2019年07月29日

長期的な太陽活動の盛衰は地球の気象に影響する。17世紀には、太陽黒点がほとんど現れない時期があったが、その時期に地球は全体として冷えてしまった。


「渡部潤一(自然科学研究機構国立天文台教授)著:圧倒的なエネルギーを放射 母なる恒星『太陽」の素顔 週刊ダイヤモンド、2019.6.22』は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.夏至も近くなり、太陽の威力を感じる季節になった。昨今の異常な暑さは気象学が扱う範疇ではあるが、少なくとも太陽が大本のエネルギー源であることは間違いない。われわれに恵みを与えてくれる母なる恒星だが、毎目のようにお付き合いしているせいか、当たり前過ぎて、気付かないことも多い。今回はそんな太陽の素顔を紹介する。
2.太陽は太陽系の主.。半径が140万kmもあって、地球が107個も並ぶ巨大さである。質量も地球の33万倍。重力は質量に比例するため、その強大な重力で太陽系の惑星たちを引き付けて離さないので、太陽系に属する全ての天体は、太陽の巨大な重力に支配され、ほぼ太陽を中心として、公転している。その影響は重力だけではなく、太陽は太陽系を温めるストーブでもある。圧倒的なエネルギーを放射し、太陽系全体の温度を決めてしまっている。われわれ地球にエネルギーを与える太陽系の恒星である。近ければ暖かく、遠いと寒くなる。地球は程よい距離にある。
3.太陽がエネルギーを出しているのは、20世紀半ばには原子核反応に関する理解が進み、内部で水素が融合して、ヘリウムに変わる核融合反応を起こすことが分かってきた。中心部の温度は1600万度で、密度は水の150倍もある。中心核の核融合で生まれたエネルギーはガンマ線などになって外へ出ようとするが、なかなか外へ出られない。太陽の中心で発生した光も、なかなか外に出られない。次第にエネルギーを失いながら、表面から3分の1ほどの所に来ると、ガスの対流によって徐々に表面に運ばれる。これを対流層と呼ぶ。
4.地球から可視光で見える太陽というのは、対流層の一番上にある表面部分で、ここを光球と呼ぶ。光球にはさまざまな模様があるが、最も小さな粒状斑は、涌きヒがる対流がつくる模様である。粒状斑の直径は約2000kmほどで、寿命はわずか10分程度である。光球からは、再び可視光などでエネルギーが宇宙空間へ放たれる。こうして、われわれに届くが、核融合で生まれてから少なくとも数10万年、一説では数100万年ともいわれている。5.太陽の表面で光り輝いているエネルギーは、少なくともわれわれ人類が文明を築く前に生まれたものである。、太陽表面の光球は一見すると何もない、のっぺらぽうに見えることもあるが、たいていは黒点と呼ばれる、黒い斑点状の模様が見つかる。光球の表面の温度が約5700度なのに対し、黒点は約4500度と相対的に低いため黒く見える。黒点は、人間でいえば新陳代謝が活発な時期ににきびが増えるように、黒点の数は太陽の活動の度合いを示している。約11年ごとの太陽の活動周期に合わせて増減を繰り返す。
6.静かな時期にはほとんど現.れないが、活発になると数が増加するだけではなく、専用フィルターを通せば肉眼でも見える、巨大な黒点が出現することもある。黒点が多い活動期を極大期といい、逆に少ない時期を極小期という。黒点は、太陽の内部にある磁場が、管のようになって浮き上がり、光球表面から飛び出してしまった場所である。一度、磁場に囲まれた管のループが浮き上がってしまうと、太陽の内部のエネルギーがこのルートを通じて外に放出される。トンネルのようなもので、このトンネルは磁場の力で空洞を保とうとする。管の外から電気を帯びたガスが入ることはできないため、浮き上がった管は強い磁場で守られた空洞となり、密度も温度も低くなる。
7.黒点の磁場は数千ガウス(地球の磁場は1ガウス以下〉と極めて強力である。黒点は通常ペアで出現するのも、浮き上がった管の出入口が表面に2カ所あるからである。黒点が太陽の縁に来たときに眺めると、その上に雲が立ちヒっているように見えることがある。これをプロミネンス(紅炎)と呼ぶ。高さは数万〜数十万kmほどで、普通は安定しているが、しばしば爆発現象を起こして吹き飛んでしまうこともる。これを太陽フレアと呼ぶ。
8.活動期に多くなるが、フレアの吹き飛ぶ方向に地球があると、オーロラの出現が活発になって喜ばれるのだが、 一方で電離網に暫が乱れて通信障害が起こったり、地上の電力網に誘導電流が流れて、深刻な被害を及ぼす。実際、1989年3月にはカナダのケベック州を中心に誘導電流により変竃所が故障して、600万世帯が停電する事態が生.じた。こうした被害を食い止めるため、フレア発生を監視・予測する宇宙天気予報の研究も進められている。
9.一方、長期的な太陽活動の盛衰は地球の気象に影響するといわれている。17世紀には、マウンダー極小期と呼ばれる、太陽黒点がほとんど現れない時期があったが、その時期に地球は全体として冷えてしまったとされている。太陽が静かになると、太陽系全体を取り囲む磁気圏が縮み、太陽系の外からやって来る宇宙線が増え、地球大気中で雲を生み出し、太陽光を反射してしまうからだというスベンスマルク説というのが有力だが、まだ賛.否両論あって、よく分かっていない。現在、太陽はかなり静かになりつつあるといわれており、17世紀のような寒冷気候が再びやって来るのではないかという予測もある。いずれにしろ、太陽活動は人類に多大な影響を及ぼすことは間違いない。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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