2020年05月22日

投資家は矛盾する2つの現象に頭を悩ませている。株価上昇と景気低迷である。


Bojan Pancevski著:米株なぜ調子いいのか、5つの理由、週刊ダイヤモンド、2020.5.23」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2020年5月11日付のWウオールストリートジャーナルによると直近の米雇用統計で失業率が記録的な水準となり、投資家は矛盾する2つの現象にますます頭を悩ませている。それは、株価上昇と景気低迷である。米労働省が8日に発表した4月の雇用統計によると、失業率は1948年の統計開始以降で最悪の14・7%に達したが、発表後も米株は続伸した。
2.非常に悪い経済指標が発表されているのに米株が回復を続けるという現象に市場観測筋が首をかしげるのはこれが初めてではない。10年分の雇用増加はほんの数週間で消えた。全米で経済活動が停止するなか、個人消費は急減し、製造活動は前回の景気後退以来のベースで縮小している。景気と株価の乖離は先週一段と鮮明になった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は新型コロナウイルスの感染拡大による下落幅の多くを打ち消し、年初来上昇に転じた。先週は、S&P500種株価指数が3・5%高、ダウ工業株30種平均は2・6%高、ナスダックが6%高だった。3指数とも、3月23日の安値からは30%を超える上げ幅を記録している。こうしたギャップを生んでいるのは何か。よく聞かれるのは、現在の景気指標はひどいがいずれ回復することに賭ける動きである。
3.多くのアナリストは過去の悲惨な経済指標を見ながら、全米の州が経済活動を再開した際には急回復すると予想している。コロナの打撃が最も大きいニューヨーク州は経済活動再開の計画を策定し始めている。他州はさらに進んでおり、20を超える州が経済活動の一部再開を認めている。
4.こうした動きを受けて投資家は、景気が2021年の早い時期までに急回復するとの期待を抱いている。さらに、米国では新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が鈍化している。また、ワクチン開発で何か進展の兆しがあれば株価が上昇してきた。米投資銀行KBWの株取引部門ディレクター、R・J・グラント氏は「これが底だと賭けている」と指摘。その上で、「市場は現在の経済的現実と本当に離れた動きをしている」と述べた。
5.8日の雇用統計や失望を誘った他の経済指標について、失業者が給付に殺到していたことが最近のデータで分かっていたため意外ではなかったと多くの投資家が話している。株式市場では二極化が一段と進んでおり、最近の上昇は一握りの銘柄のアウトパフォームを反映している。指数に占める割合が高いハイテク大手は反発の多くをけん引し、11年近く続いた強気相場で優勢だった傾向を続けてきた。JOハンブロ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジヤー、ジョルジョ・カプート氏は「市場全体が上がっているわけではない」と述べた。一部企業にとっては最高の時期。他の企業にとっては最悪の時期だ」という。
6.ハイテク大手5社マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、フェイスブックーは合わせてS&P500種指数の約20%を占めている。全米の人が「巣ごもり」し、ソーシャルメディアで時間を過ごしたり、インターネットで必需品を購入したりするなか、これらの企業は恩恵を受けてきた。アマゾン株は年初来29%高、マイクロソフト株は17%高で他銘柄をリードしている。一方、エネルギー部門全体がS&P500種指数に占める割合はわずか3%程度。これは、最も苦戦した企業群が相場の方向性にほとんど影響を与えなかったことを意味する。エネルギー部門は原油下落が響き年初来35%安と、パフォーマンスは市場で最悪である。
7.超大型株の並外れた影響もある。S&P500種指数の年初来の下落幅は9・3%だが、ファクトセットのデータによると、各企業に同じ比重を持たせたバージョンでは16・8%の下落となる。企業利益は散々なうえ、Jクルー・グループからニーマン・マーカス・グループやダイヤモンド・オフショア・ドリリングまで、幾つかの企業は既に破産法の適用を申請した。だが投資家は急速な回復を見込んでいる。ファクトセットによると、1〜3月期(第1四半期)の決算発表がほぼ完了した時点で企業利益は14%の減少と見込まれている。これは09年以降で最大の減少幅のうえ、年内さらに減少する見通しである。アナリストらは現四半期に41%減で底打ちし、21年1〜3月期は13%増に転じると予想している。
8.JPモルガン・チェースのアナリストらは最近の文書で、利益見通しは少なくとも20年上半期まで厳しい状態が続くと指摘。「コロナウイルスがファンダメンタルズに与える打撃について投資家は今年ますます割り引いて考えるようになり、21年の回復に目を転じるだろう」と記している。投資家は株価を強気にみており、21年上半期には以前の高値に戻ると予想しているという。
9.一部の投資家は予想より速く進む回復に乗り遅れることを恐れている。米連邦準備制度理事会(FRB)と米政府の景気浮揚策は広範にわたっており、今のところ投資家から信頼されている。株価回復が示す通り景気が急回復となれば、株価上昇に取り残される投資家が出る可能性がある。それに、投資家は株以外に魅力的な代替投資先がほとんどないという現実に直面している。米国債の利回りは過去最低近辺で推移し、社債市場はFRBが刺激策を導入してから回復している。それは、高格付け社債のリターンが引き続き低いことを意味する。米国ではマイナス金利に賭け始めた投資家もいる。
10.KBWのグラント氏は「リターンを得るために資金をどこに置くか」について人々が頭を悩ませていると述べた。10年物米国債利回りは8日終値の0・679%に対し、S&P500種指数を構成する株式の配当利回りは約2%である。
11.FRBと米政府による措置は市場全股の最近の上昇を支えている。FRBは景気浮揚に向けて踏み込む意向を明確に示した。FRBがそのような時に投資家が市場に反した賂けを行わない。ルートホールド・グループのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「株式市場を下支えする政策の量を忘れることはできない」と述べた。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 青山賞、春興賞の受賞:2回
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