健康

2019年10月15日

心房細動は病気というより、一種の老化現象なので、いったん出始めると完全には元には戻りにくく、薬も効きにくい。ある程度改善するものである。、

「国立循環器病研究センター著:心房細動、WEB」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.心房細動は、時々心房細動が出現する「発作性心房細動」と、心房細動の状態がずっと続く「持続性(慢性)心房細動」に分けられる。心房細動によく似た不整脈に心房粗動があるが、心房粗動では心房の中で一定の回路を通って規則的な電気の旋回が起こっている。
2.心房細動は70歳を超えると、病気のあるなしに関係なく1割から1.5割の人に現れてくる不整脈で、原因は心房の筋肉の一種の老化現象である。若い人にも出ることがあり、多くは体質的な理由で起こり、高血圧、肺疾患、甲状腺機能亢進症、弁膜症、心臓の手術後では、より生じやすくなる。
3、心房細動自体は、危険な、命にかかわるような不整脈ではなく、元に心臓病がない場合は、心房細動のために寿命が短くなるというものでもない。心房細動があっても3分の1近くの人は自覚症状がないため、まったく正常な生活を送っている。
4.心房細動の治療は、原因となる病気がある場合はそちらの治療をまず行う。原因疾患がなく、かつ症状もない時は治療が必要でないことが多いが、動悸などの症状がある場合は治療が必要である。特に心房細動では、運動をしたり精神的に興奮したりすると一時的に房室結節の調節が利かなくなって、急に脈拍数が増加して息切れやめまいなどの症状が出ることがある。また発作性心房細動では発作開始初期に血圧が下がって意識を失うこともある。そのような場合、脈拍数をコントロールする薬剤や、発作自体を起こしにくくする薬剤が使われます。
5.心房細動が長く続き、そのため一時的に心臓の機能が低下したり、症状が強く出たりする場合は電気ショックで正常のリズムに戻すことがある。ただ発作性の心房細動では、このような治療を行っても発作回数が減らずに増えていく人がいる。この場合、病気が悪くなっているのではないか、慢性の心房細動に移行するのではないかと悲観する人がいるが、その必要はまったくない。
6.心房細動は病気というより、一種の老化現象なので、いったん出始めると完全には元には戻りにくく、薬も効きにくい。だから抗不整脈薬の多くは頻度を減らし、症状をある程度改善するものと考えてよい。心房細動を完全になくそうとすると、多種多量の抗不整脈薬が必要になる可能性がある。その場合むしろ薬剤の副作用の方が心配である。仮に薬が効かなくて発作を予防できなくても、たいていの場合はそれで心不全が起こってきたり、余病を併発したり、命が短くなるわけではない。
7.心房細動の症状は、心房細動を完全に予防しなくても、その時の脈拍数をコントロールすることで、かなり改善する。また発作性心房細動よりも、むしろ慢性の心房細動になった方が、体がその状態に慣れてきて、症状は楽になることが多い。
8.心房細動時には心房が細かく動くだけで、十分な収縮ができませんので、そこで血液がよどみ、血栓ができ、それが頭や手に飛んでいって血管が詰まる(脳であれば脳梗塞になる)ことがある。そのため最近では心房細動に対しては、脳梗塞を予防する目的で、血液を固まりにくくする薬剤(ワーファリンなどの抗凝固薬)が使用されるようになっている。
9.脳梗塞は心房細動を持つ人のすべてに起こるのではない。これは心房細動が48時間以上続くような人の中のごく一部に起こるにすぎず、特に心臓病や高血圧、糖尿病を持たず、家系にも脳梗塞の人がいない場合は、たとえ心房細動があっても、脳梗塞の発症率は正常人と変わらない。
10.適切な量のワーファリンを服用していれば、どのようなタイプの心房細動であっても、脳梗塞を予防できるし、大出血を起こすこともない。ワーファリン服用中であっても手術は可能だし、仮に出血しても、押さえてやれば、ちゃんと血は止まる。心房細動があるから脳梗塞になるのではないか、ワーファリンを飲んでいるので、出血するのではないかと、むやみに神経質になる必要はない。


