2020年01月16日

再エネ取引の新たな形が出てきているだけでなく、発電予測の精緻化など技術の蓄積から再エネ電力そのものの価格競争力も高まっている。


「岡田広行(本誌)著:脱炭素化を前進させる切り札 勃興する再エネ新ビジネス、週刊東洋経済2019.12.7 」は参考になる。概要の続きを自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2つの取引プラットフォームがある。そのーつが、これまで述べてきた電力取引のプラットフォーム。もうーつが、環境価値をやり取りするプラットフォームである。こちらでは自社開発のICT(情報通信技術)機器を太陽光発電設備に設置し、そこから得られた発電情報をプロックチェーンに記録する。この仕組みによって計測したCO2削減量などの環境価値が、国が運営する「Jークレジット制度」の認証を受けらけるようにする。
2.第1陣として、デジタルグリッドの出資者でもある東京ガスグループ、東邦ガスおよび日立製作所が参画。研究所や顧客の建物の屋根に設置した太陽光発電設備の電力の環境価値を測定し、20年1月にプロジェクトの登録審査を受ける予定である。
3.プロックチェーンを用いた新たな手法が認められることで、ビルや住宅など異なる施設での環境価値をまとめて評価する道が開かれる。さらにその先を見据えて、デジタルグリッドは太陽光発電システムを設置した住宅が相互に電力をやりとりする実証試験も進めている。これは電力の「個人間取引」と呼ばれる。
4.電力会社の送配電ネットワークと結ばれつつも、「非同期連系」という技術を用いて、普段からできる限りコミュニティーの範囲内で電力を融通する。送配電ネットワークとの切り離しが容易であるため、災害時の停電リスクも軽減できる。
5.再エネ取引の新たな形が出てきているだけでなく、発電予測の精緻化など技術の蓄積から再エネ電力そのものの価格競争力も高まっている。その実例が、ソニーと東京電力エナジーパートナー(EP)が構築したメガワット級の太陽光発電設備を活用する、自家消費の仕組みである。
6.ソニーのグループ会社が持つ静岡県内の物流倉庫の屋上に東電EPの子会社が太陽光発電設備を設置し、発電した電力を倉庫で使用する。余剰分は、「自己託送」と呼ばれる仕組みによって、地元電力会社の中部電力の送配電線を経由して、ソニーグループの製造工場に供給する。
7.発電量は天候に左右されるが、東電EPはこれまでの研究成果を用いて発電予測を精緻に行うことで、計画と実際の発電量の誤差を縮め、誤差が生じた際に電力会社(送配電事業者)へ支払うインバランス料金を極力少なくする。
8.こうした取り組みによって、通常の電力購入と比べて遜色ないコストでの調達が可能になる。通常の電力のような燃料費の変動もなく、電力料金に相当する設備の利用料は定額になる。事業計画を立てるうえで、エネルギー単価が一定であることは、1つのメリットである。なお、両社の取り組みでは、全体のコストを極力抑えるために、蓄電池の導入はしない。
9.ソニーはこの取組みを20年2月に開始し、再エネ電力の利用率を高める。同社は、自社で使用する電力のすべてを再エネで賄う国際的な活動であるRE100に加盟しており、物流倉庫での自家消費は重要なワンステップとなる。
10.一方、太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせ、従来のように大手電力会社から購入するよりも安い価格で電力を供給すると宣言したのが、再エネビジネスを主力とするネクストエナジー・アンド・リソースである。同社は世界最大手の蓄電池メーカーCATL(中国)
と提携し、「TPO(第三者所有)モデル」と呼ばれる事業を展開する。具体的には、初期負担を伴わない形で発電設備をユーザーの工場やビルの屋根などに設置し、そこで発電した電力をユーザーに供給する。20年6月をメドに開始する予定で、同社が今年7月に開示した事業計画によれば、20年間での総発電コストは東電管内での平均的な電力価格よりも安くできる。
11.その際、ネクストエナジーは、TPO事業者となる電力小売会社と提携し、蓄電池などの部材を販売するだけでなく、取引プラットフォームを提供し、その利用料を受け取る。また、TPO事業者が余った電力を集めたうえで、数年後に新たに創設される需給調整市場(買いとり主体は大手電力の送配電子会社)で販売するビジネスも視野に入れている。
12.従来、販売代理店どに支払ってきた蓄電池などの流通コストを大幅に削減できることから、TPOモデルこそ、コスト競争力において最強の電源。現在の固定価格買い取り制度終了後の再エネビジネスの本命である。相次いで立ち上げられる新ビジネスは、電力業界の新時代到来を物語る。ただ、再エネの大量導入とともに、電力システムのあり方が大きく変わろうとしている。そうした中、個々のビジネスが将来にわたって持続するかは末知数である。変革の過程で勝者もつねに入れ替わる。どの業界でも当たり前のように起きてきたことが、電力業界にも訪れる。


yuji5327 at 06:33 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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