2020年05月07日

日本など世界の多くの国は、外出を自粛させる方針を取っているが、スウェーデンの対応は珍しい。国民から反発が起きないのも不思議である。

2020/5/1付の「大前研一さんのニュースの視点(発行部数 158,868部)は「世界防疫対策/米抗体検査/新型コロナ治療薬/ 東南アジア情勢/スウェーデン情勢〜経済活動再開に向けた世界の動向」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日経新聞は先月22日、「経済再開3つの条件」と題する記事を掲載した。新型コロナウイルスの感染拡大の防止に追われる日本とは対照的に、ドイツや米国は経済活動の一部再開へ進み出したと紹介している。再開の条件としては、(1)感染拡大の鈍化(2)大規模な検査能力(3)十分な医療体制の3つが世界的な潮流になりつつある一方、日本はどの項目でも遅れが目立つとしている。
2.人口1000人あたりの検査状況を見ると、アイスランドなど小さい国は1000人に100人超など割合が高くなっている。一方、日本は1000人に1人という低い割合になっていて「それほどPCR検査を嫌うの?」と言いたくなるほど検査を実施していない。PCR検査を受ける前に、保健所と病院の間をたらい回しにされたという話も耳にする。
3.日本の感染者数は13000人となっていて、人口比で考えても非常に少なくなっている。世界からは、日本の感染者数が少ないのは検査数が少ないからだ、と批判を受けている。その通りかもしれない。
4.日本の場合、死亡者数が少ないのも事実である。あえてPCR検査を少なくすることで、医療崩壊を防いでいるために死亡者数が少ない、というのが厚生労働省や専門家の言い分である。これが本当なのかどうかわからないが、今のところ、日本の死亡者数362人というのは、絶対数でも人口比でも、世界の他の国に比べて非常に少なくなっている。実態よりも少ないと言われている感染者数を母数においても、死亡者の割合は3%に留まっている。10%を超えている国も多い欧州とは対照的である。
5.米ニューヨーク州は先月20日、抗体検査を、「1日に2000人、週で14000人」のペースで開始すると発表した。すでに感染を経てウイルスへの免疫が備わっているかを見るもので、ウイルス拡散のリスクが低い免疫保持者を特定し、経済活動再開の判断材料とする考えである。
6.まず、外出したことのある住民から無作為に抽出した大人3000人を対象に抗体検査を実施した。その結果、すでに感染して抗体を持っていたのは全体の13.9%だった。これは非常に高い比率である。しかし、新型コロナウイルス感染の蔓延が止まるレベルではない。
7.SARSやスペイン風邪が終息したのは、人口の約7割が抗体を持つ状態になったときである。ニューヨーク州の割合を上回り、カリフォルニア州の一部やロンドンでは約25%の人が抗体を持っている結果が出たと言われているが、それでもまだ低い状況である。
8.英フィナンシャル・タイムズが先月23日報じたところによると、米ギリアド・サイエンシズが開発した「レムデシビル」が新型コロナウイルスの治験で、有効性が得られなかったと報じた。
9.WHOが中国の研究者らの報告を査読の途中で誤って公開したもので、これについてギリアド社は「報告が不適切に意義付けされている」として反論している。レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬である。米トランプ大統領も新型コロナウイルスの治療薬になると発言している。日本でも治験を始めている。
10.アビガンの有効性に関しては証拠がいくつか出ている。日本でも一部において治療薬として使用を開始している。当初、アビガンの製造・拡販については、富山化学を傘下に収める富士フイルムが独占的に展開したが、アビガンはすでに物質特許が失効しているため、他のメーカーでも製造可能である。特に、アビガンの原材料がある中国ではメーカーがこぞって製造に乗り出す可能性もある。理想としては原料の製造を中国から日本に移して、デンカ、カネカなど日本のメーカーが製造してほしい。
11.ブルームバーグは先月23日、「『優等生』に異変」と題する記事を掲載した。ウイルスの拡散を封じ込めたモデルケースとされたシンガポールで、感染者数が1万人を超え、部分的ロックダウンの期間が4週間延長された。今回の新型コロナウイルス感染への対応で、アジアの中の優等生と言われていたのがシンガポールと台湾である。今シンガポールで感染が広がっているのは、シンガポール人ではなく、海外からシンガポールに入国して仕事をしている外国人労働者たちである。あまり住環境が良くない人が多く、感染が広がった理由だと言われている。
12.シンガポールのリー・シェンロン首相はテレビ演説し、外国人労働者のおかげでシンガポールは成り立っており、金銭的な面を含めて外国人労働者もシンガポール人と同じように差別なく対応すると述べた。一方、台湾では海軍の中で感染が一気に広がった。艦上勤務は、まさに「3密」の極みのような場所だから、感染が広がるのも当然である。
13.スウェーデン政府は5月1日までに人口の4分の1が新型コロナウイルスに感染するとの推計を明らかにした。スウェーデンは他の欧州諸国のようにロックダウンはせず、個人の自主性を尊重する独自路線をとっている。保健当局は首都人口の多くが免疫を獲得し、感染抑止に効力を発揮し始めたと分析しており、独自路線が功を奏するか世界が注視している。このスウェーデン政府の対応には驚いたが、他の欧州諸国のようにロックダウンせずに、お店も普通に営業し、学校も通常のままだった。5月1日までに4分の1を感染させて集団免疫の状態を作っていくとのことである。
14.それだけ感染者が増えても、医療制度が充実しているので医療崩壊はしないと、スウェーデン政府は見解を示している。そう聞くと理想的な対応ができているように感じる。スウェーデンの感染者数と死亡者数の急増を見ると心配になる。今のように自由奔放のままで良いのか、死亡した人についてはどう考えるのか、が疑問である。
15.日本を含め世界の多くの国では、外出を自粛させるという方針を取っている。スウェーデンのような対応は非常に珍しい。スウェーデン政府に対して、国民から大きな反発が起きていないのも不思議である。




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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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