2019年06月07日

ロコモーショントレーニングの効用として、推奨している内容は、バランス能力の訓練である開眼片脚立ちと、下肢筋力強化の訓練のスクワットの2つで、効果は証明済み。

「岩本幸英(九州労災病院院長)著:ロコモティブシンドローム対策の効用、學士會会報No936(2019-掘法廚六温佑砲覆襦3詰廚鮗分なりに纏めると以下のようになる。
1.ロコモティブシンドロームの運動器は、私達の身体活動を担う骨・関節・筋肉・腱・神経などの総称である。ヒトの体を構成している組織・臓器には、それぞれ重要な役割と意義があるが、そのなかで運動器は、ヒトが自分の意志で活用できる唯一の組織・臓器である。
2.ヒトは、自分の意志に従って運動器を介する身体活動を行うことにより、自己の存在を証明し、自己の能力や精神性をも表現している。脳や心臓、肺、消化管などの生命維持臓器の重要性はいうまでもないが、運動器は人間の白律と尊厳を支える重要な組織・臓器である。
3.わが国では、近年の高齢化に伴い、加齢による運動器疾患が急増している。地域の研究結果から推計されるわが国の運動器疾患の有病者数は、変形性腰椎症3790万人、変形性膝関節症2530万人、骨粗鬆症(腰椎部)640万人、骨粗鬆症(大腿骨頸部)1070万人にも及び、これら3つの疾患の少なくとも1つ以上を有する国民は4700万人、上記疾患すべてを有する国民は540万人にものぼっている。
4.また、2013年度の国民生活基礎調査によれば、要介護・要支援の原因の第1位(25%)を転倒・骨折、関節疾患、脊椎疾患などの運動器疾患が占めており、介護予防、国民の健康寿命延伸のためには、運動器疾患対策が重要である。
5.以上のような背景のもと、2007年に日本整形外科学会(以下、日整会)は、ロコモティブシンドローム(和語は運動器症候群、以下「ロコモ」)という新しい概念を提唱した。ロコモの定義は、運動器の障害により、歩行・立ち座りなどの移動機能の低下をきたした状態であり、進行すれば要介護の原因となる。ロコモの原因は、加齢に伴う運動器疾患、筋力低下、バランス能力低下の3つに集約される。現在、日本整形外科学会は関連諸団体と連携し、ロコモ対策を通じた介護予防、健康寿命延伸に取り組んでいる。
6.ロコモ対策の効用として、運動器障害を包括的に診ることの効用がある。 現代医学は、対象とする各臓器の疾患を細分化し、深く探究することにより発展してきた。整形外科も例外ではなく、脊椎、膝、股関節などの部位別、骨粗懸症、関節症など疾患別の専門家が存在し、専門分野別の診療、研究を行う傾向にある。
6.しかし、高齢者では、加齢に伴う運動器疾患を複数合併している頻度が高いため、例えば大腿骨近位部骨折の手術は成功しても変形性膝関節症の痛みのために移動できないなど、一疾患のみにとらわれた治療では患者のADL・.QOLを改善できない場合がある。また、高齢者では、疾患だけでなく筋力低下、バランス能力低下が移動機能の低ドの原因となっていることが多く、この問題を併せて考えなければ問題解決にはならない。ロコモ対策では、常に移動機能を指標とし、運動器疾患、筋力低ド、バランス能力低ドを包括的に診る方針をとるので、患者の本来の望みである移動機能の回復を実現できる可能性が高い。
7.ロコモーションチェック(ロコチェック)の効用として、ロコモの概念の発表に合わせ、日整会は一般の方々でも日常生活動作を指標にロコモに気づくことができるよう、7つのチェックを発表した。その内容は、(匍嗄ちで靴下がはけない、階段を上るのに手すりが必要、2C琶眛擦鮴朕号で渡りきれない、15分くらい続けて歩けない、ィ恐箸涼罎任弔泙困い燭螻蠅辰燭蠅垢襦↓2堋度の買い物をして持ち帰るのが困難、Р箸涼罎里笋篏鼎せ纏(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難、である。