yuji5327 at 06:28 

2019年10月08日

脳は情報を処理する生体器官である。その情報は外界由来のもの、体の中からくるものがある。脳の働きを理解するためには、取り扱う情報の性質を理解する必要がある。


「藤田一郎(大阪大学教授):大ざっぱと丁寧を使い分ける私たちの脳の情報処理システム、週刊ダイヤモンド、2019.08.24」は面白い。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.脳はつまるところ情報を処理する生体器官である。その情報は外界由来のものであったり、体の中からくるものであったりする。従って、脳の働きを理解するためには、脳そのものだけではなく、それが取り扱う情報の性質についても理解する必要がある。
2.情報や通信の数学的な基盤を研究する学問分野は「情報理論」と呼ばれ、1948年にクロード・シャノンが発表した「通信の数学的理論」によって誕生したとされる。そしてその数年後の54年に、ブレッド・アトニーブが、情報理論の立場から視覚について考察した最初の論文を発表した。シャノンの論文ほど有名ではないが、選び抜かれた明快な言葉とシンプルな思考実験からなる、エッセーのようであり詩のようでもある素晴らしい科学論文である。
3.その論文でアトニーブは、「私たちが受け取る視覚情報のほとんどは冗長である」と主張した。彼によれば、
机の上の端に置かれたインク瓶の図があり、背景は白い壁、机は木製で茶色、インクは黒であるとすると、このような情景から目および脳が受け取る視覚情報は、この絵を画素に分解したときのその数ほどは多くない。例えば、この図を横方向に80、縦方向に50に分割し、4000個の画素に分けてみる.そして左下の角の画素から右に向かって一つずつ移動していったとき、それぞれの画素が白、茶、黒のうちのどの色だと思うかを被験者に当てさせてみても、何のヒントもないので最初は間違えるが、白が続くことにすぐに気付き、白と答える。机の左辺にやって来たときには、茶であると答えなくてはいけないのに対して白だと答える。その後は茶の画素が連続することに気付き、また正解が続くようになる。つまり、被験者が間違えるのは色が変化するところや輪郭の在り方が変化するときに限られる。言い換えれば、視覚情報として大事なものはそれらの部分に限られており、他の部.分から受け収る情報は冗長である。
4.視野の中のほとんどの場所において、その一点がどのような情報を持つかは、その周りの点がどのよ・妥情報を持つかによってたいてい正しく推定できる、これがアトニープの主張である。この主張をサポートするために、アトニーブが示したもう一つの例は、38個の点とそれを結ぶ直線だけから成るこの絵が、寝ている猫であることは即座に分かる。輪郭の中で方向が大きく変わるところ〔曲率が高いところ)だけを結び、その他の微妙な曲線の様子を全てなくしてしまっても、猫のように見慣れた物体を認識することは可能である。線画からは、猫の色、模様、毛艶の情報が捨てられてしまつているのでわからない。しかし、アトニーブと正反対のことを言うようだが、それらの情報があったとしても、私たちの認識は必ずしも正しいわけではない。注意深く眺める、これは陶器でできた置物なのである。つまり、色や模様の情報があったとしても、この写真が置物であって、本物の猫や、さらにはクロワッサンでないことを知るためには、詳細な画像情報を処理する必要がある。
5.脳は大ざつばな処理と精密な処理を両立させている。何かの課題を行おうとするとき、その達成に必要とされる時間と得られた結果の質の間にはトレードオフが存在する。身近な例として、数学の問題を解くときのことを考えると、早く仕上げようとして急いで解くと誤りを犯す危険性が高まる。一方、正確さを第一として丁寧に問題を解くと時間がかかる。脳というのは時に間違えてもよいから粗く速く計算を行う方式と、時聞がかかってもよいから精密な計算を行う方式を、さまざまな視覚の側面のそれぞれにおいて併用している。
6.2つの例がある。一つ目は、他者が威嚇をしてきたり、恐怖の表情を示していることは、何らかの危険が身の回りに迫っていることを示す重要な視覚情報である。そのような情報は、通常の顔認識の情報経路である大脳皮質での処理過程を迂回し、視床から感情や自律神経反応を制御している扁桃体へと直接伝えられる。90年代に提唱された説であるが、その厳密な証拠は、この数年になって得られつつある。もう一つの例は両眼立体視である。私たちが二つの目で見る世界は、片方の目だけで見るときには感じられない明確な奥行き感を持っており、真の3Dとなっている。これは、二つの目が左右に離れて顔に付いており、異なった視点から世界を見ていることに原因がある。目の前の数々の物体の像は、右目と左目では異なった位置にずれて投影される。どのくらいずれるかは、その物体が注視面に対してどのくらい手前にあるか、あるいは奥にあるかによる。このずれは両眼視差と呼ばれ、脳は目における映像の情報に基づいて、これを計算する。この際にも粗くて速い処理と、丁寧で精密だが時問のかかる処理を並列に行っている。これもこの10年で科学的な証拠が得られつつある。
7.心理学者・経済学著であるダニエル・カーネマンによれば、このようなデュアル処理は視覚に限らず、人間が持つ認知機能一般に普遍的な特性である。彼はこれらをオペレーションシステム1〔OS1〕、オペレーションシステム2(OS2)と名付けている。これらの提唱されている動作アルゴリズムの実体は、今後も神経科学的に探究されていく。


