2019年11月30日

水惑星地球は、もっと近い未来に危機に直面する可能性があ。


「巽好幸(神戸大学教授)著:プレート運動で全球凍結…地球深部に運ばれる海水、週刊ダイヤモンド 2019.10.19」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.太陽系の惑星は46億年前に誕生した。そして太陽からの距離や大きさなどの条件が満たされた地球だけが、恒常的に液体の水が存在する「水恐星.」となった。38億年前のことである。2.その水のおかげで生命が育まれ、プレートテクトニクスが作動して凹凸、すなわち海と陸の形成など、地球は他の惑星とは全く異なる進化を遂げてきた。地球では水の大部分は「海」として存在してきた。しかし今後、海水がどんどん地球深部へと持ち込まれ、極端な寒冷期、すなわち「全球凍結」が到来するかもしれない。
3.最近こんな地球の未来を予見するような観測結果が発表された。水惑星の将来の姿を決めるメカニズムを解説し、それを検証する唯一の方法である「人類未踏のマントルへの挑戦」を提案する。
4.地球上には14億立方kmの水が存在し、その約97%は海水として表面の約70%を覆っている。淡水の多くは氷山や氷河、それに地下水である。過去には何度も「氷河期」が到来し、そのときには氷の量が増えて海水量が減少したが、それでも水の総量はほぼ一定に保たれてきた。これを担っているのが「水循環」である。
5.地表に降り注ぐ太陽のエネルギーによって地表水は水蒸気となって大気中へと移動する。水蒸気は擬結して雲を作り、年間約60万立方kmが雨となって地表または海へと戻ってゆく。この水循環は地球表層で繰り返されているのだが、実は海水の一部はプレート運動によって地球の中へと持ち込まれている。
6.海底で誕生する海洋地殻は水を含んだスポンジのようなもので、プレートが地球内部へ沈み込んで圧.力がかかるとおよそlOO〜150kmの深さで水を吐き出してしまう。この水がマントルを融かし、日本列島などの沈み込み帯に密果する火山を作るマグマを生み出す。このマグマにはプレート由来の水がたっぷりと含まれるために爆発的な噴火を起こすことが多い。つまり、海洋地殻に取り込まれた海水も、火山活動を通して大気へ放出されて、再び海水へと戻.っていく。
7.あの3・11以降、「アウターライズ」という言葉をよく聞く。これは海溝の外側〔海側〕にある高まりという意味で、プレートが沈み込む際に、いったん持ち上がって破断しないよう「準備運動」する。ここではプレートが上向きにたわむため割れ目が発達する。だから海溝型.巨大.地震の後には、この割れ目が断層となってアウターライズ型地.震を引き起こす可能性がある。8.日本の研究者たちは、この地震の危険性や海溝型巨大地震の発生メカニズムを調べるために、日本海溝からアウターライズにかけて詳細な調査を行ってきた。その過程で、アウターライズと日本海溝の間において、地震波の伝わる速度がモホ面の下のマントルでは、平均的なマントルよりも遅いことを発見した。この観測事実を最も合理的に説明するメカニズムは、アウターライズの割れ目に沿って染み込んだ海水が、モホ面を超えて上部マントルにまで達し、マントルを構成するカンラン岩と反応して蛇紋石という鉱物を作ることである。その場合、少なくともモホ面下10kmまでには2%程度の水が存在することになる。
9.このプロセスは、プレートが沈み込む場所では普遍的に起きる。つまり、沈み込むプレートは、従来考えられていた「標準モデル」に比べて、はるかに多量の海水を地球内部へ持ち込む可能性が高い。この水の運命が問題である。
10.カンラン岩中の蛇紋石は、限界を超えると分解する。重要なことは温度が約550℃以下だと、地球内部へ持ち込まれた蛇紋石は、さらに多量の水を含むことができる「A相」という鉱物に変化することである。現在の地球では、沈み込むプレートの温度が高温側にあるために、蛇紋石は深さ100〜150kmで水を吐き出し、マグマを通して水を元の海へと循環させる。
11.地球は、マントルの対流でどんどん冷えている。現在では、最も冷たいプレートでもかろうじて蛇紋石が水を吐き出しているが、今後は、プレート水は蛇絞石からA相にバトンタッチされて、地球の深部へと持ち込まれてしまう。その総量は年間40億tにも及ぶ。これだけの水が海へと還元されずに地球内部へ「逆流」するのだから、海水量はどんどん減少する。ただし、現在の水惑星.から完全に海水が消滅するのは4億年ほど先の話である。.取りあえず地球は安心、と多くの人は思う。しかし水惑星地球は、もっと近い未来に危機に直面する可能性があ。
12.人類が出現したのが20〜30万年前。現在からこれと同じ期間、水の逆流が続くと、海水面は百数十m低下し、数%大きくなった大陸の周囲に浅海が広がり、大量の炭酸塩鉱物が堆積する。その結果、大気中のCO2ば大きく減少する。さらに沈み込み帯では、プレートから水が吐き出されないため火山活動は極端に弱まり、火山ガスによって大気中に放出されてきたCO2量も減少する。
13.これらは、地球が幾度か経験したことのある「全球凍結」の始まりと同じ現象で、その後急激に地球は氷惑星へと姿を変える可能性が高い。未来の地球は、このシナリオのようになるか、それを検証するには、アウターライズで海水がどの程度モホ面を超えてプレートの内部へ染み込んでいるのかを実測するのが最も確かな方法である。そしてわが国は、地球深部探査船「ちきゅう」を有し、世界で唯一この実測ができる。
14.モホに穴〔ホール)を開けることから名付けられた「モホール計画」は、水惑星地球の未来の姿を予測するために必須であり、海洋立国・技術立国H本が将来の地球に対して果たすべき責任として、一日も早い実現が望まれる。



yuji5327 at 06:59 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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