8.7項目のうち、ひとつでも該当すればロコモの疑いがあるとした。ロコチェックの各項目は、筋力低ド、バランス能力低下、あるいは運動器疾患の症状と関連がある。具体的には、,バランスの指標、△下肢筋力とバランスの指標、歩行速度を反映するは動いている状態で円滑に重心を移動させる動的バランスの指標、い持久力の評価、および腰部脊柱管狭窄症に見られる間歇性跛行が存在しないことの確認、イ転倒しやすさ(筋力、バランス力、関節、神経の障害が原因)の指標、ΝГ上下肢の筋力、バランス能力の低下、腰痛や膝痛がないことの指標などである。
9.ロコチェックで該当項[がある場合、筋力低下、バランス能力の低下以外に、運動器疾患が隠れている可能性があるので注意を要する。特に、急激な歩行能力の低ド、痛みなどの症状がある場合は要注意であり、早めに整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けることが望ましい。疾患の存在の可能性が低い場合や、医師の診察を受けて疾患の存在が否定された場合は、筋力低下やバランス能力低下を改善するトレーニングを勧める。
10.ロコモーショントレーニング(略してロコトレ)の効用として、日整会では、ロコモ予防・改善のためにロコトレを推奨している。その内容は、バランス能力の訓練である開眼片脚立ちと、下肢筋力強化の訓練であるスクワットの2つであり、高齢者における運動機能改善効果は証明済みである。また、ロコトレは、運動強度が低く短時間で実施可能、特別な器具は不要で経費がかからず、自宅で実施可能など数々の利点があり、高齢者が長期間継続するのに適したトレーニングである。
11.医療経済の観点からも、ロコトレは経費・設備が不要なロコモ予防・改善法であり、介護予防につながる可能性もあるので、その効用は大きい。日整会およびその関連団体であるロコモチャレンジ推進協議会は、さまざまなメディア、市民公開講座などを通じ、ロコトレの意義と実践法の普及活動を行っている。
12.ロコモ度テストの効用として、2007年に発表した「ロコチェック」は、日常生活動作を指標として、一般の方々がロコモに気づくための主観的な自己チェック法であった。しかし、ロコモにおいては、メタボにおける腹囲のように、医療関係者が数値で客観的に判定する基準はなかった。そこで日整会は2015年に、医療関係者が移動能力を数値で把握し、ロコモの重症度を判定するための「ロコモ度テスト」を考案した。ロコモ度テストには、下肢筋力をみる立ち上がりテスト、大股で歩いた歩幅を測る2ステップテスト、生活や身体の状態を25項口の質問でチェックする「ロコモ25」の3つの方法があり、その結果によりロコモの重症度をロコモ度1(運動器の衰えが始まった状態)とロコモ度2(ロコモが進行し、自立した生活に支障をきたしている状態)に区分する。ロコモ度1と判定された場合、運動習慣や食生活の改善により、筋力、バランスカの改善を図る。ロコモ度2と判定され、痛みを伴う場合には運動器疾患の可能性が高いので、整形外科の受診を勧める。高齢者の移動能力、筋力、バランス能力に対する運動療法の介入効果は、軽度の障害には有効であるが、重度の障害には効果が乏しいことが知られている。ロコモ度テストの開発により、ロコモ度1という軽症例の早期発見が可能になったことにより、早期介入によるロコモ予防・改善、ひいては将来の介護予防に期待が寄せられている。今後の検証結果が待たれる。
13.健康寿命延伸については、健康上の問題がない状態で日常生活を送ることができる期間のことで、2016年に厚生労働省が発表した健康寿命は男性72.14.年、女性74.79年であった。平均寿命(男性80.98歳、女性87.14歳)に較べ、男性で約9年、女性で約12年短い。人は誰しも人生の最後まで、健康で生き生きとした生活を送りたいと思っており、健康寿命の延伸が望まれる。今後、ロコモ対策が、究極の目標である健康寿命延伸につながることを期待している。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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