健康

2020年06月23日

各地域に固有の経済活動や文化があるように、脳の中の個々の領域は他の多くの領域と連携しつつ固有の機能を果たしている。


「藤田一郎(大阪大学教授)著:多様な心の機能は脳の中でどう割り振られているか? 週刊ダイヤモンド 2020.06.27」は面白い。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.心の山来事は多岐にわたる。感覚、知覚、運動から、感情、記憶、睡眠、さらには言語、感謝、思いやり、自己意識といったものまで、さまざまである。いったい、この多様な心の機能は脳ではどのように割り振られているのか。異なる機能は脳の異なる場所が分担しているのか、それともこれらの機能のそれぞれを脳全体が一丸となって実現しているのか。
2.異なる心の出来事は脳の異なる場所によつて担われているとする考えは、19世紀前半に活躍したドイツのフランツ・ガルにさかのぼる。彼は、「脳は心を生み出す臓器であり、働きの異なる区画から成る」という考えを明確にした。ガルはそれらの区画を「器官」と呼び、脳は色や音の知覚、言語、数学、芸術、名誉、友情、哲学、謙虚、社交、性欲などに対応する27個の「器官」の集まりであると唱えた。
3.さらに彼は、個性的な性格や能力を持つ人は、その特徴に対応する「器官」が大きくなり、内側から押し上げて頭蓋骨の形を変えると考え、骨の凹凸を計測することでその人の性格や能力を知ることができると主張した。この考えに基づく研究分野は骨相学〔フレノロジー〉と呼ばれ、当時のヨーロッパで一大ブームとなった。上流階級の人々が自分の頭蓋骨の形を測ってもらうことに夢中になったり、科学者が没後に頭蓋骨を研究用に提供すると表明したり、作曲家ハイドンの頭蓋骨が骨相学者によって持ち去られたりするほどであった。
4.骨相学は全くのエセ科学だった。ガルは性格や能力と頭蓋骨の形態の関係を系統的に調べたわけではなかった。例えば、計算能力は眼窩に近い所に、性欲は首の付け根辺りにその機能があると主張したが、その根拠は、数学の得意な知人の眼窩が突出していたことや、彼が抱き寄せた女性の後頭部が熱を持っていたというような個人的な経験にすぎなかった。熱狂の後、骨相学が急速に廃れたのは当然のことだった。
5.だが、ガルの「脳は働きの異なる区画から成る」という考えは生き残った。1861年には、フランスのピエール・ブローカが、言葉を話せない患者の死後に脳を調べ、左半球の前頭下回が脳梗塞により損傷していることを見いだした。こうして、今日、ブローカ野と呼ばれるこの領域が発話に重要であることが明らかになり、特定の機能が脳の限局した場所で担われているとする局在論を支持する最初の科学的証拠となった。
6.実験研究による脳機能閥在の最初の証拠は、グスタフ・フリッチュとエドゥアルト・ヒッツィヒによる運動野の発見である。彼らはイヌの大脳皮質をごく弱い電流で刺激すると、どの場所を刺激するかによって動く筋肉群が異なることを見いだした。一方で、米国の心理学者カール・ラシュレーは、ネズミの脳を局所破壊したときに迷路学習が阻害される程度が、どこを壊したかには関係がなく、どのくらい大きく壊したかに依存するという結果を得た。彼は、学習機能は脳において局在せず、脳は場所によらず同じ機能を持ち、機能の発現には脳組織の量が重要であると主張した。しかし、ラシュレーの実験と結果の解釈は多くの点で不備があり、彼が主張した極端な全体論は今では明確に否定されている。
7.とはいうものの、ある特定の心の出来事にたった一つの領域が関わり、他の領域から孤立して働いているわけではない。互いに連絡し合う複数の領域が働くことが必要である。つまり、純粋な意味での局在論も成り立たない。機能局在の程度は問題とする心の出来事によって異なるが、局在性が強い例を顔の認識の神経機構に見ることができる。ヒトの側頭葉の底面に紡錘状回顔領域〔FFA)と呼ばれる領域がある。FFAが壊れると、知人や自分の顔を見ても、それが誰であるか、どんな表情をしているかが分からなくなる。しかし、顔以外の物体の認識にはほとんど影響がない。
8.サルの大脳皮質のFFA相当領域を調べると、90%以上の神経細胞が顔に特異的に反応する。ヒトを対象とした機能的磁気共鳴撮影法〔fMRI〕による研究においても、顔の識別時にFFAが強く活動することが示されている。これらの知見は全て、FFAが顔認識機能に特化しているという考えを支持している。しかし、近年、fMRIのデータの解析にマルチボクセルパターン分析〔MVPA)と呼ばれる手法を適用すると、FFAの活動から顔のみならず他の物体に関する情報も読み出すことができると判明し、FFAの機能は顔の認識に特化していないという主張がなされている。
9.だが、実験者が物体情報を読み出せたとしても、脳が実際にその情報を認識という心の出来事に結び付けているとは限らない。ここにきて、FFAの機能がどのくらい顔認識に特異的なのかの議論が再燃することになった。このような状況下、FFAの発見者である米マサチューセッツ工科大学のナンシー・カンウィッシャー教授と旭川医科大学の鎌田恭輔教授の研究グループは、診断目的で側頭葉に多数の電極を配置した患者のFFAを電気刺激する稀有な機会を得た。
10.この患者は、FFAが刺激されると、どんな物体を見ているときであっても、その物体に重なるように人の目や鼻や口が現れると感じることが判明した。そしてさらに重要な発見は、このとき、見ている物体の知覚には何の変化もなかったことである。もしもMVPAが検出する物体情報が意味を持つのであれば、その情報を伝えるFFAの神経活動が電気刺激によって乱されるのだから物体の知覚は影響を受けるはずである。しかし、そのようなことは起きなかった。FFAはやはり顔認識機能に特化した領域なである。地球上の異なる地域の間で活発な交流や人の移動が行われていながらも、各地域に固有の経済活動や文化があるように、脳の中の個々の領域は他の多くの領域と連携しつつ固有の機能を果たしている。



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2020年06月17日

科学データが示した最強の飲料は「水道水」だった、水分を取ると心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを下げる。


