2020年01月03日

この30年で官僚はほんとうに三流になった。与党の政治家がやたらに政治主導を唱えた。官僚主導はよくないとした。


「半藤一利、池上彰著:令和を生きる、幻冬舎、2019.5.30」は面白い。「第7章:日本経済、失われつづけた30年」の印象に残った部分の概要の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.企業の業績や将来性をはかるのに「時価総額」という尺度が使われる。「時価総額」は、株価に対して、発行している株数の総数を掛けてはじき出す。要するに、いま現在この企業にはどれほどの価値があるか、を示す金額である。1989年と2018年の「世界時価総額ランキング」を比較すると、上位50社中、1989年(平成元年)に日本企業は32社もあった。いまは名前もなくなっている銀行がランキングされていたが、2018年にはトヨタ自動車の1社である。
2.このデータから日本企業の凋落ぶりがわかる。野口悠紀雄さんは、この30年は「没落の歴史」だと言う。30年前の日本企業が絶好調であったことが、その「没落」を際立たせている。まさに当時は金満日本。ニューヨークの摩天楼ビルも名だたるブランド企業も日本の不動産業者などが買い漁っていた。そんな振る舞いを、眉にツバして見ていた。。平成の経済を決定づけたのは、そんなバブル経済の狂奔と崩壊である。
3.バブルが崩壊して生じた傷の修復ができずに、90年代から激変する世界の構造変化に対応することができなかった。電子技術産業の巨大化、中国に代表される新興国の工業化、金融ビジネスの情報化と高度化など、世界の動きから取り残されてしまった、
4.政治は二流、経済は一流と言っていたけど、経済も二流になり下がった。政治は二流、官僚は一流と言われたこともあったが、官僚が二流どころか三流になってしまった。この30年で官僚はほんとうに三流になった。与党の政治家がやたらに政治主導を唱えた。官僚主導はよくないとした。
5.バブルまでの銀行は護送船団方式で、中央省庁の官僚たちが航路をつくって、それに従って進んでいけば落ちこぼれることなく安定的に経営できるという考え方である。官僚が金融界を規制しながら保護することで、産業全体に資金を供給するという方法をとった。
6.しかし国際的な競争が本格化し、バブルのツケである不良債権が巨額になったために、このやり方では立ち行かなくなった。官僚の手に負えなくなると、政治家が前面に出てきた。「政治主導でやらないと問題が解決しない」という建前で、行政の主導権、国家運営の舵とりを官僚から奪い返そうとした。政治主導で官僚の力を削こうというのは民主党政権からだった。その旗を振ったのが民主党幹事長だった小沢一郎氏である。民主党政権はずっこけ、そのまま引き継いだのが安倍政権である。
7.安倍政権では、内閣官房が各省庁の要の人事を握ることになった。とりわけ大きかったのが、内閣法制局長官の人事である。それまでこの役職は、次長が次の長官になるというように、自律的にトップが決まっていた。ところが集団的自衛権を認めさせるために、安倍さんは長年のそのルールを破壊した。外務省のフランス大使で、集団的自衛権を認めるいう考えの人物をトップに据えた。
8.歴代の自民党政権で、たとえば竹下登は「司、司に任せて」という言い方をしていたし、宮沢喜一は、「権力者は権力の行使に抑制的になっていなければいない」という考えをもっていた、かなりの部分を官僚に委ね、権限はあるが、無茶なことはしない、という暗黙の了解があった。が安倍政権は、できるものは何でもやろうとし、官僚の無力感が生まれ、それと同時にかれらは「内閣官房からニラまれたら将来がない」と怯えるようになり、ひたすら忖度するようになった。官僚も情けない。大来佐武郎はじめ、戦後日本をつくってきた官僚のひとたちは、もう少し日本のため、公のためということに義務感をもっていた。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
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 春興賞の受賞:2回
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