yuji5327 at 06:46 

2019年09月15日

ほとんどの不整脈は無害である。脈が一時的に速くなる事も心配ない。落ち着きを取り戻す事でほとんど解消する。不整脈は心臓のポンプ機能を悪化させる事もない。

「国立研究開発法人国立循環器病研究センターほかWEB:心臓リハビリテーションのすすめ 」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.以前は、心臓病のある人は、安静第一で、運動は避けるべきだと考えられていた。たしかに、心不全後の不安定な時期や心機能が著しく低下している状態で運動することは危険である。しかし、最近では、心臓病には運動は欠かせないものとなっており、心不全後の患者にもさまざまな「心臓リハビリテーション」が行われるようになっている。
2.リハビリテーションというと、骨折や脳卒中後に、動かなくなった手足を動くように訓練している場面を思い浮かべるが、心臓リハビリテーションの目的は、こうした機能回復だけではない。入院中に行われる「急性期リハビリテーション」は、急性心不全で入院した患者を早期に離床させ、日常生活に戻すために行われるものである。
3.高齢者では、入院がきっかけでそのまま寝たきりになってしまう危険もあるため、早期の社会復帰を目指す訓練はとても大切である。さらに重要になるのが、回復期および退院後の「慢性期リハビリテーション」である。有酸素運動を中心とした運動を続けることで、自律神経や血管の機能を是正し、心不全の悪化による再入院を防ぐこともできることが明らかになっている。
4.ただ、自己判断で不適切な運動を行うことはかえって危険である。心不全の患者や心筋梗塞後の患者のリハビリテーションでは、まず、心肺運動負荷試験(CPX又はCPET)を行い、最大酸素摂取量や嫌気性代謝閾値を測定する。それらのデータをもとに、個々の患者にとって最適の「運動処方」(どれくらいの強度の運動をどれくらいの時間行うか)を作成し、それに基づいた運動を行っていく。心肺運動負荷試験が行えない施設では予測最大心拍数をもとに運動処方を作成することもできる。
5.高齢者のなかには、認知症やフレイルがあったり、独居や老々介護といったさまざまな問題を抱えていることが多く、塩分制限や服薬管理などが、一人ではうまくできなくて困っている人もいる。こうした高齢者には、様々な職種の医療従事者が積極的に関与する必要があり、患者指導のきっかけとなる心臓リハビリテーションは、その一翼を担っている。
6.心不全の患者は、薬物療法に加えて日常の生活管理がとくに重要である。心不全の悪化の原因はさまざまだが、その原因の多くは患者のちょっとした心がけで回避できる。生活習慣を変えるためには、本人の自覚もちろん大切だが、高齢者の場合、家族や周囲の人の協力も不可欠である。
7.慢性心不全患者が気をつけるべき食事と運動のポイントは、食事療法で、一番重要となるのが食塩制限である。塩分の成分であるナトリウムは水を身体に溜め込む性質があり、摂り過ぎると血液量が増加して心臓に負担がかかる。軽症の人は、食塩摂取量を1日7g以下、重症の人は1日3g以下に制限するように努める。難しそうに感じるが、減塩調味料を使う、味噌汁は1日1杯、漬物や佃煮を減らす、香辛料やレモンなどをうまく利用する、味をしみこませず表面につけるなど、味付けや調理法を工夫すれば減塩できる。
8.心不全の患者では、水分の摂り過ぎにも注意が必要である。夏の暑い日に、水分を多く摂ることは必要だが、度が過ぎると体液が増加し、心不全悪化の誘因となる。過度な飲酒や過食も心臓に負担をかける。太っている場合は減量する。そのほか、気をつけるべき生活習慣として、禁煙が絶対条件である。タバコは心臓だけでなく、肺にも悪影響を及ぼし、がんの原因にもなる。また、長時間の入浴や熱いお風呂にも注意が必要である。入浴は血管が拡張して心臓が楽になる効果があるが、長すぎたり熱すぎると心臓に負担がかかる。お湯の温度は40℃くらいに調節し、水位は胸までの高さで、半身浴する。風呂場は、脱衣所と浴室の温度差で心筋梗塞を起こすこともある。
9.高齢者はもともと心機能が低下しているため、風邪を引いたり、寝不足が続いたり、少しのストレスがかかっただけでも、心臓に負担がかかる。できるだけ心臓に優しい生活を心がけるとともに、少しでも普段と違う症状があれば、念のため、病院できちんと調べてもらうようにする。
10.薬物治療は、心不全治療の基本となる。心不全の薬物治療の目的は2つある。第1に、息切れなどの症状を改善し生活の質(QOL)をよくすること、第2に、予後の改善、つまり心不全が悪くなって入院することを防ぎ、死亡率も下げる、つまり、長生きできるようにすることで、目的に適した薬を使う。第1の目的に最も適した薬は、利尿薬である。心不全になるとレニン・アンジオテンシン、アルドステロンなどのホルモンが多く分泌されて、体に水分とナトリウムが溜まる結果、血液のうっ滞が起こり、息切れやむくみといった症状が現れる。利尿薬は体に溜まった水分やナトリウムを尿に出すことによって、うっ血を改善し、心不全の症状を軽くする。
11.第2の目的に用いられる薬剤は、左室の収縮機能の低下が原因で起きる「収縮不全」では、.▲鵐献テンシン変換酵素(ACE)阻害薬、ACE阻害薬が副作用などで使えない場合はアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、交感神経の緊張を抑えるベータ(β)遮断薬、アルドステロン拮抗薬、がある。これらの薬剤は、大規模臨床試験によって収縮不全の患者の寿命を延ばす。これらの薬は心不全の症状がなくても、心臓の機能が低下していることが分かった段階から始める。
12.左室の収縮機能の保持された「拡張不全」については、明らかに寿命を延ばすことが確認された薬は、残念ながら存在しない。心不全の症状をとるためには、収縮不全と同様、利尿薬が有効であることに加えて、拡張不全の患者では、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、心房細動などを合併していることが多いため、それらの治療をしっかり行うことも重要である。
13.心不全かどうかを診断するためには、まず、息切れや動悸といった心不全特有の症状があるか問診を行い、さらに、聴診、胸部X線検査、心電図検査、心エコー検査、血液検査などの検査を行って、総合的に判断する。診察の際に行う「聴診」は、聴診器で心臓の音を聴く検査で、心雑音やふだんは聴こえない群擦筬顕擦ないかどうかを確認する。心雑音がある場合は、弁膜症などの病気が疑われる。呼吸の音も重要で、心不全では呼吸に伴って肺がプチプチ、パリパリいう「ラ音」が聞こえることがよくある。「胸部X線検査」は、心臓が拡大していないか、肺に水が溜まっていないか、肺の血液のうっ滞がないかなどを調べる。正常の場合、心臓の大きさは肺の大きさの50%以内で、それより大きいと心拡大となり、心不全が疑われる。「心電図検査」は健康診断などでもよく行われる検査である。心電図の波形から、心筋梗塞や不整脈などの病気の有無が分かるが、心不全特有の所見はない。
14.「心エコー検査」は、心臓の形状を調べる検査である。心臓の壁の厚さ、弁の状態、心臓のポンプ機能などを調べることができ、聴診で疑われた弁膜症の確定診断を行う際にも、心エコー検査が重要になる。高齢者に多いとされる「収縮機能が保たれた心不全」(HFpEF)を診断する際にも、心エコー検査が用いられる。心エコードプラー法という心機能を調べる検査では、拡張機能を評価することができる。
15.心不全診療では、「血液検査」も有力な手がかりになる。採血を行って、心臓から分泌されるホルモンの一種である脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)を測定する。BNPには、血管を広げ、尿を出す作用がある。血管が広がれば、心臓は楽に血液を全身に送り出せる。また、尿が出ることで、余計な水分や塩分が排泄させることで、むくみや息切れが改善される。心臓に負担がかかったとき、心臓が自分を守るために出すのがBNPである。一般的にBNPが高値であるほど症状は強く、重症になるとされている。
16.洞性頻脈、上室性頻脈といわれた、69歳 男性 は、大学病院の緊急外来の医師は何の処置もなかったっが、頻脈発症の心配のため競技テニスでなくクラブテニスで徐々に再開した。医師は、「洞性頻脈」は正常の脈がただ、早くなったという状態で、走ったり、運動したり、緊張して興奮したり、したときに起る、ありふれた頻脈なので、テニスを控えたりする必要はない。「上室性頻脈」は心房性頻拍ともいうが、頻脈の起源が洞以外の心房のどこかにあるという場合である。洞性頻脈と区別することは難しいが、突然に脈が速くなり、速くなった脈が突然に遅くなって正常化する、という特徴がある。「上室性頻脈」だったとしても、発作のときの脈の速さと発作の持続期間によって、対応が異なる。数時間程度しか続かない場合であれば、放置する。運動は何をしても構わない。テニスをしてはいけない頻脈ではない。
17.脈がたまに飛ぶ程度の人や、症状のない徐脈は心配のないことがほとんどである。また、運動や精神的な興奮によって脈が速くなる場合も心配はない。不整脈がある場合は、何が原因で起こっているか、元に心臓病がないかなどを、最低一度は心電図検査などで確認してもらった方がよい。安静にしている時に起こる頻脈のうち、数十秒から数分の間に脈が速くなるけれども、脈拍数はせいぜい1分間120までであり、その後徐々に遅くなる場合も、大抵は病的な頻脈ではない。救急車で病院に運ばれてくる人のなかに、息苦しさとともに動悸や両手足のしびれを訴える人がいる。脈が速く打つので、怖い心臓病ではないかと不安がつのって受診される場合がほとんどだが、そういう人に動悸の起こり方を聞くと、数分以上かけて徐々に脈が速くなり、徐々に遅くなるタイプであることが少なくない。“自分は心臓が悪いのではないか”という不安感をきっかけに、精神的な興奮によって脈が速くなったり、息をしすぎる、つまり「過呼吸」になったりしたために起こることが多いの。
脈拍が120以下で規則正しく打っておれば大丈夫だ、と自分自身に言い聞かせ、まず落ち着くことが大切である。
18. ほとんどの不整脈は、無害である。脈がたまに飛ぶ程度であったり、症状の無い徐脈等はほとんど心配の必要はない。運動や精神的に興奮した状態の時に脈が一時的に速くなる事も心配ない。不安や心配を持ち過ぎる事がきっかけになったり、過呼吸になったりする事で一時的に脈が速くなる不整脈は、落ち着きを取り戻す事でほとんど解消する。こうした不整脈は、何か悪い症状をもたらす事も、血液を送り出す心臓のポンプ機能を悪化させる事もない。



