2018年09月17日

当時の吉田総理は、警察力を補うためのものだから法律は必要ないとして、政令で設置した。国会が休会のときに、警察予備隊令を公布して警察予備隊をつくった。

「池上彰著:
知らないではすまされない自衛隊の本当の実力 (SB新書)
池上 彰+「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム
SBクリエイティブ
2018-02-06

知らないではすまされない自衛隊の本当の実力、SB新書、2018年2月」は参考になる。「第2章:自衛隊は憲法と矛盾する存在なのか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日本国憲法の「第2章戦争の放棄」の第9条で、1項で戦争の放棄を定め、2項では戦力を持たないことと交戦権の否認が書かれている。陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、とある。日本は軍隊を持つことができない。
2.今の日本には自衛隊があり、その自衛隊は世界の軍事力ランキングで7位に入る。疑問を解くカギが、2項の冒頭に出てくる「前項の目的を達するため」という言葉である。前項には「戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」である。自衛のためならば、「何らかの力」を持つことはできるのが日本の歴代内閣の判断である。戦力は持たないと決められているので、自衛隊はあくまで戦力ではないと政府は言っている。これに対して、自衛隊は結局、軍隊だから憲法違反だと言う人もいる。
3.1945年に第二次世界大戦が終わり、日本を統治したのが、GHQのダグラス・マッカーサー最高司令官である。マッカーサー最高司令官が、終戦後、旧日本軍を解体した。日本に完全に軍隊はなくなり、その代わり、GHQは日本各地にアメリカ軍を主体とした連合国軍を駐留させた。当初、約40万人が日本に駐留していた。
4.戦争が終わってから5年後、自衛隊ができるきっかけとなった出来事が起きた。それが朝鮮戦争の勃発である。この頃、世界はアメリカを中心とした西側諸国と、ソ連を中心とした東側諸国に分かれて対立していた東西冷戦である。1950年、朝鮮戦争が始まった。
5.アメリカが恐れたのは、朝鮮半島全体がソ連寄りの北朝鮮軍によって統一されてしまうことで、GHQのマッカーサー最高司令官を国連軍の司令官に任命して、日本に駐留していたアメリカ軍兵士、約7万5000人のほとんど全員を韓国に送り込んだので、日本には軍隊がなく、アメリカ軍の兵士もいない。日本を守る人たちが誰もいなくなる。
6.当時のアメリカ軍兵士は、日本国内の治安の維持にもあたっていた。アメリカ軍がいないと、治安が悪化、あるいは、革命の動きで。占領政策が失敗してしまう。ソ連軍が押し寄せてくるかもしれないと、アメリカは恐れた。
7.吉田茂総理に「ナショナル・ポリス・リザーブ」をつくるように指示した。名前が「警察予備隊」である。アメリカ軍から、こういう装備を持ちなさいという具体的で詳しい案が示された。本当は軍隊なのだけれど、軍隊とは呼ばない。警察と呼びたいということで、警察予備隊を発足させた。
8.こういう組織を発足させるときは、そのための法律が必要になる。法案を国会に出して国会の承認を得る手続きが必要なのだが、軍隊のようなものをつくるとなると、当然、国会で野党が反対して大混乱になることが予想された。吉田総理は、警察力を補うためのものだから法律は必要ないとして、政府の命令である政令で設置した。国会が休会に入り、国会が開かれていないときに、警察予備隊令を公布して警察予備隊をつくった。アメリカが方針を変えたからできた。
9.あの頃の日本は、失業者が多く、日雇い労働者の日当が約240円だったが、この警察予備隊は初任給が5000円、2年勤めれば退職金6万円、衣食住は無料という条件で、非常に魅力的だった。試験による選抜があり、7万5000人の募集に対して応募者は38万2000人だった。「戦前の日本は素晴らしかった」とか、「日本がもう一度、アジアの中で力を発揮したい」とか、そういうことを言わない人を選ぼうという意図があった。
10.採用された隊員は、まず全国6ヵ所(札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡)の警察学校に集められ、そこで部隊に編成された。その後、アメリカ軍が朝鮮半島に派兵されたことで空いた千歳、札幌、仙台、舞鶴、防府、久留米の米軍キャンプに分かれて、アメリカ軍の教官から訓練を受けた。機関銃、バズーカや迫撃砲などを使っている。これらの武器はアメリカ軍から貸与されたもので、アメリカにしてみれば、軍隊をつくってほしいのが本音だった。
11.「警察力を補う」という名目で、実体は、将来の日本の陸上自衛隊の基礎になるものだった。アメリカも日本の憲法上、軍隊はつくれないことはわかっていて、アメリカの教官は上司から兵隊は警察、戦車は特車と呼ぶように言われた。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
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(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
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○公募展の受賞、入選
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