2022年01月05日

ネット上にさまざまな専用サイトがあり、Eコマースならここ、レストランを探すならここ、ホテルの予約ならここと、各分野にポータルサイトがある。

https://www.lt-empower.com/ohmae_blog/profile「大前研一著:次のGAFAM最強はグーグルだといえる理由 PRESIDENT 2021.12.31」は興味ふかい。概要の続きを自分なりに纏めると以下のようになる。
1.アマゾンのジェフ・ベゾス氏も奇抜な事業家である。1994年の創業時から、AtoZでなんでもそろう「世界最大の小売り」をめざしたビジョン型の経営者である。実際に、世界最大売り上げの小売業者ウォルマートでさえアマゾン恐怖症になるほど、小売業で大きな力をもつに至った。
2.ベゾス氏も宇宙遊泳をしているが、経営者としてはやるべきことはすべてやっている。Eコマースは3つの要素がそろわなければ成功しない。第1の要素がアイボール・トラフィック〔目の交通〕。多くの人がウェプサイトに来て見てくれるということである。第2が顧客の財布を握ること。アマゾンにクレジットカードを登録した人は、ほかのサイを利用したがらない。20年以上前に論争を呼んだシングル・サインオン(SSO。1一つのIDとパスワードを入力して、複数のウェブサービスやアプリケーションにログインする仕組み)である。だから、多くの企業が「アマゾンで売りたい」と集まってくる。
3.第3がロジスティクス。アマゾンはアメリカ全土で通常は翌日配達、プライム会員は即日や数時間後に届ける仕紐みができている。だか、GAFAM経営者によくあるのは.経営は非常にしっかりしているが、成功と間尺に合わない多額の金を手に入れると浮気しはじめる点であ。事業上の浮気と私生活正の浮気があって、事業上の浮気相千に選ばれやすいのが宇宙ビジネスである。
4.ベゾス氏は、7月に自分保有する宇宙開発企業ブルーオリジンのロケットに搭乗し、4分ほど無重力状態を経験した。だが、有人飛行ではイーロン・マスク氏が創業したスペースXに大きく水をあけられている。ベゾス氏はマスク氏と違って自分でロケットを設計できるエンジニアではないから、いずれ事業をコントロールできなくなり、経営から手を引くかもしれない。
5.アマゾンの事業で、収益源の一つとなったのが.クラウドサービスのAW(アマゾン・ウェブ・サービス)である。AWSはすごい、ともてはやす人は少なくないが、次の展開はあまり期待できない。同様のサービスは他社がすぐ真似できるし、マイクロソフトやIBMあたりも、遅ればせながら力を入れて台頭してくることも考えられる。
6.アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、英雄のまま人生を終えることができた。彼も不安定なところがあって、何か言い出すと社内は混乱した。彼からCEOを引き継いだティム・クック氏は、安定した経営者である。彼を選んだことは大正解だった。iPhoneは新機種が出るたびにつまらなくなる、と評価されるものの、会社の収益は目覚ましい。
7.アップルは自社開発のi0SとmacOSなどでパソコン.スマホ、タブレット、腕時計などの製品を固めてきた。新たに取り組んでいるのは、自社OSを心臓部とする完全自動運転のアップルカーである。試作車はすでにあり、24年の量産化を計画していると言われている。製造については、iPhoneの8割以上を受注した台湾の鴻海カナダの自動車部品メーカーのマグナ・インターナショナルと韓国のLGによる合弁会社などが名乗りを上げている。
8.ファブレス企業〔生産施設を自杜で持たない企業〕のアップルは、発注先への要求が厳しい。初期のiPodやiPhoneでは、世界最強の部品サプライヤーをそろえていた。きめ細かい調査で最強の部隊をつくり、レベルを引き上げていくのがアップル流である。ただしコストが折り合わないと、情け容赦なく、中国企業などに切り替えてしまうところもある。
9.アジアの製造業を熟知するアップルは、テスラに負けないほどEVで成功する可能性がある。1台10万円前後のスマートフォンに比べ、自動運転EVは少なくとも10倍以上の価格になる。成長戦略として参入せざるをえないのかもしれないが、安全性がキモであるモビリティ業界に本格参人したときに誰がアップルを経営するのか、という疑問も残る。
10.グーグルは98年の創業から23年間、したたかな経営をつづけてきた。無料の検索サイトで前述のアイボール・トラフィックを高め、ユーザーの関心を捕まえてターゲット・コマーシャルの高い広告効果を上げている。今後のグーグルはさらに強くなるだろう。現在の検索サイトは、まだ中問段階だからである。
11.ネット上にさまざまな専用サイトがあり、Eコマースならここ、レストランを探すならここ、ホテルの予約ならここと、各分野にポータルサイトがある。検索で専門サイトがトップにヒットすることも多い。しかし、グーグルは専門サイトをいずれ駆逐する動きに出る。つまりり、いまは膨大な数のサイトが、グーグルの大きな手のひらで踊らされている。アマゾンはみんなの財布を握るのに30年近くかけたのに、グーグルは短期間で近いところまでいける。
12.すなわち、グーグルにクレジットカードを一回登録すれば、検索でヒットしたサイトで予約や買い物ができる、シングル・サインオンである。Eコマースからレストランンやホテル予約まで、AtoZになんでもグーグル上で行うことかできる。そして、グーグルマソブを運用するアルファベットは、傘下のウェイモという会社で自動運転技術の研究を進めている。ストリートビューの撮影で世界中の地図をデータ化し、実際に自動運転で撮影してきた。
13.アルファベットはこれから検索即購買のEコマースと、自動運転の2分野でさらに強くなると予想できる。最後に、マイクロソフトはGAFAMのなかで最も安定している。裏返すと.おもしろみがない。基本的にはウィンドウズとオフィスに代表されるように、デスクトップ・チャンピオンである。
14.しかし、ユーザーとの間にボータル的なつながりはない。無味乾燥なビジネスユースであり、近年もワードやエクセルなどの「オフィス365」がサブスクリプション・モデル〔年額・月額の継続購入モデル}で収益を上げたこと以外に大きな変化はない。スマホでも、iOSとアンドロイドに並ぶOS開発には成功していない。巨大産業であるモビリティ分野にも本格的な参人はしていない。
15.得意なビジネスシーンには、開発テーマは山のようにあるはずである。例えばセールスフォース・ドットコムが提供しているCRM[顧客関係管理}などのクラウド・サービスのほか、会計ソフト、電子契約サービスなどは、マイクロソフトが一元的に提供してもおかしくない。あるいは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション}を用いた間接業務の効率化ツールも、マイクロソフトがまとめて提供すれば、デスクトップ・コンサルティングとしての役割を担える。
16.デスクトップにあるものはすべてカバーできるのに、ユーザー企業の業務に立ち入った形で手を出さないのは不思議である。リソースはリンクトインのように買収で集めてもいい。無味乾燥なビジネスユースだけになっているのはもったいない。
17.GAFAMとテスラの経営を一望してみて、最も強みとおもしろみがあるのは、グーグルのアルファベットである。他社の経営著が。宇宙遊泳や現実逃避をしているなかで、インド出身のCEOサンダー・ピチャイ率いるアルファベットが次の動きをしたときには、自動運転と検索を起点として、地球とサイバー空問はグーグルに支配されることになる。-



yuji5327 at 06:45 
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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