2020年07月01日

国際社会はプーチン大統領を信用しない。クリミア半島には、ロシアの軍港セバストーポリがある。ロシアの領土戦略が不凍港にあり、クリミア半島にこだわる理由である。


「池上彰と増田ユリヤ著:東西狭間の歴史的舞台・クリーア半島 PRESIDENT 2020.7.17」は参考になる。
1.PCR検査の態勢をはじめ、日本の新型コロナへの対応には批判的な声もあるが、国民の自粛によってここまで感染者数を減らすことができたことは、評価すべきことだろうが、いろいろな店が自粛で閉めていて、書店も閉店していたところが多くて、本好きには辛い日々だった。
2.新型コロナに関する最新情報を世界中から集め、WHO感染症対策に当たっている進藤奈邦子さんは、5月半ば時点での日本の対応や状況を非常に肯定的にとらえていた。世界的にみて、強制や罰則規定を設けず、医療崩壊を起こさずにここまで感染者数と死者数を抑えることができたのは、日本の高度な医療体制と国民性によるものと、自信をもっていいと言っていた。
3.進藤さんは、新型インフルエンザやエボラ出血熱の対応でも最前線で活躍してきた感染症のプロフェッショナルで、嬉しい発言である。新型コロナから身を守るための行動としては、いわゆる「3密」をつくらないこと、マスクの着用と手洗いの徹底など、基本的な衛生管理が大切だということを実感するようになった。今や当たり前の季洗いだけど、その重要件を訴えたのはハンガリー人の産科医ゼンメルワイスという人である。出産直後に産褥熱(細菌感束による発熱}で母親が命を落とす原因は、医者が手洗いをせずに処置していたことだと気づいた。
4.わずか170年前の山来事である。彼は、手洗いや消毒の効果をデータできちんと示すしたにもかかわらず、当時の医学界には受け入れてもらえなかった。彼の没後、パスツールが細菌論を確立してからようやく認められたのだから、先駆者はなかなか認められないね。同じ頃、衛生.管理の徹底で看護の基礎を確立したのが「白衣の天使」英国のナイチンゲールである。19世紀半ばのクリミア戦争に従軍し、負傷兵の看護に当たったが、男尊女卑の当時、戦地で女性は受け入れてもらえなかった。
5.誰の管理下でもないトイレ掃除から始めることで自分の立ち位置を確保。シーツや包帯の交換と洗濯、病室の換気、栄養管理など、今では当たり前のことを徹底させ、死亡率を劇的に低下させた。看護師としてのイメージが強いけれど、ナイチンゲールは統計学者でもあった。クリミア戦争後、陸軍の医療制慶の改善を訴えたけれど、なかなか受け人れてもらえなかったけれども、データをもとに、当時のヴイクトリア女王に訴えて協力を得ることができた。データをもとにして方針を変えさせていく。粘り強い戦略家である。
6.戦場となったクリミア半島を、今から10年ほど前、ヤルタ会談の会場となったリヴァディア宮殿を取材した。リヴァディア宮殿といえば、ロシア最後の皇帝ニコライ2世の別荘だった。ヤルタというのは、黒海に面した、風光明媚な観光地である。皇帝や貴族の別荘地であり、結核患者や旧ソ連時代の労働者の保養地でもあった。
7.ここで歴史が動いた。当時のソ連の独裁者スターリンは猜疑心の塊である。モスクワから危険な飛行機でなく安全な列車で行ける場所としてヤルタを選び、アメリカのルーズベルト大統領とイギリスのチャーチル首相を呼んで会談を開いた。1945年2月。米英ソの、3国首脳が集結し、対独処理とソ連の対日参戦、南樺太・千島列島のソ連帰属など多くの秘密協定を結んだ。
8.ヤルタ会談の最中に、ソ連が解放した東欧諸国の扱いについて、英ソが対立するようになった。それからまもなく4月には、ルーズベルトが死去。3国間の協調も崩れていった。クリミア半島は、幾度となく歴史の舞台になってきた場所である。最近では2014年3月にロシアのプーチン大統領が、ウクライナ領のクリミア自治共和国をロシア領に併合する、と発表し、欧米諸国が猛反発した。経済制裁にまで発展した。まるで「新」冷戦時代のような事態となった。
9.ロシア側の説明だと、クリミアの人たちが住民投票でロシアへの帰属を決めたから、プーチン大統領は、住民の意向を尊重して併合した、と言っていた。当時の住民投票は正体不明の軍事組織が監視する中で実施されたけど、プーチン大統領は、ロシア軍はクリミア半島に1人もいない、と説明していた。ところが、翌年出演したテレビ番組で、いつクリミアを取り戻そうと決意したかを聞かれ、ウクライナで親ロシア派のヤヌコビッチ政権が倒れ、大統領がロシアへ亡命し、親EUの政権ができたとき、と答えた。ロシア軍を送り込んでいたことも認めた。
10.住民投票で住民の支持を得たからではなかった。国際社会もプーチン大統領の言うことをあまり信用しない。クリミア半島には、ロシアの軍港セバストーポリがある。ロシアの領土戦略が不凍港を求めるという点も、クリミア半島にこだわる理由である。極寒の地ロシアでは、冬になると港が凍ってしまって、船が外に出られなくなる。そのため、何としても不凍港を確保しておきたい。そこで帝政ロシアの時代から、南に領土を広げていく南下政策をとってきた。だから、クリミア半島にこだわり続けてきた。


yuji5327 at 07:02 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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