2020年06月18日

新型コロナウイルスで大変だが、もともとコロナというのは、ギリシャ語で王冠を意味する。皆既日食で太陽の周りに見える光の冠はコロナである。


「渡部潤一(国立天文台教授):宇宙が生み出した偶然の賜物夏至の日の天体ショー「日食」、週刊ダイヤモンド 2020.06.20」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.6月21日は夏至。太陽の天空における通り道を黄道と呼ぶが、この黄道の中でも最も北寄りの地点である、夏至点に太陽が到達する日である。そのため、北半球から見ると太陽が最も高く昇ることになり、昼が最も長い日である。逆に黄道上で最も南寄りの地点を冬至点と呼ぴ、太陽がそこを通過する日が冬至で、昼が最も短くなる。今年の冬至は12月21日である。
2.太陽熱の影響は、実際の気象現象として現れるまでは時聞がかかる。そのため、本格的な夏の暑さや冬の寒さは、夏至や冬金の日からは1カ月以上も遅れてやって来ることになる。さて、今年は最も高く昇って、西へ傾いた太陽に異変が起こる。日食が起こるからである。日食とは地球と月、太陽が一直線上に並び、月が太陽の一部または全部を隠す現象である。月が太陽をすっぽり隠してしまう場合を皆既日食、太陽の一部のみを隠す場合を部分日食と呼ぶ。今回、日本で見えるのは後者である。
3.日食は、いろいろな偶然が重なって起こる天体ショーである。一つには太陽と月の見掛けの大きさの一致である。太陽も月も見掛けの直径は、どちらも角度で言えば0・5度ほど。太陽の実際の直径は、約140万kmと月の直径の400倍も大きい。しかし、地球から太陽までの距離は、月までの距離の約400倍も遠いため、見掛けの大きさがほとんど同じになっている。これは何か特別な理由はなく、偶然である。
4.月も太陽も実際に眺めるととても大きいように思えるが、実際にはそうでもない。例えば夕日がきれいだなあと思って、写真を撮って後で眺めてみると、意外に小さい。なにしろ角度の0.5度という見掛けの大きさは、5円玉を手に持つて、腕を伸ばしたときの穴の大きさに相当する。そんな小さな太陽と月が重なるというのは、本当に偶然である。
5.まさに日食というのは、宇宙の生み出した神秘的な偶然の賜物である。見掛けの大きさがほとんど同じなので、月が太陽を覆い隠す皆既日食が起こるが、毎回そうなるわけではない。月は地球の周りを完全な円ではなく、歪んだ楕円軌道を回っているためである。地球に近づくときは、その距離は36万kmを割り込む。逆に遠いときには40万kmを超える。月が太陽とぴったり重なるとき、月が地球に近いケースでは、月の見掛けの大きさが太陽よりも大きいために、太陽をすっぽり覆い隠す皆既口食となる。
6.皆既日食を眺められるのは、地球上で月の影が落ちる場所、皆既帯という領域だけになる。皆既帯の幅は数百km、広くても千km程度の限られた場所になる。そこでは、皆既の前後に一瞬だけ現れるダイヤモンドリングや太陽の外側に広がる流麗なコロナの美しさに魅.ーされる。地上も夕闇のような暗さとなり、夜空には惑暴や1等星が現れ、実に神秘的な風景が広がる。感動して泣き出す人も多く、皆既日食のたびに見にくい天文ファンが世界中にたくさんいる。
7.この皆既日食が日本で見られるのは2035年9月2日になる。月が太陽にぴったりと重なっても太陽全体を覆い隠せないケースもある。月の距離が遠い場合である。そうなると、太陽の縁が隠されずにリング状に残る金環日食となる。ちなみに12年5月には、見事な金環日食が日本の、しかも東京や大阪などの大都市を含む場所で観察された。金環日食の場合も、リング状に見えるのは地球のごく一部の金環日食帯だけとなり、皆既日食同様に、その場所でなくては観測できない。
8.日本で次にこの金環日食が起こるのは、30年6月1日、北海道となる。ちなみに今回の夏至の日食では、アフリカから中国や台湾の一部を含むアジアまでの地域で金環日食が見られる。金環日食ツアーも企画されていて、多くの天文ファンが予約をしていたが、残念ながらコロナ禍で全てのツアーがキャンセルとなっているのは心残りである。日本では残念ながら金環日食にはならないものの、幸いなことに月が太陽の一部を隠す部分日食として、全国で観察できる。しかも日食が起こるのは夕方となるので観察しやすい。場所によって時刻はいささか異なるが、16時から18時ごろまでで、最も大きく太陽が欠けるのは17時前後である。
9.日本では南にいくほど欠け方は大きい。札幌では太陽の2割未満が欠けるだけだが、沖縄では8割近く欠けるために、太陽が三日月状に見えるはずである。次に日本で、このような部分日宇食が観察できるのは23年4月20日となる。珍しい現象なので、ぜひ観察してほしいが、部分日食では太陽の一部が隠されていないので、細心の注意が必要だ。肉眼で直接太陽を見ると、短い時間であっても目を傷めてしまつ可能性が高い。たとえ部分日食で太陽が大きく欠けていても、また地平線に近づいて光が穏やかになったように感じても、太陽の光と熱は強烈である。安全な方法で観察しなければ、最悪の場合は失明する危険性もある。
10.日食グラスや遮光板と呼ばれる専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で観察してほしい。ちなみに、ピンホール法という面白い方法もある。小さな孔に太陽の光を通して投影すると欠けた太陽像が映し出されるので、ぜひ試してみてほしい。世の中は新型コロナウイルスで大変だが、もともとコロナというのは、ギリシャ語で王冠を意味する言葉である。皆既日食で太陽の周りに見える光の冠は美しいコロナである。
11.今回のウイルスは、丸い本体の周りに突起がある様子からコロナと呼ばれるようになった。夏至の日の部分日食を契機に、部分日食のときには見ることはできないが、太陽の美しいコロナが、悪さをするコロナを撃退することを願いながら観察したい。




yuji5327 at 06:29 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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