2019年04月05日

キビットはテキストを読み込むAIエンジンで、応用範囲が広い。金融機関の業務効率化、ヘルスケアの電子カルテ解析など領域を広げている。


「武田秀樹(FRONTTEO・CTO)著、浅島亮子記:人工知能エンジンKIBIT、週刊ダイヤモンド、2019.3.23」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1. 約4000億円は、1998年以降に、米国でカルテル制裁を受けた日本企業に科された課徴金の総額である。欧米や韓国の企業と比較しても、突出して大きい金額である。自動車部品メーカーなど国際競争力の高い日本企業が米国当局のターゲットになりやすいという側面はあるが、それだけではない。こうしたカルテル制裁や知財訴訟といった国際的な経済紛争に巻き込まれるリスクに対して、日本企業があまりにも無防備だという現実もある。
2. そんな実態に風穴をあける技術として注目を集めているのが、FRONTEO(フロンテオ)が独自開発した人工知能(AI)エンジンの「KIBIT(キビット)」である。2012年にデビューしたキビットは、フロンテオ最高技術責任者(CTO)の武田秀樹が中心となって開発された。日本企業が米国で訴訟を起こされたり、起こしたりする場合には、Eディスカバリ(電子データを対象とした証拠開示)という訴訟手続きが義務付けられている。被告と原告の双方が、事件に関する電子データ(Eメールや設計図面など)を当局に提出しなければならないのだ。どの種類の情報をどこまで開示することが法廷戦略上、正しいのか。Eディスカバリ対策を講じることが企業にとって焦眉の急になっている。
3. ところが、多くの日本企業は法外な金額で米国の弁護士を雇っていたり、米国のディスカバリ支援企業に業務を丸投げして機密データを送っていたりする。弁護士費用が高騰した結果、訴訟で戦う力が続かず不利な条件で和解をのむこともザラである。非効率な法廷対策の結果が、巨額の課徴金に表れている。
4.日本企業の不利益を是正することに商機を見いだして誕生したのがキビットである。当初は、米国などの海外企業から技術ライセンスを買って早期にディスカバリサービスを立ち上げる予定だったが、日本語の処理がうまくいかない。そこで自前開発へと方針転換した。開発のスローガンは、学習量が少なくても精度の高いAIエンジンを作ること。キビットという名前には人の微妙な心の動きを意味する「機微」と情報単位のビットの意味が込められている。
5.例えば、取引先と交わされたEメールに、どのような文言が含まれるとカルテル制裁の対象になるのか、キビットを使えば効率的に証拠を示すことができる。まず、キビットに法に抵触するようなバターン事例を学ばせて「教師データ」を作成する。キビットは、人間(弁護士など)以上に、微妙なニュアンスの表現を見分けられるので、その教師データを基に膨大な電子データ(Eメールなど)を分析すると、訴訟の証拠を素早く発見できる。従来のように雇った弁護士の知見と勘に頼った方法に比べると、3倍のスピード、5分の1のコストで解析できる。弁護十の作業品質を評価する機能を持ち合わせているのもキビットの強みである。
6.キビットを使ったディスカバリサービスの効果は絶大で、実際に、巨額の課徴金賦課を免れたケースもある。1年でイメージ通りのエンジンができた。キビットの開発こそ滞りなく進んだが、武田の人生が順風満帆だったわけではない。武田は、02年から複数のベンチャー企業に、自然言語処理専門のプログラマーとして在籍していた。フロンテオへ入社する前の企業が民事再生法の適用を申請するという憂き目に遭っている。
7.特許の情報解析をしてそれを基に有望技術に投資するビジネスモデルだったが、日本に1社しかない良い技術を持つ企業だったが、それをマネタイズする商売は上手ではなかった。武田は、その倒産企業のエンジニア5、6人をフロンテオへ引き連れていった。前職時代の失敗をリベンジしようとして開発されたのがキビットである。せっかく良いものを作っても社会に貢献できないと意味がない。絶対に、成功させようという武田の掛け声の下、新生フロンテオの技術陣が一丸となった。
8.キビットはテキスト(文章)を読み込むAIエンジンなので、応用範囲が広い。ディスカバリなどリーガルテック領域の実績を突破口にして、金融機関の業務効率化、ヘルスケアの電子カルテ解析や診断支援、知財調査など領域を広げている。武田は、あったらいいものではなくて、ないと困るものを作るのがエンジニアの使命、と言い切る。キビットを駆使したサービス導入企業は約140社まで急増した。
9.近年、人手不足解消の有効策となるユニークなサービスも開始した。医療・介護サービス大手のソラストでは、離職リスクを軽減するためにキビットを活用している。医療事務の社員2000人の面談記録を毎月キビットに読み込ませて分析する。離職リスクの高い社員を抽出し、「頑張る」のようなポジティブな言葉でも頻繁に使うと離職リスクが高くなるなど、人間には難しい判断ができる。当該社員にシフト変更など追加措置を講じた結果、離職率が37%から16%へと激減する成果があった。
10.武田の将来目標は、米国のリーガルテック市場でシェア首位になること。米国企業を中心に競合が約1200社ひしめいており、ハードルは高い。日本が強いのは製造業だけではない。ソフトウエアやアナリティクスの領域で世界一になりたいと、武田の野望は膨らむ。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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