2021年05月05日
人々はわたしが役に立つかぎり、お世辞を言ってくれるが、意見が一致しなければ、とたんに手のひらを返し、自分たちの利益を守るためにわたしを痛烈に批判する。
「アインシュタインの言葉 エッセンシャル版 ：アルバート・アインシュタイン著、弓場隆訳 ディスカバー21 2016.1.25」は面白い。印象的な言葉の続きの一部を自分なりに纏めると以下のようになる。
１．以前、わたしの何気ない発言が取り上げられて記録されることは思いもよらなかった。そうでもしないかぎり、わたしは自分の
世界にますます閉じこもっていたと思う。わたしが権威を侮蔑していることを罰するために、運命はわたしを権威に仕立て上げた。
２．人々はわたしが役に立つかぎり、お世辞を言ってくれるが、意見が一致しなければ、とたんに手のひらを返し、自分たちの利益を守るためにわたしを痛烈に批判する。賞賛を浴びて腐敗するのを回避する唯一の方法は、粛々と仕事を続けることである。人間は立ち止まって賞賛に耳を傾けたくなるものである。そんなものには惑わされずに仕事を続けることが大切である。
３．わたしはすべての人間関係が絶えず変わることを理解するようになり、熱しやすさと冷めやすさから身を遠ざけることを学んだから、その温度のバランスはかなりうまく保たれている。
４．昨日は偶像のように扱われ、今日は憎まれて、つばをかけられ、明日は忘れ去られ、明後日は聖入に格上げされる。唯一の救いはユーモアであり、息をひきとるまでユーモアの精神を持ち続けたい。
５．他人のプライバシーに踏み込むのは無節操だと個人的には思っている。新聞がつまらないことではなく本当に重要なことにもっと注目すれば、世の中は確実によりよくなるはずである。
６．少年のころ父から小さな羅針盤を見せてもらったとき、わたしはたいへん感動し、それがわたしの人生に大きな影響を及ぼすことになった。人生をもう一度やり直せるなら、わたしは配管工になりたいと思っている。
７．将来を次のように決めた。わたしはすぐに職探しをするつもりで、科学者としての目標と個人的な見栄はあるが、どんなにささやかな仕事でもかまわない。幸せな人は現在について満足しきっているから、未来のことはあまり考えない。
８．怒りは、愚か者の心の中にだけ存在するものである。幼いころなかなか言葉を話せるようにならないので、両親がひどく心配して医者に相談したのは事実である。自分の年齢が言えるようになったのは3歳になってからである。
９．わたしは英語がうまく書けない。つづりがあまりにも不規則だからである。もちろん読むくらいならできるが、頭の中で発音しながら読んでいるだけで、単語のつづりを覚えているわけではない。の世で最も理解しづらいのは所得税の仕組みです。
1０．あなたの数学についての悩みはそれほど深刻ではない。なにしろ、わたしは数学についてもっと深刻な悩みを抱えているので。わたしの特殊能力は、他の人の発見がどういう結果をもたらすかを想像できることである。わたしは物事を幅広くとらえることが簡単にできるが、数学的計算は得意ではない。そうした細かいことは他の人のほうがうまくできる。
