2019年11月12日

ドローンは、最後の瞬間まで操作できるので的中率が高い。今回のサウジアラムコの石油施設への攻撃でも、ミサイルの的中率は80%ほどだが、ドローンは100%である。

「2019/9/27 付け 大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 159,865部)は、「サウジアラビア情勢〜ドローンが変える世界の軍事バランス」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.サウジアラビア東部で14日、国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所が無人機の攻撃を受け、出火したことが明らかになった。イエメンの反政府武装組織ホーシー派が犯行声明を出したが、サウジアラビア国防省は18日、攻撃に使用されたとする無人機や巡航ミサイルの破片を公開した。ホーシー派の犯行可能性を否定するとともに、イランが関与したことの証拠だと主張した。
2.今回使用されたドローンは、航続距離1200kmと言われている。しかも、価格はわずか150万円程度で製作可能である。このドローンの活用は、世界の軍事バランスを大きく変える可能性がある。それほどに今回のニュースは重大な事件である。
3.例えば、日本は北朝鮮のミサイル攻撃対策として、米国の陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)を、萩と秋田に設置する方針を検討している。しかし、今回のドローンを使われたら、イージス・アショアを無力化することが可能かどうかは、ドローンは低空で飛行するため、レーダーに引っかからず、さらにステルス化することもできる。イージス・アショアでミサイルを検知することはできても、ドローンを検知して対抗することは難しい。
4.今回攻撃を受けたサウジアラムコの石油施設の様子を見ると、攻撃力も十分にあるとわかる。しかもドローンは、最後の瞬間に目視で操作できるため攻撃の的中率が高くなる。今回のサウジアラムコの石油施設への攻撃でも、ミサイルの的中率は80%ほどだったが、ドローンからの攻撃は100%命中している。
5.米国は日本に北朝鮮の驚異を理由に、イージス・アショアを売りつけようと試みているが、それを根底からひっくり返す事態である。価格も安く、若干知識があれば組み立ててプログラムできてしまうから、恐ろしい限りである。現在、世界中で防衛策の基本となっているのはミサイル防衛システムである。ドローンにはミサイルほどの圧倒的な破壊力は期待できないが、それでも今回のように、軍事的に重要な拠点・施設をピンポイントで狙うには十分である。今後は、世界中の国が軍事的に大きな変更を余儀なくされることになる。高額なミサイルの開発は不要になり、ドローンを中心とした攻撃・防衛に切り替わっていく可能性が高い。
6.今回のサウジアラビアの石油施設の破壊を受けても、世界的に原油価格はあまり上がっていない。サウジアラビアだけでなく、ロシアや米国も多くの原油を産出できる時代だからである。実際、米国のトランプ大統領は備蓄している原油を出してきて、この機会に一儲けしようという動きを見せている。
7.今回のドローン攻撃について、ホーシー派はイエメン方面から飛行してきたと述べているが、サウジアラビアはイラン側から飛来してきたと主張し、真っ向から否定している。シーア派の盟主・イラン、スンニ派の盟主・サウジアラビアとしての対立そのものである。イラクはフセイン大統領の頃には、同大統領がスンニ派であったこともあり、イランと戦争をする立場だったが、今では人口比率で多数派であるシーア派が名実ともにマジョリティになりイランに取り込まれている状態である。
8.シリアやイエメンについて見ると、アサド元大統領はアラウィー派だが、現在のシリアのマジョリティはスンニ派である。イエメンはサウジアラビアの侵攻に対して、イランのバックアップを得たホーシー派が対抗している状況である。イランの遠隔操作にも関わらず、想像以上にホーシー派が善戦しているため、実はサウジアラビアは軍事的に弱いのではないかと言われている。
9.そんな中東情勢において、今回の事件が発生した。イランは否定しているが、イランが裏で糸を引いていると思っている人が多い。イランは、もし戦争になるならそれも辞さず、という強い姿勢を見せている。そんなイランの態度に及び腰になっているのが米国トランプ大統領である。今のタイミングで開戦してしまったら、トランプ大統領の選挙期間中も戦争が続くことになるのは間違いない。
10.それは避けたいので、何とか話し合いで決着するように促している。仮にイランに制裁を加えるとなっても、トランプ大統領にできることは「イランへの送金をできなくする」「イランへの輸出を制限する」などの間接的なことだけである。そのため、いつもあれだけ強気なトランプ大統領が、珍しく日和った態度を示している。


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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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