「井上正子(医学博士)監修:科学データが示した最強の飲料は「水道水」だった、水分を取ると心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを下げる。そして免疫機能を正常化させて感染症の回復にも役立つのだ。PRESIDENT 2020.7.3」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.感染症の予防や、感染してしまったときの回復に役立つのが、水の摂取。「ウイルス感染症は脱水を改善すると良くなることが知られている。まず感染すると発熱、下痢や嘔吐などによる脱水を起こすので、水分摂取は重要である。このような強い症状がなくても、感染症のときは血管内脱水が起こる。感染症によって炎症を起こした組織のほうに水分が行ってしまい、而管内が水分不足になり、血液成分が濃くなる。
2.特に具合が悪いときは意識して水分を摂取したほうがいい。感染症にかかっていなくても、私たちの体から出ていく水分は1日におよそ2・5Lとされる。尿が1.4L、便が0・1L、呼吸、発汗による皮膚からの蒸発がそれぞれ0・5Lである。一般的に1.3Lほどは食事などから得られるが、残りの1.2は飲料で補給しなければならない。加齢に伴って体内の保水能力が低下するため脱水になりやすい。どが渇く、尿が減る、皮膚がカサカサになるなどの症状が現れたら脱水のサインである。人の体の約60%が水分である。
3.のどの渇きを感じたときは、すでに体内水分量の1%が喪失され、血液粘度が高まっている状態なので、のどか渇く前に飲む。適宜水分を取ることで血液粘度を下げ、血栓や血管の詰まりを予防し、心筋梗塞や脳捜塞の発症リスクを低下させる。また、痛風や尿路結石も水を適切に取ることで発症を防げるとされますし、膀胱炎も水分を十分に補給すると、尿道や膀胱に増殖する細菌を洗い流すことができ、予防・治療に役立つ。
4.飲み物で一番勧めるのは、「水」である。「カフェインを多く含むものは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうし、砂糖を多く含むものは吸収までに時問がかかる。飲んだ水はわずか30秒で血液に入り、1分で脳と生殖器に達し、10分で皮膚組織に、20分で肝臓や腎臓に届く。血液の82%は水でできており、その血液が体をめぐりながら全身の細胞に栄養分と酸素を運搬している。逆にいうと水分不足で血液循環が悪ければ、体のすみずみまで栄養や酸素が行き渡らず、細胞の新陳代謝が悪くなって免疫細胞の機能低下を招きやすくなる。
5.水分を取ることで血液の流れをスムーズにしたり、汗となって体温の上昇を防いだり、活性酸素を消去する酵素の働きを活発にして免疫機能を正常化さる。女性が気にしやすい「むくみ」も、水分の取りすぎが原因でなく、代謝が悪くなった状態。普段からこまめに水分を摂取する人ほど、むくみにくい体質になる。
6.どのタイミングで水を飲むか、一度に飲む量はコップ1杯弱〔150cc」を勧める。「たくさん飲むと、体の水分量を一定に保とうとする生理作用により、せっかくの水分があっという間に排山される。飲むタイミングと量を工夫すると、効率的に吸収される。
7.水の温度は、この時期なら常温より少し冷たいくらいの10〜15度が適している。口に含んでのどを通り、胃に入るときにちょうど常温になるため、体に負担をかけずに飲むことができる。
8.「水道水」と「ミネラルウオーター」の、どちらがいいかを、意外と知らない人が多いのが、実は水道水は、1日2L、100年飲み続けても人の健康に影響を生じないとする51項目の水質基準(水道法〕をクリアしている。食品衛生法で安全性を確保した「ミネラルウオーター」とは安全性の保証レベルが違う。したがってコストが低いことと品質の安定性からいえば水道水がいいが、機能的な面を追求するなら市販のミネラルゥオーターも利用しやすい。
9.一口にミネラルウオーターといっても玉石混交。市販のミネラルウオーターの場合、ナチュラルミネラルウオーターと表記されているものが天然ミネラルを含む天然水。私たちが抱いている天然水のイメージに最も近い水である。ほかに特定水源から汲み上げられた地下水で、手を加えない『ナチュラルウオーター』や、ミネラル分を人工的に調整した『ミネラルウオーター』、本来の成分を大きく変化させる処理を行った「ボトルドウオーター』もある。選ぶ際にラベルで確認する。ウオーターサーパーには、原水の本来の成分を大きく変化させる処理を行った「ボトルドウオーター」が多いので注意する。
10.カルシウムとマグネシウムの量が多いほど硬度の高い水である。硬度101以上の中硬水や硬水の効用を挙げる。日本人は硬度が低い軟水に慣れ親しんでいるが、基本的にはふんだんにミネラル成分を含んだ硬水のほうが、さまざまな効用を期待できる。ミネラルには歯や骨の主成分となるカルシウム、体内の水分バランスや血液の量を維持するナトリウム、ナトリウムとともに血圧を正常に保ったり、筋肉の働きを良くするカリウム、そして何より体内の免疫機能や感染防御に重要な役割を担う自血球の力を高めるマグネシウムがある。男性のがんトップ3に入る大腸がんの予防にもミネラル摂取が役立。
11.マグネシウムやカルシゥムを多く摂取する男性は、少ない男性と比べて大腸がん発症リスクが低いという報告がある。特にカフェインやアルコール、タバコはカルシウムの吸収を阻害するので、コーヒーやお酒が好きな方は普段からミネラルが高い水を取りたい。ただし、硬水は腸を刺激するため、おなかが弱い人は注意を要する。入手しやすい市販のナチュラルミネラルウオーターの中から「代謝促進」「骨強化」「抗肥満」につながるものを挙げると、代謝促進にはカリウム、骨強化にはカルシウム、マグネシウム、抗肥満には各種ミネラルが平均に豊富な水が良い。水ばかりでなく、日中はカフェイン入りで抗酸化作用のある緑茶やコーヒーで覚醒を高め、夕方以降はノンカフェインのハーブティーなどでリラックスする方法を提案する。