yuji5327 at 07:21 

2019年09月12日

市販薬があっても、病院で処方される医薬品の総額が2016年度で5000億円にのぼる。自己負担が原則3割と割安だが、残りは税金や保険料で賄われる。

2019/7/19付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 160,915部)は「ドラッグストア業界/医療費問題/かんぽ生命保険/ホテルオークラ/HIS」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日経新聞は4日、「始動・ドラッグ大型再編」と題する記事を掲載した。ドラッグストア、食品スーパー、コンビニの商材の重なりが
顕著になっていると紹介している。出店に飽和感が出始めた各業種がお互いの領域に進出するため、プライベートブランドの供給や店舗の融合を進めているためで、今夏にはマツキヨとスギ薬局によるココカラファイン争奪戦の結論が出るなど、業界の大型再編が始まる見通しとしている。
2.ラッグストア市場の売上高や店舗数を見ると、どちらも伸びている。売上高は7兆円に迫る規模です。このような状況の中で、2社でココカラファインの争奪戦を繰り広げるというのはもったいない。スギ薬局、ココカラファイン、マツキヨの全てが一緒になることを画策したい。業界5位、6位、7位の3社が一緒になることで、一気に1位のウエルシア、2位のツルハなどを超える規模になれる。
3.薬ジャンルの商品で利益を出せるため、他の商品価格をコンビニよりも安く設定できるのがドラッグストアのメリットだが、このくらいの規模になると、さらにコンビニに対して一定の力を持つことができるはずである。小さくまとまるのではなく、これくらい大きな視野で考えて欲しい。
4.市販薬があるにも関わらず、利用者が病院に通って処方される医薬品の総額が2016年度で5000億円にのぼる。処方薬は自己負担が原則3割と市販薬より割安なことが要因と見られるが、残りは税金や保険料で賄われるため医療費の膨張につながる。風邪をひいて風邪薬を買うとき、市販されていても、安く購入できるので、わざわざ病院で処方してもらう人が多い。こうしたことを抑制する必要があり、そこで検討されているのが保険給付の見直しである。例えば、テニスなどで痛めた部位に貼るような湿布薬、アトピー性皮膚炎等ではない皮膚乾燥症に対する保湿剤など、治療の根本に関わるものでないなら、保険適用から除外するというものである。
5.主要国のGDPに占める医療費の割合を見ると、米国がダントツに高く約16%、欧州と日本は約10%に抑えられている。しかし、日本の場合にはGDPが伸びておらず、今後高齢者が増えていくので、この割合を維持するのが難しくなる。こうした日本の状況を考えれば、なおさら普通に市販薬で購入できるものを、わざわざ病院に行って購入するのは避けるべきである。
6.かんぽ生命と日本郵便は10日、不適切な保険販売が相次いで発覚した問題を受けて、改善策を発表した。郵便局員への過剰なノルマが不正につながったと見て、新たな契約を取った販売員に対する評価体系や報酬を見直す方針で、二重に徴収していた保険料の返還も進める。営業ノルマでドライブをかけたことが不正につながったとのことだが、かんぽ生命で起こっていたことは、驚くべきことである。結果、かんぽ生命は、保険料収入と経常利益が減少しているのに、当期純利益は伸びているという異常な状態になっている。
7.ひどいことが起こった理由は、かんぽ生命の役員構成を見ると、約30名のうち16名は旧郵政省からの天下りだからである。金融機関出身者もいるが、大半は金融の素人でありプロではなく、まともな経営者がいない。もともと単なる天下り先と思っている人たちでだから、売上を伸ばすとなっても、営業ノルマを課すことしか考えられなかった。問題の根本はここにあり、謝罪会見では頭を下げても、何も解決しない。こうした素人経営陣は退き、再出発するべきである。
8.ホテルオークラは、ロシアの投資会社アエオンコーポレーションの建設するホテルの運営を受託したと発表した。モスクワのシェレメーチエボ国際空港の近くに300室規模の大型ホテルを建設する計画で、和食レストランの他、温泉風の温浴施設も設け日本流のサービスを提供する。ウラジオストク、ハバロフスクなどを見ても、ロシアにはあまり良いホテルがないので、これは大きなチャンスである。モスクワ近辺なら、日本式サービスは受け入れられる可能性は大いにある。ぜひここで成功してロシア全土に展開することを期待したい。ホテルオークラはこれまでにも中国上海、アムステルダムなど積極的に海外進出を図ってきたが、大半は上手くいかなかった。今回は、同じ轍を踏まないように頑張ってほしい。
9.旅行大手HISは、ホテル事業などを展開するユニゾHDに対してTOBを実施すると発表した。現在の保有比率4.5%から大幅な引き上げを目指すものだが、ユニゾが提携協議に応じなかったので、敵対的TOBに発展する可能性もある。ユニゾHDは興銀系の企業で、不動産などをたくさん保有している。HISはすでに筆頭株主で、その他は興銀系の企業が多くなっている。借入が5000億円あるが、含み益が2000億円ほどあるため、株価が不当に安くなっていて、村上ファンド的に言えば「狙い目」の案件と言える。HISの澤田会長が、村上ファンド的な判断をしたと思われる。
10.HISが展開している事業の伸び悩みが背景にあると思われる。旅行事業などは値段が上がらずに過当競争に陥っているし、またハウステンボスも一時期の勢いがおさまり、頭打ち状態になっている。こうした状況を打開するために、HISの将来を考えたとき、やらざるを得ないと澤田会長が判断したと思われる。ホテルそのものはインバウンド需要も高く、圧倒的に数も不足しているから、リスクはそれほど高くない。
しかし、敵対的TOBになったとき、残り40%をHISが買い増していけるのかが問題である。すでに値段が跳ね上がっているので、難しいと思われる。



