2018年09月07日
AIを用いたパターン認識能力が発達したので、画像の検索も可能になった。普通の人でも、すでに、グーグルの画像検索を用いて「似た画像」を検索することが可能になっている。
「野口悠紀雄著:
超独学法、AI時代の新しい働き方へ、KADOKAWA,2018年7月10日」は参考になる。「第10章人工知能の時代に独学の必要性はたかまる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1. あらかじめ教えられたことだけでなく、与えられたデータによって学習することによって賢くなるのが、ディープラーニングと呼ばれる機械学習の技術である。人間の神経細胞(ニューロン)の働きを真似た仕組み(ニューラル・ネットワーク)をコンピュータに作り、大量のデータで学習をさせようというものである。これにより、AIの進歩が加速している。
2.これまで人間がやってきたことを、コンピュータがより効率的に遂行できるようになった。これまで、コンピュータやロボットが代替するのは単純労働が中心と思われていたが、最近では、コンピュータが知的労働の分野にも進出している。例えば、囲碁で人間を打ち負かした。翻訳もできる。データを与えられて記事を書くこともでき。作曲もできるし、自然法則の発見もできる。ビジネスでも使われている。ビッグデータを活用することにより、個人に合わせてアドバができるようになっている。
3.コンピュータが人間の仕事を代替すると言うとき、普通は、AIの影響が問題にされるが、それだけでなく、ブロックチェーンの技術も、働き方に大きな影響を与える。ブロックチェーンとは、仮想通貨の基礎になっている技術で、コンピュータの集まりによって情報を記録・管理する。これまで管理者や経営者が行っていた仕事を、「スマートコントラクト」というコンピュータのプログラムに置き換えて実行することができるので、管理者や経営者の仕事を代替することになる。ビットコインは管理者なしに運営されている。ブロックチェーンの技術は、ビットコインだけでなく、さまざまな分野で応用が広がっているので、管理者や経営者がいない事業体が登場すると予測される。
4.AIは、人間がこれまでやっていたことを代替するだけではなく、人間の知的作業を補助し、その効率を向上させてくれる。AIやブロックチェーンは、独学の手助けになる。コンピュータの脅威だけを言うのでなく、AIやブロックチェーンを利用することが必要である。それができる人が、未来の勝者になる。
5.例えば、AIによって、検索が容易になる。これは、「セマンティック検索」と呼ばれる。「セマンティック」とは、「意味的(semantic)」ということである。セマンティック検索では、AIが検索キーワードの意味を理解し、本当に必要な情報を選んでくれる。あるいは、キーワードが分からない場合でも、知りたいことをコンビュータが理解し、それを探してくれる。現在すでに、このような検索は、部分的ではあるが、行われている。物知りに聞くのと同じような検索が可能になる。
6.検索で問題となるのは、適切な検索語が見つからない場合である。セマンティック検索では、AIが人間の意図を推し量ってくれる。知りたいことが外国語の文献にしかない場合も多い。その場合には、言葉が壁になる。英語以外の外国語の場合には、この壁はとくに高いが、自動翻訳が進歩すると、外国語の文献を読むのは簡単になる。
7.現在では自動翻訳の機能は十分でないので、英語を読めることの意味は大きい。文学作品などの場合には、いかに自動翻訳機能が発達しても、原文を読む意義が残る。情報を伝達する方法としては、テキスト(文章)の他に、音声や画像があるが、これまで検索が可能だったのは、テキスト文書だった。画像は、情報の伝達において重要な役割を果たすにもかかわらず、それを検索するのは容易でなかった。
8.AIを用いたパターン認識能力が発達したので、画像の検索も可能になった。普通の人でも、すでに、グーグルの画像検索を用いて「似た画像」を検索することが可能になっている。2015年の東京オリンピック・エンブレム事件では、この機能を用いて、デザイン盗用が指摘された。キーワード検索では花の名前が分からないが、その問題にも答えが得られるようになる。画像検索技術が進歩すれば、われわれの知識獲得能力はさらに向上する。