yuji5327 at 06:26 

2020年06月10日

PCR検査は鼻や喉の分泌物を綿棒で採取し、コロナウイルスのRNAを抽出して遺伝子を増幅し、その有無を判定する。感度は70%くらいである。


「大隅典子(東北大学教授)著者:新型コロナの治療を探せ、ワクチンと薬の開発最前線、週刊ダイヤモンド 2020.06.13」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言がようやく解除された。そして今、誰もが望んでいるのが治療法の確立である。これまでの新たなウイルスとの闘いの中で、診断法や治療法の開発が進みつつある。まず、COVID―19の病態として、発熱や倦怠感、咳などの症状が出る前から、ウイルスを排出して他人を感染させる可能性が高いことが分かってきた。ここが同じウイルスであるインフルエンザとは異なる部分である。
2.この特徴が、COVID-19の最も厄介な点である。なぜなら、症状が出る前に、感染しているかどうかの検査をすることは非常に困難だからである。また、無症状の感染者も多いと見積もられている。PCR検査は鼻や喉の分泌物を綿棒で採取し、コロナウイルスのRNAを抽出して遺伝子を増幅し、その有無を判定する。感度はせいぜい70%くらいである。偽陰性の判定で実際に感染している人がウイルスを拡散する可能性がある.「PCR陰性」は決して免罪符ではない。ましてや、「PCR検査をしてもらえなかったから重症化した」というような治療的な効果は全くない。
3.最近は「抗体検査.」も迅速に行えるようになってきた。ただし、抗体検査は身体がウイルスと闘うために作る「イムノグロブリン」というタンパク質を検出するものである。だから、「抗体陽性」となるのは病気のピークが過ぎた後で、患者の隔離には役立たない。とはいえ、「感染した」事実を反映できるので、集団としての病態理解を目的として東京と大阪を対象に、1万人規模の抗体検査を行うことが決まった。
4.この他に、インフルエンザの検査.と同様の「抗原検査」も、キットが保険適用になった。こちらは鼻腔の拭い液を用いて迅速な判定が可能だが、感度はPCR検査よりさらに劣るので、より「偽陰性」に注意が必繋である。一方、感染予防のためにはワクチンの開発が必須で、世界各国で取り組みれている。従来の不活性化ウイルスを用いるワクチンだけでなく、抗原をmRNAとして発現させ、それに対応した抗体が体内で産出されるよう促す「mRNAワクチン」という新たなワクチンの開発も進みつつある。
5.小児の肺炎から同定された「センダイウイルス」を利用したワクチンも開発されようとしている。ただし、ワクチンの開発から実用化には、12〜24カ月かかる。なるべく早くCOVID-19の治療に結び付けるには、既存の医薬品を応川することが最も簡略である。このため、エボラ出血熱の治療のために開発された抗ウイルス薬のレムデシビルが、わが国でもいち早くCOVID-19治療薬として重症患者を対象に承認された。この薬の作用は、ウイルスのRNA合成を阻害することで、ウイルスの増殖を防ぐものである。他にも、新興・再興インフルエンザ感染症やHIV感染症を対象とした抗ウイルス薬も、COVID-19治療薬としての応用について研究開発が進みつつある
6.興味深い薬剤として、駆虫薬のイベルメクチンも、COVID-19治療薬の可能性について模索されている。2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生が開発された薬である。12年以降、イペルメクチンにはさまざまなウイルスの増殖を抑制する効果があることが報告されていた。まずオーストラリアで細胞レベルの実験がなされ、北里大学でも新型コロナウイルスの増殖を阻害することが確かめられた。さらに米国ユタ大学では米国と欧州、アジアのCOVID-19患者にイベルメクチンが投与された症例を集めて解析し、死亡率が有意に低下したと報告している。
7.家畜動物の寄生虫駆除や、河川盲目症(オンコセルカ症)の治療に用いられる薬剤が、どうしてRNAウイルスによるCOVID-19の治療に役立つのかは、まだ不明な点も多い。ただ、コンピューターシミユレーションによれば、イベルメクチンが新型コロナウイルスのタンパク合成酵素に結合したり、宿主細胞の核内への侵入を阻害したりしているのではないかと考えられている。
8.さらに、抗炎症薬や抗IL-6抗体、JAK阻害剤、マラリアや炎症性疾患などに対する治療薬も、COVID-19への応用が期待されている。特に最近、COVID-19の重症例では肺炎だけでなく心血管系の障害、つまり全身の「炎症」や「血栓」が重要な鍵を握ることが分かってきた。これが既存治療薬の応用のヒントになっている。
9.重症化したCOVID-19は、多臓器不全を起こす全身性疾患となる。全身性疾患となる過程で、肺に感染して細胞に炎症.が起きると、IL-6などの「サイトカイン」という物質が細胞から分泌される。これは他の細胞に肺に炎症が起きたことを伝え、炎症を抑えるよう命令するものである。感染の最が多くなると、サイトカインも大量に放出される。この免疫暴走状態は「サイトカインストーム」と呼ばれ、全身で血液の凝固異常が起き、血栓が形成されるようになる。
10.また、肺炎自体は重症でなくても、ウイルスが血管の細胞に侵入して血管壁を傷つけることで血栓が形成される。血管が弱い既往歴があれば、肺炎自体はそれほど重.症.ではなくても血栓が生じ、心筋梗塞や脳梗塞に至ってしまう。だからCOVID-19の治療に当たり、炎症やサイトカインを抑える薬剤が有効だと考えられている。ただ投与時期の判断や副作用についての考慮は重要である。ボストコロナの「ニューノーマル」の社会で経済活動を進めるには引き続き、手指衛生の徹底、マスクの着用、そして「3密」を避けることが最も重要である。


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2020年05月26日

医師は、自ら診療しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し・・または自ら検案をしないで検案書を交付してはならない


