裁を強化するなかで、文政権は北への人道援助を表明した。
9.北が核を持てば必ず日本を脅して、韓国に対するように日本からもお金を奪い取ろうとするはずである。日本は、米国も中国も頼れない。韓国もあまりに無責任だから日本は自ら動くほかない。
10.北朝鮮の核・ミサイル施設を攻撃する能力を日本が自ら備えるべきである。日本は「専守防衛」で、「敵地攻撃能力」を持たないことになっているが、「核ミサイルという北の脅威を除去する先制攻撃」は「攻撃」ではなく「防衛」である。日本は「防衛として核・ミサイル施設を先制攻撃するか、金正恩に服従して生きるか」という岐路に立たされている。
11.1945年以降うまく機能してきた「戦後日本システム」も、北の核ミサイルという脅威には有効ではない。日本はいま、戦後最大のターニングポイントを迎えている。現時点では、北朝鮮は、まだ日本を攻撃できる核ミサイルを持っていないが、1年か1年半後には実戦配備できる。そうなれば手遅れである。いまが最後のチャンスである。
12.北の核は断じて容認できないが、北の核を容認し、日本も核武装する議論があるが、無意味である。核抑止力が効く相手ではない。抑止は、分別のある相手にしか効かない。
13.イスラエル、インド、パキスタンも核を保有しているが、この3国は、核の存在に関して決して口にしない。「君が僕を核で攻撃してきたら僕は核で防衛しますよ」という抑止のメッセージを暗黙裡に発しているのであって、核で脅すことはしていない。北朝鮮はそうではない。日本が核武装しても抑止できる相手ではない。北の核・ミサイル施設の破壊に核兵器は必要ではない。戦闘機を「対地攻撃機」に変えて、「敵地攻撃能力」を備えるだけでよい。



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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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