2020年02月11日

発作性心房細動のカテーテルアブレーションの治療成功率は、1回の治療で1年後に70%、5年後に60%である。再度アブレーションを受けると、1年後に90%、5年後に80%が、再発ない。


「桑原大志著:発作ゼロ・再発ゼロをめざす心房細動治療、 幻冬舎 2016.11.15」参考になる。第3章 発作の恐怖と決別する。完治を目指すカテーテルアブレーションとは」の概要は以下の通りである。
1.発作性心房細動の治療成績カテーテルアブレーションの長期成績は治療後1年間のみを見た結果であるが、それでは長期とは言えない。横須賀共済病院で、カテーテルアブレーションを行った発作性心房細動患者さん1220人の、その後5年間の再発率を調査した。1年後に洞調律を維持している患者さんは72%だった。しかし3年後には65%、5年後には59%と、年数の経過とともに徐々に減っていきく。
2.一方、アブレーション後に心房細動が再発した患者には再度アブレーションを実施している。その後に、心房細動が治癒した患者さんを含めると、最後に受けたアブレーションから、1年後で約90%、5年後でも約80%の人で洞調律が維持できている。まとめると、発作性心房細動のカテーテルアブレーションの治療成功率は、1回の治療で1年後に70%、5年後に60%である。再発した患者は再度アブレーションを受けると、最終アブレーションの1年後に90%、5年後に80%の人が、再発なく過ごせている。
3.持続性、慢性心房細動の治療成績については、持続性、慢性心房細動のメカニズムは2つある。心房細動起源と心房細動基質である。心房細動起源は、高用量イソプロテレノール負荷で探索し、焼灼することが可能である。しかし、心房細動基質に対する治療方法は、今のところ確立したものがない。
4.心房細動の持続期間が短い(1年未満)ならば、心房細動のメカニズムは、発作性心房細動とほぼ同じなので、心房細動起源を探索し、焼灼する方法で十分治療可能である。しかし、持続期間が長く(3〜5年以上)なると心房細動基質の関与が大きくなり、治療成績は悪くなる。ごぐ、近年まで、心房細動基質に対する治療方法として、心臓を焼きまくる方法が、まかり通っていた。しかし、その方法は効果がないどころか、心機能を悪化させることがあることも判明し、現在では下火になっている。
5.横須賀共済病院では、焼きまくる治療方針はとらず、持続性、慢性心房細動に対しても、発作性心房細動と同様、心房細動起源を一つ一つ探して治療を行っている。持続期間が1年未満の持続性心房細動に対するアブレーションの治療成績は、1回の治療で1年後に洞調律が維持されていたのは80%、3年後でば60%だった。再発した患者には再度アブレレションを行うことにより、洞調律が維持されるのは、最終アブレーションから1年後で90%、3年後で80%である。つまり発作性心房細動の治療成績とほぼ同じである。6.慢性心房細動の場合では、治療成績は悪くなる。持続期間が1〜30年(多くは10年以内)の慢性心房細動の場合、洞調律が維持されていた人は、1回の治療で1年後に60%、3年後では50%を切る。それでも複数回治療を行うと、それぞれ80%、70%まで上昇する。
7.慢性心房細動:10年以上持続する慢性心房細動の成績は、横須賀共済病院では、世界の不整脈治療の先駆者たらんとして、持続期間に制限を持たせず、どれだけ長期間の慢性心房細動でも患者が「治療による利益と不利益」を理解できるならば、アブレーション治療を実施してきた。複数回アブレーションを行った後の、洞調律維持率は、10年を超えると、治療成功率は50%未満まで低下する。しかし、5〜10年の持続期間ならば、70〜80%の洞調律を維持できている。
8.日本循環器学会が作成、公開している心臓カテーテルアブレーションの治療ガイドラインでは、この治療が最も適しているのは有症候性の発作性心房細動であり、年間症例数50例以上の実績がある施設で受けることが望ましいとされている。
9.一方、持続性心房細動や慢性心房細動に関しては、有益であるという意見はあるが適応であるとの同意には至っていない。羅病期間が長くなると良い治療成績が得られにくくなり、患者のメリットが少なくなるとの判断から、発症後3〜4年以上たった持続性および慢性心房細動の患者さんにはアゾレーションを行わないという姿勢を示す医療機関も少なくない。しかし、羅病期間が10年を超える慢性心房細動において、アブレーションの治療効果(1年後の洞調律維持率)が50%弱、というデータが、果たして患者にとってメリットが大きいのか、そうでないのかは、あくまで患者の考え方次第である。


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健康 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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