yuji5327 at 06:30 

2019年08月28日

小胞体ストレス応答を適切に制御することができるようになると、病気を治療したり、健康寿命を延ばすことができる。

「森和俊(京都大学大学院理学研究科教授)著:小胞体ストレス応答の仕組みと意義、學士會会報No.937(2019-)」参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.1989年4月の研究開始から31年目を迎えた筆者のライフワークである「小胞体ストレス応答」の解説である。小胞体ストレス応答を別の言い方にすると、タンパク質の品質を管理する細胞応答、もしくは私たちが持っている驚異の復元力である。細胞は生き物の基本単位で、ヒトは60兆個もの細胞でできている。
2.細胞内小器官、細胞の中はどうなっているかは、体内のいろんな臓器の役割分担をしているものである。肺があるから呼吸でき、心臓が血液を循環させている。胃があるから食べ物をどろどろにして、腸から栄養を吸収することができる。同じように、細胞の中にも小さな臓器(細胞内小器官と呼ぶ。動物の器官=臓器)がたくさん入っている。細胞を通常の光学顕微鏡で観察すると内部はとてもシンプルで、核、ミトコンドリア、ゴルジ体しか見えない。
3、子が親に似るのは、DNAを受け継ぐからである。このDNAが収納されているのが核という細胞内小器官である。生き物のエネルギー源はATPという化学物質で、ミトコンドリアという細胞内小器官がATPを作る。DNAとATPがあれば十分ではなく、細胞は生き物の基本単位だから単純ではない。生活をしていればゴミが生じるはずだが、ゴミを細胞が処理する手段は、従来のシンプルな細胞像が第二次世界大戦後に電子顕微鏡が細胞観察に用いられてから分かってきた。
4.細胞内部は実に様々な細胞内小器官で満たされていて、それぞれが役割分担していた。2016年にノーベル生理学医学賞を受賞された大隅良典先生が研究されているのが、リソソームという名の細胞内小器官で、不要になったタンパク質等のゴミ処理の場となっている。筆者が研究している小胞体は、細胞内小器官の一つで、タンパク質の製造工場という役割を果たしている。
5.タンパク質は、食物の成分の一つで、肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれるものと認識している。細胞が何でできているかは分析すればわかり、細胞を構成する成分の7割は水で、残りの3割が何らかの化学物質である。水の次に多いのがタンパク質で、化学物質の半分、全体の15%を占めている。DNAは全体の1%しかない。DNAが遺伝物質であるのに対して、タンパク質は生命活動の担い手といっても過言ではなく、タンパク質が働くから我々は動いたり考えたりできる。そのため細胞は多量のタンパク質を必要とする。タンパク質は、20種類からなるアミノ酸が数珠つながりで並んだ紐の状態で誕生し、DNAにこのアミノ酸の並び方が暗号として書き込まれている。
6、我々は3次元の世界に生きているので、紐状ではタンパク質は働くことができない。タンパク質が働くためには、それぞれの機能に最適な立体構造を形成しなければならない。紐状から最終的な立体構造に至る過程をタンパク質の折り畳みと呼び、英語ではprotein foldingである。紙を折り畳んで鶴などを作る折り紙を英語ではpaper foldingと呼ぶ。
7.品質とはタンパク質の立体構造の出来具合を指す。タンパク質の立体構造の重要性は、糖尿病という病気がの例が分かりやすい。社会の高齢化に伴って、糖が尿にでる病気である。糖尿病が悪化すると失明したり、足が壊死して切断しなければならなくなる。悪さをする糖が尿にでたことがこんな状態をもたらすとは考えにくい。糖が尿にでるのは結果であって原因ではない。血液中の糖濃度(血糖値)が高い状態が持続すると、糖が血管にダメージを与えると同時に尿に漏れ出す。注意すべき点は、病気になったから血糖値が上昇するのではなく、食事後はだれでも血糖値が一時的に上昇することである。しかし一時間もすれば元に戻るのは、膵臓という臓器に蓄えられていたインスリンというホルモンが血中に放出されるからである。
8.インスリンの役割は糖を壊すのではありません。インスリンというタンパク質が肝臓や筋肉の細胞の表面に存在するインスリンを受け容れるタンパク質(インスリン受容体)に結合すると、これらの細胞が血液中の糖を取り込む。その結果、血糖値が正常レベルに戻る。多くの生命現象は鍵と鍵穴の関係で説明される。車の鍵と鍵穴をイメージする方がわかりやすい。インスリンという鍵が、インスリン受容体という鍵穴に入ってぐいっと回すと車(肝臓や筋肉の細胞)のエンジンがかかって糖をせっせと取り込んでくれる。ここで最も大事なことは、鍵と鍵穴は一対一の関係にあることである。同じ車種であっても、他人の車の鍵では自分の車のエンジンをかけることはできない。インスリンとインスリン受容体がそれぞれ正しい形をしているときにのみ両者が結合して、食後に血糖値を下げることができ、私たちは糖尿病にならずに済む。
9.第二次世界大戦後まもなく、アンフィンゼン博士は単純な試験管内の実験結果から、タンパク質はそのアミノ酸の並び方の情報に従って、自発的に立体構造を形成すると結論付け、その学説が認められて、1972年にノーベル化学賞を受賞した。その当時は、DNAにアミノ酸の並び方がきちんと書き込まれていれば、タンパク質が作られ、それが勝手に(エネルギーも使わずに)最終的な立体構造になると考えられていた。
10.アンフィンゼン博士の学説が細胞内でも成立するかの問いかけが、1981年代になってから始まった。その結果、細胞内ではタンパク質濃度が非常に高く、タンパク質が自発的に立体構造を形成することは極めて困難であることがわかった。この問題を解決するために、細胞内には分子シャペロンと呼ばれる特殊なタンパク質が存在していて、タンパク質の立体構造形成を助けていることが明らかになった。シャペロンは専門用語ではなく、細胞の中で誤った立体構造を形成しないように一時的に寄り添うのが分子シャペロンである。
11.インスリンやインスリン受容体のようなタンパク質の折り畳みが行われるのが、小胞体という細胞内小器官で、それぞれのタンパク質が最も働きやすい立体構造に作り上げている。このタンパク質の製造工場はかなり優秀で、よく働くが、時にうまく機能しなくなり、構造異常タンパク質ができてしまうことがある。この状態を小胞体ストレスと呼んでいる。この悪くなった状況を元に戻そうとする復元力が細胞に備わっていることを米国テキサス大学のMary-Jane Gething & Joseph Sambrookというボス2人 が発見した。
12.小胞体ストレスを、元のよい状態に復元させるには、細胞は分子シャペロンが足りないから、いつも以上に不良品のタンパク質ができると考え、分子シャペロンを増やすことがわかった。増量した分子シャペロンが不良品タンパク質を修復し、正常な立体構造へと導く。ボス2人の指導の下、30年前からこの驚異の復元力(小胞体ストレス応答)の仕組みとその意義の解明に取り組んでいる。まず、酵母という単細胞生物を使って、小胞体の中の状況が悪化していることを感知するセンサー分子を世界で初めて発見し、1993年に論文発表した。帰国後この驚異の復元力が働く仕組みの解明に取り組み、酵母の細胞で小胞体ストレス時に分子シャペロンが増える仕組みを解明した。次いで、哺乳動物の細胞で小胞体ストレス時に分子シャペロンが増える仕組みを解明した。
13.受精卵がどんどん分裂していって胎児へと成長していく過程で、小胞体ストレスは生理的に発生しており、生じた構造異常タンパク質を修復している。様々な生命現象や生物進化を裏から支えているのが小胞体ストレス応答である。例えば血糖値の調節では、インスリンやインスリン受容体が主役だが、主役が主役として活躍できるように、立体構造形成を助けることで裏からこの生命現象を支えている。この仕組みが働かないと、糖尿病をはじめとして様々な病気を発症することになる。小胞体ストレス応答を適切に制御することができるようになると、病気を治療したり、健康寿命を延ばすことができる。

