2019年05月08日

決済手段の世界的な兆候を見れば、主流になっているのは、クレジット決済ではなく、特に中国を中心とするデビット系決済である。デビット系決済のサービスを自分で作るべきである。

2019/4/5付けの大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 162,780部)「ドイツ金融大手/決済サービス/三井住友カード/デジタル銀行〜テクノロジーの進化に揺れる金融業界」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.経営再建中のドイツ銀行は先月17日、ドイツのコメルツ銀行との統合交渉を進める方針を明らかにした。ドイツ政府は、これまで経済成長を支える強力な銀行が必要だとして両行の統合に前向きな姿勢を示してきた。ドイツ銀行は単独での再建が進まない中、政府の後押しを得て統合に舵を切る考えである。
2.ドイツ銀行には、ドナルド・トランプグループとの関係性もあるなど、何をやっているのかわからない「悪さ」を感じる。収益性も低く、かつての負債処理が重くのしかかっている。セグメント別売上を見ると、売上高が低い資産運用部門が唯一安定しているものの、その他はアップダウンが激しくなっている。
3.最近は、投資銀行部門は特に大きな損失を出してる。コメルツ銀行との比較で見ると、売上高、時価総額、社員数、営業拠点などはドイツ銀行が上回っているが、純損益になるとコメルツ銀行が優れている。ドイツ屈指の銀行同士の大型統合だが、おそらく欧州委員会の承認も得られる。
4.両行が統合すると、ドイツの銀行も英国系の銀行と同様、ますます大規模化していく。その中で懸念されるのは、欧州の銀行に対する投資家の警戒心が強いことである。
5.ビジネスウィーク誌によると、欧州の銀行は「ブックバリュー100に対して、マーケットバリュー80」となっている。米国の銀行は「ブックバリュー100に対して、マーケットバリュー140」だから、明らかに投資家の評価が違う。この点は、欧州の銀行全体の課題である。
6.米金融サービス大手、フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ(FIS)は先月18日、決済サービス大手のワールドペイを買収すると発表した。負債を含めた買収総額は約4兆8000億円で、これにより電子商取引(EC)やオンライン決済の分野で規模の拡大をめざす。
7.この期に及んでこんな買収をするのかは理解できない。決済手段の世界的な兆候を見れば、主流になっているのは、クレジット決済ではなく、特に中国を中心とするデビット系決済である。デビット系決済のサービスを自分で作るべきである。将来的なことを見据えても、ブロックチェーンなどの技術を活用し、ネットだけで決済が完結する時代になる。そのような時代の流れがあるにも関わらず、クレジットカード決済のワールドペイに4兆円も支払う意味があるのか疑問である。現時点ではワールドペイは決済行為の約半分ほどを握っているので、まずはそこを抑えることから始めるということかも知れない。
8.同じように、三井住友カードもクレジット決済という古い発想に固執してしまったようである。三井住友カードは先月26日、決済端末を提供する米スクエアとの提携を強化すると発表した。4月から期間限定で中小企業などにスクエアの決済サービスを無償で提供する他、売上高30万円まで手数料を無料にするとのことである。
9.POSシステムがなくても、スマホなどで決済できるスクエアのクレジット決済システムはよくできている。そもそも「クレジット決済」そのものが問題になってきている。
10.デビットカードの決済手数料が安価にもかかわらず、いまだにクレジットカードの決済手数料は3%を超えるケースもある。未払いリスクをクレジットカード会社が負うことになるので、その分手数料が割高になってしまう。デビット決済の場合には、その瞬間に決済が行われるので、未払いのリスクはないので、手数料を低く抑えることができる。
11、特に中国を中心とするデビット決済の流れが、世界的にも広がっていくように思う。こうした流れを見据えた提携とは思えない。三井住友カードもスクエアも旧態然としてクレジットカードに依存し続けるなら、将来は明るくない。
12.日経新聞は先月20日、『タイで「スマホ銀」開業』と題する記事を掲載した。シンガポール大手のユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)がアプリだけで営業する銀行をタイで開業した。実店舗に行かなくても口座を開設できる他、ゲーム感覚の預金サービスやチャットでコールセンターとやりとりできるアプリなどを備えている。ネットバンキングの人口普及率が74%と世界首位のタイで、利用者を拡大する考えである。ユナイテッド・オーバーシーズ銀行はシンガポール3大銀行の1つである。預金サービスも全てスマホで行うというのは非常に面白い。明らかに日本よりも進んでいる。
13.日本では銀行筋の力が強いため、この手のサービスを展開しづらい面もあるが、それでもLINEが積極的に手がければ良いのに思う。国内月間アクティブユーザー数が7800万人に上るのが強みになる。フェイスブックはLINEと同じようなコミュニケーションシステムからスタートして、今では決済市場に積極的に参入している。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
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 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
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