「大前研一著:アフターコロナは遠隔診療を新常識にせよ、PRESIDENT 2020.6.12」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.オンライン診療が日本で遅れている理由。4月13日から初診患者のオンライン(遠扇〕診療が解禁された。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染拡大を予防し、医療崩壊を防ぐための特別借置として、感染が収束するまでに限定して、初診患者へのオンライン診療が公的医療保険の対象になった。
2.オンライン診療とは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの画像通話機能を活用して診療するシステムのことである。診療予約から実際の診断、決済までネット上で完結するので、患者は病院に出向く必要は一切ない。当然、院内感染のリスクもない。オンライン診療はアメリカやカナダなど国土が広く、医師や医療機関へのアクセスが困難な患者が発生しやすい国で早くから発達してきた。電子政府化を進めて今や電子カルテの普及率が100%に達しているフィンランドなども、オンライン診療の先進国といえる。
3、日本では離島や僻地でのオンライン診療から始まって、段階的に条件が緩められてきたものの、なかなか広がってこなかった。既得権を脅かされることを嫌う医師会の圧力もあるのだが、最大の理山は医師法の壁である。「医師は、自ら診療しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し・・または自ら検案をしないで検案書を交付してはならない」医師法第20条にこうある。いわゆる「無診察治療」の禁止を定めた条文で、つまり触診なり、聴診なり、問診なり、医師は自分で「診察」したうえで、治療や処方をしなければならない。
4.そもそも無診察治療が禁じられている理由は、患者に適切な医療サービスを提供するためである。たとえば、問診は電話でも可能だとしても、患者の顔色や容態を視診したり、あるいは同じ部屋.で対面して触診や聴診してみなければ、正.しい診断を下して処方することができない場合もある。その後、2018年度の診療報酬改定で「オンライン診療料」が創設されて、オンライン診療の保険適用が始まった。ただし、健康保険が適用される「保険診療」の場合、初診は対面診療に限られてきた。
5.情報通信技術(ICT〕が日進月歩の進化を遂げているにもかかわらず、日本ではオンライン診療がなかなか広がってこなかった。今回のコロナ禍で医療現場が逼迫し、医療従事者と患者がリスクにさらされる状況になったために、オンライン診療の有用性が広く認知され、ようやく門戸が少し開いた。
6.4月7日に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」で、パンデミックが収束するまでの間、初診でのオンライン診療を認める方針が示された。解禁された4月13日以降、患者からオンライン診療を求められた医師は、診断や処方が可能と医学的に判断すれば、初診の患者でもオンライン診療が行える〔初診料の自己負担額は3割負担で642円〕。処方には制限があって、麻薬性の鎮痛薬や向精神薬などは認められていない。
7.患者のなりすましや、虚偽の申告による処方を防止するために、受診する患者、診察する医師双方ともに顔写真付きの身分証明書や保険証などによる本人確認を行うことが実施要件になっている。今後、厚労省はウイルス感染の状況、医療現場での実用性や実効性、安全性などの観点から3力月ごとに検証を行うう。初診患者へのオンライン診療は時限的な措置にとどまって、対面医療を補完するツールに戻ることはない。アフターコロナの新常識として定着する可能性は少なくない。
8.オンライン診療で薬の処方や受け取りは、薬は医師が書いた処方せんに則って調剤される。処方には病院の中で薬が処方される「院内処方」と、病院が発行する処方せんを調剤薬局に持ち込んで薬を受け取る「院外処方」がある。最近は院外処方が圧倒的に多い。院外処方にすれば、病院としては薬剤師を雇わずに済むし、院内に薬局用のスペースを設けたり、薬の在庫を持つ必要もなくなるからである。
9.病院と院外薬局の蜜月関係もある。病院前にある院外薬局は「門前薬局」とも呼ばれるが、病院と裏でつながっていることが多い。病院はキックバックをもらったり、接待を受けている、という指摘もある。
10.今回の「コロナ特例」では、初診患者へのオンライン診療解趣爪とともに、薬剤師による電話などでの服薬指導も解禁された。処方された薬を自宅に送ってもらうことも初診から可能になった。院外処方の場合でいえば、オンライン診療を受けた後に処方せんの原本が自宅などに送られてきて、それを持って調剤楽局に行って薬を処方してもらう、というのがこれまでの手順だった。「医師は患者に処方せんの原本を提供しなければならない」という決まりがあるからである。
11.今回の特例では、オンライン診療を受けた患者の希望ずる薬局に病院がファクシミリなどで処方せんの情報を送って、それに基づいて薬局が薬を調剤できるようになった。薬ができたら薬局は患者に電話などで連絡を入れて、服楽指導が必要な場合はそれを行ってから、郵送などで薬を送付する。患者はわざわざ薬局に出向かなくていい。処方せんの原本は、病院と薬局の間でやりとりしてまとめて保管しておく。会計は後日に来局して支払ったり、代金引き換えやクレジットカードなども利用できる。これもあくまで新型コロナウイルス感染症の流行が収まるまでの特例措置だが、気が気でないのは門前薬局である。こうした院外処方が定着して身近な薬局に処方せん情報を送ってもらいたいという患者が増えたら、高い地代や高いコミッションを支払って病院のそばで薬局を経営する"うまみ"がなくなる。
12.米国サンフランシスコに「フラクティスフユージョン」という電子カルテを管理するクラウドサービスを無料で提供している新興企業がある。この会社は全米の開業医に声を掛けて、約15万の開業医と提携した。開業医が高額な電子カルテのシステムを導入するのは厳しい。それがタダで使えるのだから、開業医がこぞって導入するのも当然である。プラクティスフユージョンがどこから収益を得ているかといえば、薬を売る側である。
13.同社の電子カルテシステムを使えば、患者のスマホに診療データや処方せんが送られてくる。必要な薬が近場のどのドラッグストアで売っているかまで表示される。今やプラクティスフユージョンのシステムは総合医療の巨大プラットフォームとなり、アメリカの医療システムは激変した。
14.これに目を付けたのがアマゾンである。アマゾンは18年に「ピルパック」という新興のオンライン薬局を買収した。アメリカは今やプラクティスフユージョンから引き出した処方せんをアマゾンに転送するだけで薬が届く時代になっている。月10ドル払ってアマゾンプライム会員になれば配送鉦科。月に何度でもOK。さらに「当日お急ぎ便」や「日時指定便」といったサービスまで無料とくれば、ユーザーが殺到する。
15.日本薬剤師会が一番恐れているのは、アマゾンが日本でも薬の流通に入り込んでくることである。もちろん既得権益と規制の壁は相当に高く、容易には入り込めない。それでも今回のコロナ禍によって、世界から遅れに遅れた日本の医療システムに小さな風穴が開いたのは確かである。コロナ危機を奇貨としてオンライン医療を患者中心の考え方に根本から見直すべきである。カルテが患者のものだ、という認識からクラウド上にすべての個人医療情報を集める。病院が替われば診断や検査をやり直すということも禁じる。遠隔診療のためには医者側が使うAIの充実も欠かせない。検査結果が出たらどのような治療をするべきか、医者の判断を側面支援するデータベースを構築する。
16.アメリカでは野戦病院で診断結果が出ると、治療に関しては専門家がいない場合が多いので20年も前からこのようなシステムを使っている。医者の処方もすべて個人医療情報システムに入力させ、これを時系列的に追跡できるようにする。このようなデータベースをお互いに共有すればオンラインでも。初診ということはなくなる。すべての患者は日本の医療システムデータベースでは既存の患者、となるからである。
17.今までの医者・病院という提供者の論埋から患者中心のシステムに転換する。これができれば、長い間を経た後に、コロナ危機が日本医療システムに与えた数少ないプラスの貢献、と見返す日が来ることを期待する。

yuji5327 at 06:33 

2020年05月14日

抗体検査と抗原検査

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新型コロナウイルスへの感染
短時間で調べる「抗原検査」が厚生労働省から承認
PCR検査と違い特別な技術は必要なく
結果が判明するまでの時間を大幅に短縮
30分ほどで分かる
検査の精度は「PCR検査」と比べて低い
ウイルスのたんぱく質の量が少ないと
感染していても陰性となることがある