yuji5327 at 06:48 

2019年08月11日

宇宙で、ヒトの脳ほど複雑な構造物はない、地球上では、ヒトの脳がそのサイズの物体として最も複雑である。


「藤田一郎著(大阪大学教授):脳のネットワークの全貌解明挑戦はどこまで進んでいるか、週刊ダイヤモンド、2019.6.29」は参考になる。-.
1.宇宙で一番複雑な物体は難しいが、ヒトの脳ほど複雑な構造物はない、地球上では、ヒトの脳がそのサイズの物体として最も複雑であることに異論はない。860億の神経細胞から成り、そのそれぞれが数10個から数万個の他の神経細胞とつながり、接続部であるシナプスを介して情報のやりとりを行うやりとりを介して生じた神経細胞群の活動が、私たちの心と振る舞いをつくり出す。一つの神経細胞につながる神経細胞の数.の平均が100個であるとすると8・6兆個、もしも1000個であならば8.6兆個のシナプスを脳は持つ。いずれにせよ、とてつもなく膨大な要素から成るネットワークである。これらの神経細胞はランダムにつながるのではなく特定の相手と接続し、その粘果、特有の構造を持ったネットワーク(神経回路)を形成する。
2.電子回路の設計がコンピューターの機能を大きく左右するように、神経回路の構造が脳における情報処理を強く規定する。膨大な神経回路のどの部分が特定の心の出来事や行動に関係しているのか。それぞれの神経細胞において情報処理はどのようになされ、どんな神経回路がそれを可能にしているのか。私たちが成長し、年を取る過程でそれらの神経回路はどう変化していくのか。心の病はこれらの神経回路に何が起きた結果なのか。こうした問題はどれも重要な研究テーマである。
3.脳神経科学の研究は、多くの場合、これらの問題の一側面と脳の中のある一部との関係を調べている。しかしそのようなアプローチとは別に、神経回路全てを対象として、どの細胞が他のどの細胞とつながっているのかの全貌を明らかにしようという試みがなされている。神経回路の総体はコネクトームと呼ばれ、コネクトーム解明に取り組む研究分野はコネクトミクスと呼ばれる。オバマ前大統領時代に始まった米国のプレイン・イニシアチブ・プロジェクトの中核課題であり、類似プロジェクトは日欧でも推進されている。
4.ヒトのゲノム(DNA全体の塩基対配列)は2003年にその解読が完成した。塩基対の数は30億個あり、その中には、およそ2万2000の遺伝子(特定のタンパク質のアミノ酸配列を指定する塩基対配列)が含まれることが判明した。ヒトの脳のコネクトームは、それに比べて明らかにせねばならない対象の数が数桁多い。加えて、一つ一つの神経細胞と他の神経細胞との接続を明らかにするにはたくさんの技術的困難がある。
5.神経細胞同士の機能的接続を担うシナプスはその大きさが1μmにも満たないため、その有無を確定するには電子顕微鏡を使う必要がある。観察試料を電子顕微鏡で観察するには、50nm程度のスライス〔切片〕にする。たった1mm^3の脳組織であっても、その全てを観察するには、2万枚の切片を作製しなくてはならない。1枚の欠落もなく2万枚の切片を作製することは厳しい技術的要求である。
6.その1枚1枚の中に、神経細胞の細胞体、樹状突起、軸索、グリア細胞、血管内皮細胞などの断面がぎつしりと詰まっている。ショウジョウバエの神経系のある1断面3・5μm四方の電子顕微鏡写真を見ても、その複雑さが分かる。もし、1mm四方を観察しようと思えば、このような写真が8万枚以上必要である。そして、これらの写真に基づいて3D再構成を行うには、この切片のどの部分が上下2万枚の切片のどの部分につながるのかを決定する必要がある。
7.このような技術的困難から、1種類の動物を除いてコネクトームの解明は実現しておらず、マウスの網膜や大脳皮質視覚野、ショウジョウバエの視覚系で部分的な結果が報告されているにすぎない。コネクトームが解明されている唯一の動物はカエノラプディティス・エレガンスという種類の線虫である。体長1mmにも満たないこの動物も神経系を持っており、走性(化学物質や温度に誘引されたり、忌避したりする行動)や学習などの能力を持っている。先端から後端までの全てを切片にすることで、この動物が持つ302個の神経細胞がシナプスでつながっている全様相が1986年に明らかになっている。
8.「なんだ、線虫か」という声が聞こえるが、今のように大容量画像データを取り扱うデジタル技術が発達していなかった時代に、電子顕微鏡写真の巨人なブリントアウトに基づいて行った驚くべき研究である。ゲノムの令.解明もまた多細胞生物としては線虫が最初であり、その成功がヒトゲノムプロジェクトへの推進力となった経緯がある。
9.ヒトのコネクトーム解明に特有の技術的な制約は、脳を傷つけずに観察する方法しか適用できない。従って、現段階では、ずっとマクロなレベルの解析に力点が置かれている。用いられる代表的な方法は磁気共鳴映像(MRI)法であり、脳の活動を血液中のヘモグロビンの変化を見ることで計測する機能的MRI法や、水分子の拡散を見ることで神経線維の走行を可視化する拡散強調イメージング〔DTI)法などがある。DTI法で推定したヒトの脳の主.費な神経線維の走行は生きている人間に適用でき、比較的容易に計測ができる利点があるが、細胞レベル、シナプスレベルの解像度はない。
10.技術的なハードルを強調する話が続いたが、コネクトミクス研究の重要な拠点である米国ジャネリアファーム研究所の研究者からの私信によれば、25万個の神経細胞を持つショウジョウバエのコネクトームの完成が2年後に見込まれているという。いつになるかの予想はできないが、ヒトの脳のコネクトーム解明の日もきっと来るに違いない。


yuji5327 at 06:32 

2019年07月19日

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンという化学物質は、脳内で働く場合には「神経伝達物質」であって、ホルモンではない。