超独学法、AI時代の新しい働き方へ、KADOKAWA,2018年7月10日」は参考になる。「第10章人工知能の時代に独学の必要性はたかまる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1. あらかじめ教えられたことだけでなく、与えられたデータによって学習することによって賢くなるのが、ディープラーニングと呼ばれる機械学習の技術である。人間の神経細胞(ニューロン)の働きを真似た仕組み(ニューラル・ネットワーク)をコンピュータに作り、大量のデータで学習をさせようというものである。これにより、AIの進歩が加速している。
2.これまで人間がやってきたことを、コンピュータがより効率的に遂行できるようになった。これまで、コンピュータやロボットが代替するのは単純労働が中心と思われていたが、最近では、コンピュータが知的労働の分野にも進出している。例えば、囲碁で人間を打ち負かした。翻訳もできる。データを与えられて記事を書くこともでき。作曲もできるし、自然法則の発見もできる。ビジネスでも使われている。ビッグデータを活用することにより、個人に合わせてアドバができるようになっている。
3.コンピュータが人間の仕事を代替すると言うとき、普通は、AIの影響が問題にされるが、それだけでなく、ブロックチェーンの技術も、働き方に大きな影響を与える。ブロックチェーンとは、仮想通貨の基礎になっている技術で、コンピュータの集まりによって情報を記録・管理する。これまで管理者や経営者が行っていた仕事を、「スマートコントラクト」というコンピュータのプログラムに置き換えて実行することができるので、管理者や経営者の仕事を代替することになる。ビットコインは管理者なしに運営されている。ブロックチェーンの技術は、ビットコインだけでなく、さまざまな分野で応用が広がっているので、管理者や経営者がいない事業体が登場すると予測される。
4.AIは、人間がこれまでやっていたことを代替するだけではなく、人間の知的作業を補助し、その効率を向上させてくれる。AIやブロックチェーンは、独学の手助けになる。コンピュータの脅威だけを言うのでなく、AIやブロックチェーンを利用することが必要である。それができる人が、未来の勝者になる。
5.例えば、AIによって、検索が容易になる。これは、「セマンティック検索」と呼ばれる。「セマンティック」とは、「意味的(semantic)」ということである。セマンティック検索では、AIが検索キーワードの意味を理解し、本当に必要な情報を選んでくれる。あるいは、キーワードが分からない場合でも、知りたいことをコンビュータが理解し、それを探してくれる。現在すでに、このような検索は、部分的ではあるが、行われている。物知りに聞くのと同じような検索が可能になる。
6.検索で問題となるのは、適切な検索語が見つからない場合である。セマンティック検索では、AIが人間の意図を推し量ってくれる。知りたいことが外国語の文献にしかない場合も多い。その場合には、言葉が壁になる。英語以外の外国語の場合には、この壁はとくに高いが、自動翻訳が進歩すると、外国語の文献を読むのは簡単になる。
7.現在では自動翻訳の機能は十分でないので、英語を読めることの意味は大きい。文学作品などの場合には、いかに自動翻訳機能が発達しても、原文を読む意義が残る。情報を伝達する方法としては、テキスト(文章)の他に、音声や画像があるが、これまで検索が可能だったのは、テキスト文書だった。画像は、情報の伝達において重要な役割を果たすにもかかわらず、それを検索するのは容易でなかった。
8.AIを用いたパターン認識能力が発達したので、画像の検索も可能になった。普通の人でも、すでに、グーグルの画像検索を用いて「似た画像」を検索することが可能になっている。2015年の東京オリンピック・エンブレム事件では、この機能を用いて、デザイン盗用が指摘された。キーワード検索では花の名前が分からないが、その問題にも答えが得られるようになる。画像検索技術が進歩すれば、われわれの知識獲得能力はさらに向上する。
yuji5327 at 06:42