2020年03月17日

米国の人種別の人口割合は、最も多いのが1億9800万人の白人。次いで、5700万人のヒスパニック系、4300万人の黒人と続いている。

2020/3/13付の大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 159,443部)は、「米民主党〜サンダース氏の実績をもっと評価すべき/マレーシア情勢」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.米大統領選の民主党候補指名争いで、スーパーチューズデーの投票が3日行われ、バイデン前副大統領が10州で勝利した。バイデン氏は緒戦に苦しみ撤退説も囁かれたが、息を吹き返した格好で、ブルームバーグ氏やウォーレン氏が撤退する中、左派サンダース氏との一騎打ちとなりそうである。民主党の候補としては、バイデン氏とサンダース氏に絞られてきたという状況である。
2.ブティジェッジ氏とブルームバーグ氏が大統領選から撤退して、バイデン氏の支持を表明した。同じく撤退を表明したエリザベス・ウォーレン氏はサンダースの側につくべきだが、いまだに態度を明確に示していない。
3.情勢としては3月8日時点で、バイデン氏の獲得議員数が610人に対し、サンダース氏が538人で拮抗している。今後、バイデン氏の勢いが増すと言われているが、ウォーレン氏がサンダース氏と手を組むと面白い展開になる。つまり、大統領にサンダース氏、副大統領にウォーレン氏というコンビである。
4.ウォーレン氏が地元のマサチューセッツ州でバイデン氏に敗北したのは情けないが、
一方で、ブルームバーグ氏を完膚なきまでにやり込めた手腕は見事だった。ウォーレン氏ならトランプ氏を相手にしても引けを取らずに戦えるのではないかと思う。もしサンダース氏なら、「ボディーガード」としてウォーレン氏を陣営に抱え込むことを考えてもよい。
5.サンダース氏はバーモント州バーリントンの市長を長らく経験し、素晴らしい市制を敷いてきた実績がある。バーリントンにおける彼のやり方は、貧しい人の住宅問題や環境問題を見事に解決し、また再生可能エネルギーだけで発電するといったことも実現した。
6.サンダース氏が登場するのは10年遅かったと思う。今からでも、ウォールストリートのことを気にしない真面目な人に大統領を任せるべきである。それによって、国民皆保険や住宅手当の問題も解決できると思う。
7.一方で、ウォールストリートのことしか気にしないようなトランプ氏のような人物に対しては、ウォーレン氏をぶつければ良い。現在、米国の報道ではバイデン氏の優勢が伝えられている。特に、バイデン氏は黒人票に強いと言われている。これは「イカサマ」である。バイデン氏は黒人のために何かをやったということはない。単に、オバマ大統領の下で8年間副大統領を務めたというだけで、目立った実績もない。
8.米国の人種別の人口割合を見ると、最も多いのが1億9800万人の白人である。次いで、5700万人のヒスパニック系、4300万人の黒人と続いている。今後は、特にヒスパニック系の人口が年々増えていくと予想されている。このような人口構成の中、本当に貧しい人について政策を考えてくれるのは、バイデン氏よりもサンダース氏だと思う。現在、サンダース氏は単なる左派として捉えられているが、バーモント州バーリントンにおける実績をもっと前面に押し出していくべきである。そのようにプロデュースするべきである。
9.日経新聞は5日、「マハティール氏、次々誤算」と題する記事を掲載した。マレーシアで1日、新首相にムヒディン元副首相が就任した。マハティール氏が自らの辞任により、混乱収集を図ったものの結果的に孤立した。マレーシア統一プリブミ党も内部分裂を起こし、野党連合との多数派形成へ向けてムヒディン氏を支持したことで、アブドラ国王による新首相任命にいたったものである。
10.マハティール氏はなお首相復帰を諦めておらず、ムヒディン政権打倒が最後の大勝負になる。マハティール氏は不信任案を提出し、政権打倒を表明している。しかし、ムヒディン氏が下院の招集を5月に延期したことで、このままムヒディン氏に実績が出てくると、そのチャンスもなくなってしまう。
11.ムヒディン氏はナジブ政権の副首相だったので、ナジブ氏との距離感について世界は注目している。場合によっては、1MDB事件を代表に数々の不正を行い、多くの訴訟を抱えている元首相ナジブ氏に恩赦を与えるかもしれない。2人の距離感が明確にならなければ、世界がムヒディン氏を信用することはない。
12.一方、マハティール氏も到底万全とは言えない。94歳にして頑張っているマハティール氏だが、2018年5月の政権交代直後、アンワル氏に2年以内に首相職を禅譲すると公言していたのに、その後のらりくらりと時期をあいまいにしてきた。アンワル氏に警戒感を抱き、後継者にしたくないという気持ちが強くなったらしい。しかし、それは筋が違う。そもそも2018年のマハティール氏の首相復帰は、かつて自らの手で監獄に送り込んだアンワル氏と手を組んで実現したものである。その上、一度はアンワル氏を後継者に指名したのだから、それをひっくり返すように逃げ回るのは良くない。結局、それがムヒディン氏に寝首をかかれてしまう結果を招いたと思う。


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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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