2018年11月29日

日本人のビジネスマンが海外に雄飛したといわれるが、それは日本の組織の一員として外国に行っただけのことであった。会社の力で海外進出したのであり、個人の力でしたのではない。


「野口悠紀雄著:外国で働くことに対する日中間の考え方n違い、週刊ダイヤモンド、2018.11.24」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.政府は、外国人労働者の受け入れを拡大するため、出入国管理法の改正案を閣議決定した。この決定は、外国でどのように受け止められているかについて、日本にいる外国人労働者の中で一番多い中国人は、2017年10月末で約37万人であり、外国人労働者全体の29・1%を占める。彼らは、日本の将来に大きな影響を与える。中国における受け止め方を知るために、日本で仕事をするをキーワードとしてウエブを検索すると、人民日報をはじめとする新聞は、労働力不足を背景として日本がこうした政策を導入したが、その実態には問題がある、と批判的である。
2.適切な賃金が支払われず、給与から食費、家賃、社会保険料などを差し引けば後にはほとんど何も残らない。高額な仕事の紹介料を取られる、パスポートなどの身分証明書を没収されて自由を奪われる、強制的にきつい仕事に長時間従事させられる、仕事の環境が劣悪で、きちんと給料がもらえない、医療保険などの保障がない、などと指摘する。
3.15年だけで技能実習生5803人が失踪した、不法就労の外国人労働者がますます増える、などとも述べている。こうした現状から、日本への出稼ぎはもう魅力がない、として次のように評価している。日本は、かつては良い国だった。しかし、近年、海外出稼ぎ労働者の目に映る日本は、以前ほど魅力的ではない。日本で働く中国人研修生の数は、年々減少している。
4.日本は外国人労働者に頼り切ってさまざまな政策を打ち出してくるが、日本での出稼ぎ労働はかつての人気の状態から、下火の状態となっている。日本が介護に関する業務に携わる外国人に門戸を開いたとしても、日本への出稼ぎ人気は起こらないだろう。介護職は専門的な技能が必要なだけでなく、高い日本語レベルも求あられる。中国でも介護職に就きたい人がいないので、日本への出稼ぎ労働者の募集はさらに難しくなる。
5.中国におけるQ&Aサイトを見ると、上記とは、かなり違う状況である。日本で働くための詳細な情報が、多数提供されている。中国人は日本で働くことに並々ならぬ関心を持っているおり、ノウハウが提供されている。例えば、企業の面接で何を聞かれるか、家を借りる方法など。どのように就業したかの経験談もある。似たような仕事の賃金は故郷の3倍であり、賃金.と労働環境は中国の賃金.と労働環境よりはるかに優れている、日本は安全な社会であり、そこで働くのは快適だ、日本の伝統的な大手企業では、貨金.に加えて、さまざまな福祉手当が支給される、等の指摘もある。
6、概して、不満はあまり見られない日本で働くことに対して、全体としてかなり高い評価である。日本の大学に留学することに対しては、評価はあまり高いとはいえないのは、対照的である。日本に移民する、で検索すると、日本は先進国であり、礼儀正しく、生活習慣も非常に良い。従って、日本に移住したい人が増えている、との指摘もある。これを見ていると、中国の学生はグローバルであることに気付いた。彼らは、海外で働くことに極めて積極的である。将来の進路の一つとして日本で働くことを考えている。職種としては、IT関係が多い。
7.日本だけに特別の関心があるわけでなく、アメリカやヨーロッパで働くことについても、多大の関心を持っている。中国テンセントと米マイクロソフトが共同で開発した会話ボットが、中国の夢とは何か、という質問に対して、アメリカに移住すること、と答えたことが話題になった。これは、会話ボットの教育に用いられた中国のSNSで、そうした考えが多数流されていたからである。アメリカに留学後、高度な専門知識を要する職業に就くための就労ビザを取得し、アメリカにとどまつて就労した中国人が、IT革命の実現に果たした役割は大きい。
8.中国人の優秀な人材を引き付けられるかどうかが、日本にとって重要な課題であることが分かる。ウェブで提供されている情報の中には、日本はこれからどうなるか? に関するものもあった。これも、日本で働ぐかどうかを決める際の重要な判断材料になる。今後、中国の経済成長に伴って、日本と中国の所得差は縮小する。それでも、中国から日本に働きに来るかは、疑問である。アメリカの高度サービス産業の賃金は日本より高いことを考えると、アメリカには行くが日本には来ない、という傾回がさらに拡大する。
9.中国人の若者のグローバルな思考は、日本の学生の考え方とは大きく違う。日本の若者の中に、海外で仕事をしようと考えている人は非常に少ない。就職といえば、最初から国内での就職しか頭になく、海外での就職はほとんど選択肢に入っていない。外国で仕事をする方法として推奨されているのは、日本の会社に就職して外国の駐在員になることである。
10.そすれば、渡航や住居に関わる費用、手続きは会社持ちとなるし、ビザの取得も会社がやってくれので、安全に外国で勤務できる。しかし、外国の地場企業に日本人が就職するのは非常に難しい。その道のスペシャリストで、ちょうど枠が空いているのでなければ、採用される可能性は低い。会社というカプセルに入り、その庇護の下で外国で働くという方法が、日本人には適している。独力で知らない土地で働くのは無理だという判断である。
11.こうした状況は、昔からあった。1980年代に日本人のビジネスマンが海外に雄飛したといわれるが、それは日本の組織の一員として外国に行っただけのことであった。会社の力で海外進出したのであり、個人の力でしたのではない。著者の世代でもそうだった。企業戦士としてアメリカをはじめとする外国に派遣された人間は多い。しかし、アメリカの企業に職を求めたり、現地で会社を始めた者は、非常に少ない。
12.著者の同級生にも、外国暮らしを長年続けた者は多数いるが、結局は日本に帰ってきた。.独力で外国で仕事を始め、外国にとどまった人間は、ごくわずかしかいない。著者も、アメリカの大学で勉強したが、アメリカの大学には就職しなかった。最初は外国人を日本に呼ぶ、という問題を考えていたが、調べていくうちに日本の若者の内向き姿勢こそ問題だと気が付いた。それをこれから変えていくことが必要である。


yuji5327 at 06:46 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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