yuji5327 at 06:53 

2020年05月10日

現在、ワクチンと治療法の開発が進行しているが、時間がかかる。パンデミックの第1波を鈍らせるには間に合わない。

「Justin Lessler(ワシントンポスト記者)著:ジョンス・ホブキンス大准教捜が描くシナリオ、パンデミックが終息の日を迎え、日常が戻るのはいつになるのか、CURRIERI June 2020」」興味深い。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。」
1.世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大はいつまはで続くのか。中国の武漢やイタリアで実施された封鎖措置拮匿など思い切った対策が感染拡大を遅らせるかもしれないが、そうした措置をすべての地域で実施した場合の影響は、ウイルス自体より深刻になる可能性がある。
2.この新型ウイルスは世界を横断し、おそらく流行の第1波で世界の人日の40〜70%が感染するだろう。半年から1年のあいだにそうした状況になるかもしれないし、コントロールできるレベルで数年かけて感染が広がる可能性もある。いずれにしても、流行の第1波が終息した後も、新型ウイルスはおそらく地上にとどまる。そうなればアメリカで毎年何万人、もしくは何十万人の死者が出るのでは、と恐ろしく思うかもしれない。しかし、それほど悪い状態が続く可能性は極めて低い。
3.定着した病気は、世界的に流行する新型のウイルスとは大きく異なる動きをする。最も重要なことは、病気が定着すると感染者の年齢分布が変わることである。現.在、新型コロナウイルスの致死率を高くしているのは高齢者である。武漢の研究では、2月11日時点で死亡者の81%が60歳以上で、死亡した1023人のうち20歳未満は1人だけだった。
4.感染リスクについては、新しいウイルスのため、年齢に関係なく誰もが感染しやすい。つまり、70歳の高齢者と7歳の子供を比べたとき、感染する可能性は同じくらい高いが、死に至るリスクは高齢者のはうがはるかに高い。定着した病気の一つである麻疹〔はしか〕比較してみる。麻疹は1963年にワクチンが認可される以前は、はぼすべての人が人生のある時点でかかっていた。感染力が強く、麻疹になるのは子供時代の通過儀式のようなものだった。
5.麻疹に一度感染すると生涯にわたる免疫〔終生免疫)が得られるため、成人が感染するのは特殊な状況下だけだった。1846年に65年ぶりにフェロー諸島で感染が流行したのはその一例である。新型コロナウイルスに感染すると、長期にわたって持続する免疫ができるのかはわからない。もしできるなら、麻疹などと同じことが起きる。最終的にほぽすべての成人が免疫を持ち、新たな感染は主に子供だけになった。
6.新型コロナウイルスに感染して重症化するのは、ほぼ高齢者に限られていることがわかっている。ということは、感染者の年齢層が子供に移行すれば、感染による入院や死亡ははとんどなくなる。一般的なコロナウイルスで終生免疫がつくものはなく、この新型コロナウイルスもその可能性が高い。それでも流行の第2波以降での感染、つまり.再感染の場合は、人々が部分的な免疫を保持Lているため、最初の流行での感染よりほぼ確実に重症度は低くなる。これは、インフルエンザワクチンがウイルスの菌株と完全に一致しない場合に、確実な予防ができないのと同じである。感染する可能性はあるものの、症状はずっと軽い。この部分免疫は感染者の年齢分布に対し、終生免疫ほど劇的ではないにせよ同じような影響を与え、高齢者の罹患や死亡は減る。
7.感染症の流行は火災のようなものである。燃料が豊富なときは抑制できないほど猛威を振るうが、燃料が不足しているときはじわじわとくすぶる。疫学者はこの炎の激しさの程度を「感染力」と呼び、燃料となるのは病原体に対する集団の「感受性」である。流行の波が繰り返すと感受性が低下するため、感染力も下がり、免疫を持たない人にとっても感染リスクは低くなる。
8.壊滅的なパンデミックを引き起こしたインフルエンザと同じ菌株が、のちに軽度の季節的流行を起こすのは、感染しやすい人の数と感染力が同時に低下したためである。予防接種を広めることも、病気の撲滅はできなくとも同様の効果がある。したがって、パンデミックの後に日常が戻る時は来る。ワクチンや新薬を開発したり、大規模な公衆衛生活動によって新型ウイルスを撃退したりすることは、危機の収束を早めるために望ましいが、たとえそれらが実現しなくても日常は私たちのもとに戻って来る。
9.そこに到達するまでには、長く苦しい道のりが待ち構えている。パンデミックの第1波で世界人口の半分以上が感染する可能性がある。感染者の1000人に1人が死亡すると考えるのも不合理なことではない。多くの症例は軽度または無症状のため、感染が確認された人の致死率はもっと高くなる。そしておそらく入院者数は死亡者数の10倍となる。
10.この推計だと、アメリカでは流行の第1波で入院者数が170万人以上に達し、死亡者数は17万人とインフルエンザによる年間死亡者数の5倍である。半年から1年でこうした事態になれば、この国の医療システムは危機的状態に陥る。コロナウイルス思者への治療にリソースが集中し、がんや心臓病、重傷の患者などが適切な治療を受けられなくなる。流行の最初の波だけでは、新型コロナウイルス感染症が「子供の病気」になるまでには至らない。感染率が50%の場合、成人の半数が第2波で感染のリスクにさらされる。しかし、感染しやすい人が減少することで、その後の波の威力は弱まる。
11.第2波で感染しやすい残りの人口の30%が感染すると仮定しよう。これは60歳以上のすべての成人の15%が感染することを意味する。前述の推計に基づくと、アメリカの死亡者数は5万1000人となり、重度の季節性インフルエンザと同程度である。感染しやすい人の数と感染者の割合はどちらも低下していくため、この数値はその後の波ごとに減少する。最終的には、新型コロナウイルスによる高齢者の死亡件数はほぼゼロに近いレベルに達する。ただし、これには10年以上かかる可能性がある。
12.ワクチンが開発されれば、このプロセスが大幅に加速する。たとえこの病気を撲滅さぜることはできなくても、数十年ではなく1〜2年でその致死率を大幅に低下させることが可能だろう。ワクチンがなくても治療法の向上と新薬で死亡者数は大きく減ると考えられる。現在、ワクチンと治療法の開発のために多くの取り組みが進行しているが、それには時間がかかる。おそらくパンデミックの第1波を鈍らせるには間に合わないだろう。
13.新型コロナウイルスへの対応で最大の問題の一つが、実際の致死率がわからないことである。1000人に1人〔0・1%)というのが妥当なところだが、その10倍との推定もある。10倍だとしたら、パンデミック後への道のりははるかに困難になり、治療とワクチンの開発がより重要になる。どんなに深刻な病気であろうと、私たちはパンデミックの第1波の影響を緩和し、医療崩壊を防ぐこともできる。体調が悪いときは外出せず、大人数での集まりを最小限にし、身体的接触を減らすことで、流行を抑え、症例数を減らし、感染拡大の速度を遅くすることができる。何年も先かもしれないが、「終わりは訪れる」と知ることで、それが可能になる。そして、恐ろしいと思われていたこの病気も、数年後には「ちょっと厄介なもの」に変わっているはずである。


yuji5327 at 07:06 

2020年05月09日

英国の耳鼻咽喉学会が、新型コロナウイルスに感染することと嗅覚の低下・消失の間に関係があるらしい、米国の耳鼻咽喉学会も味覚障害を感染者の選定の参考にする提案をした。


「藤田一郎(大阪大学大学院生命機能研究科教授)著:新型コロナと「嗅覚』の異常緊急下で進む研究の新動向 週刊ダイヤモンド 2020.5.2」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.4月7日、新型.コロナウイルス奪への感染拡大を受けて政府による緊急事態宣言がなされ、引き続いて自治体による外出、イベント、施設営業などの自粛、さらには学校の休校や自宅待機の要請が出ている。これらの方策が感染の広がり防止に奏功するかどうかは、発症までの最長潜伏期間である2週聞を経て初めて分かる。
2.ジョンズ・ボブキンス大学のシステム科学技術センタ-(CSSE〕の集計によれば、4月2日からの10日間、世界中で毎日8万ー10万人の感染者が新たに確認され、その累計は4月13日時点で185万人、命を落とした人は11万4000人を超えた。恐ろしい数宇だが、これにさらなる不安を加えているのは、実際の感染者数が分からないことである。
3.その理由は感染の有無を調べるPCR検査(核酸増幅法)が限定的にしか行われていないからである。だが、新型コロナウイルス感染症に固有の症状があれば、それに基づいて感染の可能性が高い人を見いだすことができ、効率的なPCR検査や先手を打った自主隔離により感染拡大を防ぐことができる。
4.新型コロナウイルス感染陽性者の多くが匂いや味を感じられなくなるとの報告が相次いだ。すでに複数の著名人の感染例で報道されているように、「シャンプーの香りがしない」「食べ物の風味が感じられない」という異変が多くの患者で生じている。3月20日には、英国の耳鼻咽喉学会が、新型コロナウイルスに感染することと嗅覚の低下・消失の間に関係があるかもしれないとの声明を出した。その翌々日には、米国の耳鼻咽喉学会が、嗅覚の消失・低下および味覚障害を感染者のスクリーニングにおける症状として取り上げるように提案し、これらの症状がある人は自主隔離するように勧告した。
5.この二つの発表は、確固としたデータと解析に基づいたものではなく、中国、韓国、イタリア、フランス、米国の医師たちからの逸話的事例が集まった段階で出された。その後、英国のキングス・カレッジの研究グループが行ったオンライン調査によれば、新型コロナウイルス感染陽性と判定された579人のうちの6割が嗅覚や味覚の消失を経験したと回答した。一方、陰性と判定されたl123人の中の18%も嗅覚や味覚の異常を感じていた。また、米国の研究グループは、他の症状がマイルドである軽症あるいは感染初期の患者に限って調べると、嗅覚障害が85%に上ると報告している。
6.これらの調査結果は、嗅覚や味覚の異常は、他の症状が出ていない段階で感染者候補を見つけ出すのに有効であることを示している。もちろん、この症状だけで新型コロナウイルス感染の確定的な診断を下すことができない点は留意しておく必要がある。前述の英国での調査においても、陽性者の4割は嗅覚・味覚の異常を示しておらず、その逆に陰性者の2割近くが異常を訴えているし、また、他のウイルス〔例えばインフルエンザウイルス)への感染やアレルギーなどでも、嗅覚や味覚.が働かなくなることがあるからである。一部の研究者は、これらの結果が問診だけによっていることが問題だとして、精密な感覚機能検査と新型コロナウイルス感染のPCR検査を合わせた検討が必要だと指摘している。
7.新型コロナウイルスは遺伝物質としてのリボ核酸〔RNA〕とそれを包むエンベロープと呼ばれる殻〔タンパク質と脂質)から成る。宿主の細胞に感染する際には、エンベロープと標的細胞の細胞膜が融合する。その際に、エンベロープに埋め込まれている「スパイク」と呼ばれる突起物のSタンパクが、細胞側の特定のタンパク質と作用し合う。
8.細胞のどのタンパク質と相互.作用するかはウイルスの種類によって異なり、どのタンパク質を持つかは標的細胞によって異なる。つまり、どのウイルスが体の中のどこに感染するかは、この相互作用の特異性によって決まる。
9.この2-3カ月の間に、新型コロナウイルスのSスバイクの相手はアンジオテンシン変換酵素と呼ばれるタンパク質であり、さらにエンベロープと細胞膜との融合に際しては、SタンパクがTEMPRSS2と呼ばれる酵素により切断されねばならないことが解明された。次のステップとして、これらの物質が鼻の中のどの細胞に存在するかを知ることは、嗅覚障害のメカニズムの理解を進める上で重要である。
10.鼻の奥の空洞表面のほとんどは呼吸上皮によって覆われており、吸い込んだ空気に湿気を与える。一方、上方の一部を占める嗅上皮には、匂い物質を受け止め電気信号に変換して脳へと情報を送る嗅細胞が存在する。ハーバード大学のサンディープ・ダッタ博士のグループが調べたところ、嗅細胞にはのいずれも認められなかった。このことは、新型コロナウイルスは匂い物質を受けACE2とTEMPRSS2止め嗅覚情報を脳に送る過程を直接に妨害しているのではないことを示唆している。
11、しかし、嗅上皮の中で嗅細胞をサポートしている支持細胞や、新しい嗅細胞を生み出す幹細胞、さらには呼吸上皮の多くの種類の細胞が伝子を発現し、二つが合成されていることが判明した。これらの細胞が新型コロナウイルスを取り込み、備蓄している問に、何らかの仕紐みで嗅覚が阻害されるらしいが、その詳細はまだ不明である。
12.新型コロナウイルスに関する研究はまさに日々進展し、毎日のように、新たな発見が論文やプレプリント(専門家による査読を経ていない原稿〉の形でインターネット上にアップされている。おそらく発表されたデータや主張には吟味が不十分なものもあるに違いない。しかし、この危機的な状況下、一つでも多くの命を守り、感染終息に向けて助けとなり得る知見を、一刻も早く世界中で共有することが優先されている。


yuji5327 at 06:39 

2020年05月06日

多量の動物性脂肪と砂糖を摂取する欧米風の食事の習慣化で血管の老化は進む。日本の子どもは欧米の子どもと変わらない。


【日野原重明著:いくつになっても、今日が一番新しい日、 PHP、2017年」はためになる。「4章:老いを管理する」の印象に残った部分の概要の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.「人は血管とともに老いる」ともいわれるが、その血管は主に食べる習慣の誤り、生活環境の中でのストレスの2つによって老化の進行状態は変わる。生まれつき動脈硬化を起こしやすい体質をもつ人はいるが、多量の動物性脂肪と砂糖を摂取する欧米風の食事の習慣化が強ければ、血管の老化は急ピッチで進む。現在、日本の子どもの血液中のコレステロールは、欧米の子どもと変わらない。欧米での死因の第1位は、圧倒的に心筋梗塞を中心とする心臓病で占められている。
2.日本人が、欧米風の食事を続け、家庭生活を忘れた仕事中心的な社会生活を改めないかぎり、日本人の寿命はかえって低下するだろうと私は警告します。若い人の生活を反省させ、身体的ならびに精神的な両而で健康的に生きる生き方をしていかないと、これからの日本の姿は、非常に問題が多い。
3.家庭の誰もが簡単に自分で自分をチェックできる次の4つの検査方法は、
⓵体温を測る:少し熱が出ると、たいていは何らかの意味において気分が悪くなる、または熱っぽくなる、ぞくぞくする、寝汗が出る、だるいといったことから発熱が疑われる。これを確かめるには、まず体温計を川いて、朝、昼、夜の体温を測る。そして熱があれば、受診前に次のことをチェックする。・のとが赤くないか、・皮膚や関節に異常はないか、・熱以外の症状はないか。
体重を測る:これは健康のよき指標となる。体重が1両日の間に1kg以上増すというのは、からだの中に水分が溜まっている(浮腫)状態である。体重が徐々に減る人は、いつから減ったかに注意する。体重を週1は回自宅で測定する。測った体電はいつも記憶しておく。体重が徐々に下がる場合には、食事の量が減ってはいないか、ジュースなどの飲料水やアルコールの量が減ってはいないか、運動が増えてはいないか、体重を減らす何かの病気が、からだの中に隠れていないか(たとえば甲状腺機能充進症、糖尿病、膵臓がんなど)。
L拍を測る:朝、目が覚めたときの一分間の脈拍をときどき数える、また運動後の脈拍を測る。運動をするときも、はじめる前、休憩しているとき、プレー後のそれぞれの脈拍をみる。運動直後は、脈拍数は運動前に比べると明らかに増すが、ウォーキングの場合は、終わってから5〜10分後には運動前の脈拍に戻っている。少し休んでも脈が戻らないとか、100以上ならば、心臓そのものに問題があるか、他の病気からくるものかを調べてもらう必要がある。貧血は女性に多いが、男性でも腎臓病や悪性の病気があるときにはこれがみられる。外見上ははっきりしないが、進行すれば爪の色が白っぼくなる。検査では、血液の色素の量で測りますが、この値が10g/dl以下になると、息切れがしたり、運動後の脈拍が速くなる。
4.健康者の一分間の呼吸数は12〜20回である。慢性気管支炎、肺気腫のある人、タバコを1日、30本以上吸う人は、肺の中での酸素の取りこみが悪く、少しの運動でも呼吸数が増え、息切れを感じる。運動後の息切れは、心臓病や貧血でも起こる。
5.以上の4項口について、毎日チェックし、記録する。からだの状態からみたチェック・ポイント、7項日を紹介する。朝の洗顔や、排泄のときなどにチェックするのを習慣づけると、それほど苦にはならない。ゝなが爽快かどうか:非常に大切なことで、からだのどこかに変調があったり、心理的にいやなことがあったりすると、人間は不快な感情をもつ。自分なりに原因を突きとめるために、睡眠、アルコールの飲みすぎ、タバコの吸いすぎ、心身の過労のストレスをチェックし、早寝して体力の消耗を取り戻す。
△里匹痛くないか、舌をみる、た欲はどうか、ド蘯陲呂覆い、η△凌Г販漫△い弔發鉾罎戮毒⇔未呂匹Δ、.また、尿の色が赤いといった場合には、コップにとってその色を観察し、いつもとひどく違っているときにはその尿をもって受診する。たんぱくや糖をみる試験紙をひたしてみれば、その有無がわかるので、数種類の検尿用の試験紙を家庭に常備しておくのもよい。
6.腎臓が悪い人や糖尿病の人は、ときどき自分でその試験紙を用いてチェックし、その結果を医師に報告する。便の色や形は、毎朝注意してみる。便に血液や粘液がつくような場合には、すぐ受診する。大腸がんのときに、そうなることがある。腹部の痛みが続くときは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の疑いがある。の場合にはヒ部の消化管からの出血があるため、黒みを帯びた便が出てくる。痔による出血では便がまっ赤になるが、直腸や結腸の下部にあるがんからの出血でもかなり赤く染まる。
7.以上のようなチェック・ポイントは、自己の健康管理の一助とするとともに、受診をするときの医師への自己データとして提示をすべきもので、勝手な自己診断をして、薬を服用したりすることは避ける。



yuji5327 at 06:37 

2020年05月05日

高齢では毎日運動する。30分程度のウオーキングが良い。動いたあと脈拍が1分間に120を超えていないこと。3分問静止したとき脈拍が90以下ならば大丈夫。多い人は医師に相談をする。


「日野原重明著:いくつになっても、今日が一番新しい日、 PHP、2017年」はためになる。「4章:老いを管理する」の印象に残った部分の概要の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.肺炎は冬にかかりやすいと一般には思われているが、案外、早春のころにかかる人が多い。老人は寒さに弱いので、暖かくなっても、毛のものを離せない。夏でも、冬と変わらぬ厚い下着をはずされぬ老人さえいる。60を過ぎた人にはとりわけ厳しく感じられる。
2.老人の肺炎は、目立った熱もなく、大した咳もなく発病する。老人では、平常時の体温が35.5度といった低体温の場合が多い。熱を測って36.8度のときには、平熱よりも1.3度高く発熱していると考える。老人では特に、医師の診察を受けるときは、平生の体質や脈拍数、血圧値、平生の体温の幅を医師に伝えるようにする。軽いカゼだと思っても、医師の診察を早めに受けられることをお勧めします。老人は、心筋梗塞にかかっても、目立った胸痛もないことさえあるから、少し調子が悪いと感じただけでも、早く受診されるのが無難である。
3.病気には対処するのではなしに、病気にならないようにするには、抵抗力のあるからだにすることである。それには、「しないこと」と「すること」をしっかりと実践する。「しないこと」とは、過食や塩分、糖分、脂肪分のとりすぎ、喫煙など。「すること」にはセルフ・ケアとセルフ・チェック、ホーム・ドクターをもつことと定期的な健診、そして運動である。運動は、毎日同じように行わなければ効果が期待できない。
4.からだや頭は、使わなければだめになる。退職後、外へ出なくなり、やがて体力が落ちると、心身の急激な老化を起こす。宇宙飛行士の生理学的研究からわかったことは、尿も寝たままでさせると、尿を通してたくさんのカルシウムが排泄され、骨の石灰分が溶けて出てくるが、動いてからだを使うと、尿からカルシウムが失われることはない。動かないでいると、筋肉ばかりでなく、骨までも弱くなる。
5.長い時間足を動かさずにいると、足が腫れてくる。足の筋肉が収縮して足にきた血液やリンパ液を押しあげないために、足に水分がたまるためである。運動をして筋肉に収縮運動を起こさせると血行がよくなる。運動による筋肉の収縮は心臓の働きを援助して全身の循環を高める。酸素も全身に十分行きわたり、全身の細胞を活性化して、若さを保つことができる。
6.どの程度の運動をするかは、若い人ならば、ちょっとしたスポーツを1週間に1度するぐらいでいいが、年をとってからでは少なすぎる。できれば毎日する。安全なのは30分程度のウオーキングである。動いたあとの脈拍が1分間に120を超えていないこと。立ちどまったり、座ったりして3分問静止したときの脈拍が90以下になっていれば大丈夫である。、三分間静止したときの脈拍が、運動前よりも1分間に20も30も多い人は、心臓に問題があので医師に相談をする。
7.男性は、こうした加齢現象の明確な目安がない。45歳を過ぎると男性の若さが下がり気味となり、皮膚に若さがなくなり、生活習慣病が顔を出す。最初の現象としてあらわれるのが、血管の老化、すなわち動脈硬化である。血管の動脈壁にコレステロールが付着したり、小動脈の収縮が起こり、血液の流れに抵抗が生じる。血管の壁の組織がだんだんと硬くなり、正常な弾力を失うのが動脈硬化である。血圧が高くなるという悪循環が繰り返され、いつしか血管が破れたり、詰まったり、いろいろなことが起こる。これが、脳血管に起これば脳卒中である。動脈硬化は、20歳を過ぎるころからはじまり、症状として出てくるのは40歳代である。狭心症や心筋梗塞を起こすが、多くは45歳から55歳にあらわれる。



yuji5327 at 06:28 

2020年05月04日

人間のからだは、目が覚めているときは体温の調節がうまくいき、外気が寒いと体温の放散を少なくさせる。居眠りしていると、体温の外への放散をうまく防げなくなる。


【日野原重明著:いくつになっても、今日が一番新しい日、 PHP、2017年」はためになる。「4章:老いを管理する」の印象に残った部分の概要の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.高齢者の正常値は、これでもすむという認容値でいい。多少血圧が高くても日常生活がきちっとできれば我慢しようという数値でよい。日本高血圧学会では正常血圧は135ミリ未満、最低血圧は85ミリ未満としているが、老人の場合は、最低血圧が90ミリを超えないかぎり、150ミリの最高血圧は差し支えない。著者は150ミリを超えないと老人には降圧剤を使わない。老人は、朝、昼、晩で血圧が変動するから、下がりすぎてはよくないことがある。そのため、老人では、24時間の変動値をみること、そのうえで降圧剤を処方するのが無難である。これは自宅血圧を家庭で測ってもらうか、24時間モニター自動血圧計で血圧を調べればわかる。
2.65歳、70歳の人の血色素(ヘモグロビン、貧血を判定するときに調べる)が11.5g だったとき、若い男性では13−17g、女性は12−15gが正常といわれているが、65歳や70歳の人かヘモグロピンの数仙が少し低いからといって、鉄剤を飲まなくてもよい。老人は11g、女性は10gでもよい。老人の萎縮気味の臓器では、所要酸素量は若干少ない。3.医師は、数値で満足してしまう傾向にある。老人の運動は、若い人に比べれば3分の1、4分の1に落ちているので、ヘモグロビンはそれほどなくても大丈夫のはずである。日常生活で、支障をきたすことはない。
4.血沈の正常値は男性10ミリ以ド、女性15ミリ以下となっているが、老人では、20でも30でもあまり異常と読まなくてもよい。成人の空腹時の血糖値は100ミリ未満といわる、老人は125ミリでもよい。老人は、年齢とともに血糖の処理能力が下がる。若いときほど食事の量やカロリーを多くとることもないので、100グラムの糖負荷試験はやせた老人などには負担が重すぎる。誰でも年をとるとともに、糖負荷後の血糖値は上がるのを、糖尿病と判定するところに無理がある。
5.現在の糖尿病の判定基準では、高齢者はみんな糖尿病と判断され、糖分を控えなさいということになる。これでは、老人から食べることの楽しみを奪うことになる。尿の比重にしても、1.03以上であれば腎臓は普通だといわれるが、老人は1.022という値であれば、それ以上望む必要はない。血中の尿素窒素も、老人の場合は25ミリグラムを少し超えていても差し支えないから、普通食を食べてもよい。このように、年代相応の認容値を設定することが望ましい。それは、若い者の正常値のような一括した評価ではなく、個々の老人の生活状況に応じ、また心身の負担の大小により、評価がなされなければならない。
6.たとえば、20歳、30歳では100点であっても、40から50歳は80点、60から69歳までは50点、80歳の場合には50点を少しくらい割っても問題はない。臓器の働きが、若い人の理想値の半分、50点もあれば老人らしいすこやかな生活ができる。やみくもに従来の正常値で判断し、老人を病人として扱い、薬物治療を行ったり、運動や生活制限を強いることは不要である。たいていの高齢者は生活する、旅行する、作業する、働くことについてかなりの制約を受ける。アルコールやコーヒー、お茶にまで厳しい指示を受けるとなると、老人の生活はわびしくなる。旅行や仕事の制限を強く受けたりすれば、老後の生きる楽しみ、喜び、生きがいすら奪ってしまう。検査は検査のためにするものではなく、私たちの生活を支障なく送るためのものである。これからの高齢社会では、この認容値の視点を取り入れていかなければならない。
7.予防的に毎年人間ドックを受けていても、健診のデータはよいといわれても、ある日突然、緊急事態がからだに起こることを、40歳以上の人は、本人も家族の方も平生から心得てほしい。いちばん多い危険な救急事態というのは、心筋梗塞、動脈瘤破裂、脳卒中、肺炎などである。年輩者では、ちょっと転んでも骨折を起こすことがある。最近の救急車のサービスは非常によくなったが、問題は連れていかれる救急病院がどこかということである。せっかく救急入院ができても、専門医のいない施設とか、心筋梗塞であった場合にはCCU(心筋梗塞患者集中監視室)のない病院に入院してしまうと、四六時中の病態の監視が不十分なために、患者の急変への対応が遅れることがある。かかりつけの医師がいるならば、救急入院した病院の担当医とかかりつけの医師の情報交換も大切である。
8.平生からホーム・ドクターをもち、万全に備えることは、人間ドックを受けること以上に重要なことである。ホーム・ドクターとは、その人の病気の歴史や個人の体質、現在の生活環境を知っている医師のことだが、そのためには、何があってもその医師にまず報告をすることが習慣化されなければならない。こうして、個人のからだのデータが蓄積されることにより、ホーム・ドクターからの適切な指導や、的確な診察が受けられるようになる。特に年輩の人は、突発事態の可能性をもっていので、たとえ、胸痛や異変を感じたときには、夜中でも医師に連絡し、判断を仰ぐことができるようにしておく。平素から医師との連絡方法を確立しておくことが必要である。
9.人間のからだは、目が覚めているときは体温の調節がうまくいき、外気が寒いと皮膚の下の血管が収縮し、体温の放散を少なくさせるような働きを自動的する。居眠りやうたた寝などをしているときは、この自動的血管反射がきかず、体温の外への放散をうまく防げなくなる。体温を失いすぎてからだが冷え、のどの粘膜にあるウイルスや細菌が繁殖して、カゼの症状があらわれる。入浴も控え、温かい飲みものを十分飲んでから早く休むことが、いちばんのカゼ薬となる。カゼを本当に治すような薬はまだない。からだが自然にカゼを治すのを待つしかない。カゼにかかると自覚症状があるのですぐわかる。無理をして普通に働いたり、外出をしたりするとカセからいろいろな病気が合併する。これは、カゼによって全身の抵抗力か下かっているために起こる。




yuji5327 at 06:38 
池上技術士事務所の紹介
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池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
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お気軽に下記にメールをください。
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 青山賞、春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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