2020年06月15日

根本的な問題は、トランプ氏がこの期に及んで米国の大統領としてのあるべき分別を示さずに、異常な行動を繰り返していることである。

2020/6/12付の大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 158,131部)は「米国暴行事件/米フェイスブック/米スナップ/2020年米大統領選〜支持率を大きく落とし0たトランプ大統領」の話題についてと題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.白人警官の暴行で黒人男性が死亡したことへの抗議デモが全米に広がっていることを受けて、米国防総省州兵総局は先月31日、15の州と首都ワシントンにあるコロンビア特別区が州兵を動員したと発表した。州兵はその他、ミネソタ、コロラド、ペンシルベニアなどにも動員されており、トランプ大統領は州兵の活動を称賛するとともにデモとの対決姿勢をあらためて鮮明にた。
2.トランプ大統領は、州兵の動員をためらっていた州知事や市長に対して小馬鹿にした態度を示していた。しかし、私に言わせれば完全にトランプ大統領の判断の方が間違いである。さすがに、州兵どころか連邦軍の動員をほのめかしたときには、エスパー国防長官も止めに入ったが、当然のことである。
3.原則として、合衆国憲法では各州内の秩序を維持する権限は州知事にあり、「民警団法」で定められており、連邦軍が国内法の執行に関与するのを禁じているからである。トランプ大統領のみならず、その報道官までが「国防長官の進退は大統領が握っている」「連邦軍の動員についても大統領権限であり、国防長官権限ではない」などと発言する始末で、お話にならない。
4.ミリー統合参謀本部議長が「米国は戦場ではない」「連邦軍は戦場にしか投入できないと決まっており、市民に対して連邦軍を動員することなど許されない」と発言するに至った。結局のところ、トランプ大統領は自らの権限や強さを誇示することが目的だったのだろうが、今回は「トランプ大統領の狙い」から見ても、失敗だったと言わざるを得ない。
5.自らの無知をさらけ出した結果、米国民の55%が対応を支持しないと表明している。そして、この1〜2週間でトランプ大統領は支持率を大きく落とした。過去の大統領も、国内の暴動を経験しているが、今回のトランプ大統領ほど国民の心が離れたことはない。歴史的に見ても、非常にまずい対応だった。米国には様々な人種が暮らしているが、年々、ヒスパニック、黒人、アジア系の人口が増えている。
6.その中でも、新型コロナウイルスの10万人あたりの死者数を見ると、ラティーノやアジア系に比べ、黒人の割合が2倍ほどになっている。これは、主に糖尿病と肥満に原因があると言われているが、黒人の立場からすれば、自分たちばかりが犠牲になり、仕事もレイオフされ、警察に暴行をされるなど不当な扱いを受けていると感じてもしかたない。そうした社会の不安、不満が爆発したのが、今回の事件だった。トランプ大統領は完全にその対応を間違ってしまい、人心を掌握することが全くできなかった。
9.トランプ大統領と同様、人心掌握に失敗したのがフェイスブックのザッカーバーグCEOである。米フェイスブックの幹部や社員が、ザッカーバーグCEOを非難したり、在宅勤務の仕事を拒否するストライキを起こした。これは、トランプ大統領が「略奪が始まれば銃撃も始まる」とフェイスブックに投稿したことに対し、ザッカーバーグ氏が
「表現の自由を尊重し書き込みをそのままにする」と説明したことを受けたもので、発言の規制に対しては賛否両論あり、経営陣は難しい対応を迫られている。
10.ツイッターのジャック・ドーシー氏が、トランプ大統領の発言についてファクトチェックを行うと発表し、トランプ大統領の怒りを買った。このときから、ザッカーバーグ氏は「自分たちプラットフォームは投稿内容(発言内容)を判定する役割ではない」という見解を示していた。この考え方も1つの見解だが、今回はあまりにも反対意見が米国の平均的な社会常識として強くなり、世論に押し切られる形になった。
11.ザッカーバーグ氏にとって大変なのは、これを機に「自分たちの役割はなにか?」を模索し始めてしまうことである。そうなると、迷える羊のようになってしまう。一方、スナップチャットを運営する米スナップは、トランプ大統領が投稿したコンテンツを、動画によるプロモーション機能「ディスカバー」に掲載しない方針を明らかにした。人種間の暴力や不正を扇動する恐れがあると判断したもので、SNSによるトランプ氏の投稿の制限はツイッターに次いで2社目となる。投稿制限するか否かの一方が正しいとは考えていない。
12.根本的な問題は、トランプ氏がこの期に及んで米国の大統領としてのあるべき分別を示さずに、異常な行動を繰り返していることである。就任当時から、トランプ氏の異常さや問題点を指摘してきたが、今回の事件では、それが全米国民に対しても明らかになったということだである。
13.トランプ大統領の異常行動の影響もあり、11月3日の大統領選挙に向けて、あらゆる媒体の調査でバイデン氏がトランプ氏よりも優勢な状況を示すようになった。トランプ氏の支持率が43%、バイデン氏の支持率が53%となり、これまでにないほど両者の差が大きく開いている。さらに、共和党の過去の大統領や有力者たちが、トランプ大統領の再選を支持しないと示唆しており、このままではトランプ氏は大統領選で惨敗すると騒がれ始めている。
14.トランプ氏が敗北し、バイデン氏が米国大統領になった場合、かつての米国に近い状況に戻っていく。副大統領候補の影響もあるが、もう少し常識的で国際的な協調を重んじ、自由主義陣営のチャンピオンとしてリーダーシップを発揮できる立場を保つ国の姿を取り戻すはずである。トランプ大統領のように、不必要に欧州と対立するといったことはなくなる。



yuji5327 at 06:25 
共通テーマ 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(常務理事)
 青山賞、春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール

yuji5327

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード