2019年11月13日

太陽も猛スピードで銀河系(天の川銀河)を駆け抜けている。その速度は秒速200kmを超え、およそ2億年で、銀河系をぐるっと1周している。


「渡部潤一(国立天文台教授)著:太陽系の外からやって来た星間を旅する天体との出会い、週刊ダイヤモンド、2019.10.05」は面白い。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.れわれ人類が住む地球は、太陽の周りをぐるぐると回っている。その公転速度は秒速30kmとかなりのスピードである。それだけではなく、その太陽も猛スピードで銀河系(天の川銀河)を駆け抜けている。その速度は秒速200kmを超え、およそ2億年で、銀河系をぐるっと1周している。
2.銀河系を旅していれば、いろいろな天体に巡り合うはずである。暗黒星雲の中に突っ込んでしまうこともあれば、他の恒星へ接近遭遇することもあっただろう。ただ、われわれは現在、星雲や恒星の数が比較的少ない場所を通過中で、他の天体と出会っている実感はない。早間空間を同じように旅している天体と巡り合ったことは、これまでなかったからである。
3.しかし、最近どうもそうではなさそうだと思えるようになった。星間空間の旅人らしき天体が最初に見つかったのは2017年10月のことである。発見したのは、ハワイ・マウイ島のハレアカラ山頂にあるパンスターズと呼ばれる天体望遠鏡である。20等級ほどの何の変哲もない天体として発見され、彗星のような細長い軌道だったために、国際天文学連合では彗星として、11月初めに発表した。
4.ところが軌道が正確に分かるにつれ、世界中の研究者に衝撃が走つた。どうやら太陽系の外からやって来た可能性が大きくなったからである。この軌道は双曲線軌道、つまり太陽系の外からやって米て、たまたま太陽に近づき、通り過ぎて去っていく、開いた軌道をたどっている可能性が高くなった。これまで小惑星は100万個、彗星は1万個を超える発見があるが、このような明らかに双曲線軌道を持つ天体が発見されたのは初めてであった。
5.ケプラーが17世紀に発見したように、宇宙の天体はそれぞれ独自の軌道を描いている。地球がそうであるように、太陽系の天体は全て、太陽の強い重力によって、その周囲を公転する軌道を持つ。
6.完全な円軌道の場合、その軌道の中心と太陽の位置は一致する。ひしゃげた楕円軌道になると、太陽はその楕円の焦点の一つに位置する。彗星のように細長い楕円であっても、必ず線は太陽を内側に含む閉じた軌道となる。軌道のひしゃげ具合、円からのずれを表すため、天文学では離心率という数値を導入している。完全に円軌道だと離心率の値は0で、値が大きくなればなるほど、軌道は円から次第につぶれ、ひしゃげた楕円になっていく。楕円軌道の場合の離心率の値は1を超えることはない。
7.ハレー彗星は、地球の公転軌道の内側までやって来て太陽に近づくが、はるか遠く海王星を越えた所まで遠ざかる、極めて細長い軌道を周回しており、その離心率は0・97である。さらに一部の彗星.は太陽から遠く離れた、オールトの雲という場所からやって来ることがあり、その場合は極めて放物線に近い軌道になる。それでも、もともとは極めて細長い楕円軌道なので、離心率は0・9999などと極めて1に近いが、1を超えることはない。離心率が1というのは放物線軌道で、数学的には太陽を周回するか否かのぎりぎりの軌道である。
8.これが1を超えると双曲線軌道となる。オールトの雲からやって来たような彗星では、離心率が1をわずかに超える場合もしばしばあるが、たいていは太陽系内部に入.り込んだときに木星.や土星の影響によって軌道が変化したか、太陽熱による氷の蒸発によって加速した結果であり、もともとは放物線に近い楕円軌道で、いずれも太陽系の中に閉じた軌道であった。
9.ところが、C/2017 U1の離心率は1.2と算出された。この値は、考えられる惑星の重力の影響や軌道決定の誤差を超え、明らかに双曲線軌道といえる値である。双曲線軌道は、いわば開いた軌道であり、太陽に近づくのは一度だけである。つまり、もともと太陽系の外からやって来て、たまたま太陽に近づいた星間空問の旅人と遭遇したわけである。発見者グループからの提案で、通称はオウムアムア〔ハワイ語に由来する言葉で、オウは手を伸ばす、手を差し出す」、ムアは「最初の」という意味で、繰り返しは強調)となった。太陽系の外からやって来た最初のメッセンジャーという意味が込められている。
10.さらに、世界中の多くの望遠鏡がこの天体へと向けられ、驚くべきことが判明した。明るさの変化から推足した形状が長さ400m、幅40m程度と極端に細長かった。太陽系のこれまでの小天体では、細長くても縦横の比率は3:1止まりで、これだけ極端な例はなく、自然の天体としてはかなり奇妙である。実際に、不自然な加速があることから、人工建造物、例えば巨大な宇宙船ではないか、という論文が発.表されたほどである。
11.宇宙船説は信用されてはいないが、こうした星間空間の旅人と出会えたのは幸運であった。次はなかなかないだろう、と思っていたところ、今年に人って2例目が見つかった。8月にロシアで発見されたC/2019 Q4、通称ボリソフ彗星である。そして、その軌道に世界中の天文学者が目を丸くした。なにしろ、9月11日に発表された離心率は、3を超えるとんでもない値だったからである。この離心率はオウムアムアをはるかに凌駕している。
12.今囲はオウムアムアより明確な彗星活動、つまり太陽熱による蒸発を示している。今あちこちの天文台で緊急に観測が始まっている。しかも12月上旬に向かって太陽に近づく絶好の観測条件である。その頃には、15等級ほどになると予想され.見掛けの明るさは、20等級止まりだったオウムアムアの100倍に相当する.蒸発したガスの成分を調べられれば、太陽系の彗規との差が分かるかもしれない。期待は高まるばかりである。
13.それにしてもオウムアムアの発見後、すぐに同じような星間空間の旅人が発見されるとは思ってもみなかった。もしかすると、これまでは気付かなかっただけで、実は案外多くの星間空間の旅人が太陽系を訪れているのかもしれない。


yuji5327 at 07:08 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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