「大隅典子(東北大学教授)著:うつ病とセロトニンに新設、DNAスイッチという新機能、週刊ダイヤモンド、2019.6.15」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.幸せホルモンと呼ばれるセロトニンという化学物質は、脳内で働く場合には「神経伝達物質」であって、ホルモンではない。ホルモンとは、細胞から分泌され、標的となる細胞が受け取ることで作用が及ぼされるような物質を指す。例えば、「甲状腺ホルモン」などが該当する。
2.セロトニンの新たな働きについて取り上る。セロトニンは1935年にイタリア・ローマのヴィツトリオ・エルスパーマーという楽理学者により発見された。名前の由来は、血清中に存在する、血管の緊張を調節する物質である。
3.体内でセロトニンは、タンパク質を構成するアミノ酸のトリプトファンから代謝されて作られる。ほとんどが腸の粘膜に存在し〔約90%)、残りは血小板〔8%)と脳(2%)に存在する。脳内で働くセロトニンは、脳幹と呼ばれる部分の神経細胞で合成されたものであり、腸で作られたセロトニンが脳に直接作用することはない。これは、脳血液関門を通過できないからだ。脳幹でセロトニンを合成する神経細胞は、大脳皮質や海馬、視床下部など広範な領域に長い神経のケーブルを延ばして、睡眠、体温調節などの生理機能に関わることが知られている。
4.セロトニンが幸福感に関係するといわれ理由は、抗うつ剤の開発の歴史にさかのぼる。50年代、抗精神病薬として開発された化合物が、統合失調症よりもうつ病に効くという臨床的な事実から、その薬理作用が調べられた。そして、セロトニントランスポーターの再取り込みを阻害することによって効果を示すと考えられた。
5.神経細胞と神経細胞のつなぎ目の部分であるシナプスと呼ばれる隙問に放出されたセロトニンが、トランスポーターの阻害作用によって長くとどまるという。そこで、この抗うつ剤の薬理作用から、うつ状態にある人の脳内ではシナプスにおけるセロトニンの濃度が低下し、セロトニン受容体にセロトニンが作用しにくい状態となって、うまくセロトニンの作用を発揮できないのではないかという、うつ病の「セロトニン仮説」が浮上した。「セロトニンは幸せホルモン」という言説は、セロトニン仮説の裏返しとして生.まれたものである。選択的にセロトニンの再取り込みを抑える薬剤〔SSRI〕の開発が進んだ。米国で88年にSSRIの一種であるフルオキセチンが市販されると、瞬く間に抗うつ剤市場を席巻することになった。
6.加えて、96年にセロトニン仮説を支持する画期的な論文が発.表された。それは、セロトニントランスポーター遺伝子の遺伝子型.が、抑うつ状態に関係するというものである。遺伝子の一部が短い「S型」が、父方、母方由来の2本の染色体に存在する「SSタイプ」だと、長い「L型」を保有する場合よりも、うつ傾向が強いことが指摘された。これは画期的な研究成果として受け止められ、うつに関するセロトニン仮説はさらに強化された。つまり、うつ病の発症機序やSSRIの作用自体が十.分に理解されているとは言い難いものの、シナプスのセロトニンの濃度を高く保つことによって、抗うつ効果があると誰もが信じてきた。
7.今年の大型連休中に、この仮説に一石を投ずる論文.が米国精神医学雑誌に発.表された。それは、うつ病のリスクに対するセロトニントランスポーターをはじめとする遺伝子型の効果は、これまで信じられてきたほど大きいわけではないという内容である。6万人から44万人規模の臨床データを450報も精査した結果である。
8.だが、これは「うつとセロトニンは関係ない」という意味ではない。SSRIなどの薬剤が、他の効果を持つ可能性は残されている。3月末、英科学誌「ネイチャー」に、革新的な研究成果が報告された。それは、セロトニンにはシナプスで働く神経伝達物質としての古典的な作用だけでなく、「エピジエネティック」な働きがあるかもしれないというものである。エピジェネティクスについては、遺伝子の情報には塩基配列(A、T、G、C〕に加えて、それを上書きする作用を持つ化学修飾がある。例えば、DNAのシトシンにはメチル基がくっつく。
9.こうした化学修飾が遺伝子の作用を制御することは、「DNAスイッチ」と呼ばれることもある。DNAの本体に加え、二重らせんの鎖をコンパクトに収納するための糸巻きのようなタンパク質のヒストンにも、さまざまな化学修飾が存在する。これまで、メチル化、アセチル化、ユビキチン化などが知られていたが、セロトニンもヒストンタンパク質に結合することによって、スイッチとしての作用をもたらすというのである。米国のマウントサイナイ医学校やその他多数の研究室による共同研究では、ピストン3タンパク質の5番目のグルタミンの部分に、セロトニンが結合することを見いだした。
10.このような修飾を受けたヒストンは、確かに脳と腸に多いことも分かった。そして重要なことだが、セロトニン化されたピストンが存在するゲノム領域では、遺伝子のスイッチが入りやすい状態になっている。つまり、セロトニンは神経伝達物質としての古典的な機能に加え、細胞の中で遺伝子の働き方を調節するという新たな機能を持つのかもしれない。今後、他の研究室の検証を待つ必要はあるが、セロトニンが脳内で重要な物質であることに変わりはない。


yuji5327 at 06:41 

2019年07月16日

加熱式たばこは、ファッションに近く、有害作用や受動喫煙のリスクは紙たばこと大差ない。使用を禁止している国もある。


「池谷裕二著:闘論席、週刊エコノミスト、2019.6.11」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日本の成人喫煙率は厚生労働省の調査で男性29%、女性7%。以前に比べると、ずいぶんと減ってきた。喫煙率の低下の理由は、有害作用が社会的に認知されてきたことに加え、ニコチン置換機器が普及してきたことにもある。
2.世界では「電子たばこ」の市場拡大が日覚ましい。液体を電気加熱して発生した蒸気を吸入するもので、当初の予想をはるかに上回って浸透している。今年2月にはニコチンパッチなど、ほかのニコチン置換療法に比べ禁煙成功率が1.8倍高い、という一定の禁煙効果を示す英国の調査結果が医学専門誌に発表された。
3.しかし、電子たばこは、真の意味で有益だろうか。まずは副作用。発がん作用については多様なデータが発表されているが、おおむね「作用なし」との意見が優勢である。とはいえ、血管収縮作用があるニコチンが含まれるため、心臓発作や脳竿中のリスクを高めるとされる。またニコチンには強い依存作用があり、海外では「電子たばこ依存症」が新たな社会問題となっている。
4.これ以上に問題視されるのが、若者による乱用である。たばこ未経験者が電子たばこを使用するケースが増えている。アメリカではここ1年で10代による電子たばこの使用が倍増した。ニコチンに味をしめた若者が、紙たばこに移行しているという。電子たばこの目的に逆行する現象である。
5.我が国では少し状況が異なる。日本では電子たばこで用いられるニコチン液が医薬品.医療機器法(薬機法)の規制対象であり、自由に販売・購人できない。このため、たばこの葉を加熱し蒸気を吸人する「加熱式たばこ」が主流である。
6.加熱式たばこは、いわばファッションに近く、有害作用や受動喫煙のリスクは紙たばこと大差ないという指摘もあり、使用を禁止している国もある。


yuji5327 at 06:22 

2019年07月03日

かかとから着地するほうが、ふくらはぎの運動量がアップする。ふくらはぎは、下半身にたまった血液を心臓に戻すポンプの働きをする。ふくらはぎの筋肉が弱ると心臓に負荷がかかる。

「南和友著:
最強心臓外科医が教える病気にならない自律神経の整え方、幻冬舎、2018.7.10」は参考になる。「第3章:苦労を楽しい記憶に変えると、健康維持の努力も楽しく続けられる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.加齢によって体調に不具合が出ることはむを得ないが、かならずしも加齢ばかりが影響しているわけではない。実年齢は50歳でも、血管年齢は70歳という人はいるし、逆に、70歳を過ぎても血管年齢が50歳という人もいる。いくつになっても50代くらいの血管年齢なら十分に維持できる。生活習慣を変え、自律神経を上手にコントロールし、それまでの不健康な生活から抜け出すには一時的な苦労や我慢も必要になる。
2.血管を若返らせるためには、「運動」「自律神経の閾値を高める」「食事法」の3つの要素が必要になる。1つ目の「運動」は、激し過ぎても心臓に負担となるので適切ではない。のんびり歩くだけでも効果がない。普通に歩いている状態よりも拍出量が増える軽いジョギングや強めのウォーキングをするなどして、血管が筋肉に血液を送るように仕向けることで、初めて心臓も血管も鍛えられる。強度の高い運動を急に中止すると筋肉内に血液が留まることで疲労物質が蓄積し、回復が遅れる。少しずつ運動強度を下げていくクールダウンの時間が必要となる。
3.2つ目の「自律神経の閾値を高める」ためには、血管を収縮させるのが交感神経、血管を拡張させるのが副交感神経、という原理を理解したうえで、血管を締めて開く、締めて開くの繰り返し、すなわち血管の「拍動流」を保つことが大切である。拍動流とは、心臓の拍動を受けて、動脈がうねうねと波打つように動き、血液が流れていくことである。この拍動流があることによって、隅々の組織にまで血液を送ることができる。また、血流がスムーズであれば血管の柔軟性が保たれ、動脈硬化を予防することもできる。自律神経の閾値を高めると血管が若く強くなるとはそういう意味である。
4.自律神経を鍛える方法として、もっとも大切なのは感動をテーマに生活することである。仕事や子育てから解放されたからといって、無為に日々を過ごすようなら、感動とは程遠い生活になってしまう。
5.3つ目の「食事法」とは、食のコントロールのことで、糖やコレステロールの少ないさらさらの血液をつくり、血管壁が傷つかないようにすることで血管力を高めるのが目的である。長年の食の嗜好たとえば脂や塩分が多い食べ物への執着を変えるためには「思考」を変えることが必要である。どんな食事が血管に悪いか、どんな食事が血管によいかを知識としてしっかり頭に入れる。健康になるのにはそれなりの努力がいる。
6.早いうちに始めた努力は、かならず将来、大きな成果となって返ってくる。そして、苦労の末に味わった「楽しい」「気持ちいい」というイメージをつくるのも、自律神経の働きである。
7.運動はやり過ぎれば不整脈が出たり、心肥大になったりします。激しく息を切らしながら汗だくになってランニングをする中高年は、心臓への負担は相当なもので危険である。「適度な運動」の定義は「有酸素運動」である。有酸素運動とは、運動中の呼吸を普段よりも深めにし、たくさんの酸素を取り込みながら行なう運動である。このとき十分に取り込まれた酸素は、体内の糖質や脂肪をエネルギー源として燃焼するときに使われ、効率的にエネルギーを作り出す。
8.体内に乳酸を生じないために疲れが蓄積しにくく、エネルギー源が徐々に体脂肪に切り替わっていく。ポイントは、激しいとまではいかず、ややきつい、といえるくらいのウォーキングなど、反復する動作を一定時間続ける。最初は15分程度でOKで、わずかな時間のうちにもいろいろな情報が五感を通じて体の中に入ってくる。歩いていて気持ちよくないと感じたら、オーバーペースになっているサインで、歩く速度を少し落としたり、途中に休憩をはさんだりする。習慣化がたいせつ。
9.有酸素運動に最適な方法として、パワーウォーキングを勧める。パワーウォーキングは運動生理学と医学的見地にもとづき、骨格を正しく使いながら心臓をケアし、代謝を効果的に上げる歩き方で、年齢に合わせた目標心拍数でウォーキングをすることにより、必要な酸素を100パーセント取り込むことができる。
10.心臓にも負担がかからないパワーウォーキングの方法は、〇兩をまっすぐにして、軽くこぶしを握ってひじを直角に曲げる普段の1.5倍ほどの速さで歩くかかとから着地したら、足裏全体を使って前方に重心移動していく。15分ほど歩いたら脈を測り、目標心拍数になるようにウオーキングすることで体に最適な有酸素運動を行なうことができる。
11.有酸素運動の目標心拍数(1分)は(220−年齢)×(0.6~0.75)で計算する。79歳では84.6~105.8となる。目標心拍数で歩いたほうが代謝はアップし、効率よく脂肪が燃焼し、体に必要な酸素を100パーセント取り込むことができ、心臓にもあまり負担がかからない。普段から高血圧や不整脈などの薬を服用している人は運動してもあまり脈が上がってこないことがある。その場合には平常時の20〜30パーセントを目安に運動する。
12.足裏全体でなくかかとから着地するのは、そのほうがふくらはぎの運動量がアップするからである。ふくらはぎは、下半身にたまった血液を心臓に戻すポンプの働きをしているため、「第2の心臓」とも呼ばれている。ふくらはぎの筋肉が弱ると末梢の血液が心臓に戻りにくくなるため、心臓に負荷がかかり、全身の血流も悪くなる。週2〜3回でも効果は十分に期待できる。
13.3日以上排便がない、または1週間当たりの排便回数が2回以ドの人は便秘で、本来外に出すべき老廃物が体内に残る。老廃物をそのままにしておけば毒素が増殖し、腸の壁に回っている血液の中に取り込まれ、代謝が悪くなって糖分やタンパク質が分解されきれずに脂肪として蓄積され、肥満の原因となる。たとえ便意がなくても、朝食後にはかならずトイレに行く習慣をつける。


yuji5327 at 06:32 

2019年07月02日

60歳を超えた人には2〜3年に1度、循環器系の特定検診を受けることをすすめている。

「南和友著:
最強心臓外科医が教える病気にならない自律神経の整え方、幻冬舎、2018.7.10」は参考になる。「第3章:健康診断は必須、ただし過信してはいけない」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.健康診断では異常がなかったのに、食後に血液検査をすると中性脂肪の数が異常で、脂質異常という症状を示すことがある。これは「食後高脂血症」といって、中性脂肪を分解するリポプロテアーゼという物質の働きが弱っていることが原因である。健康な人と比べて心筋梗塞などの心臓病のリスクが3倍といわれている。
2.バリウムを飲んで胃や腸のレントゲン検査をしても、見つけられるのはかなり進行した末期がんだけである。決して健康診断を過信しないよう注意を呼び掛けている。血管の状態をより正確に把握するためには、CTやMRIといった高度な画像撮影やABIといったドプラ検査の技術が不可欠である。
3.脳の血管の動脈瘤や詰まりなどの異常を発見するには、MRIを用いる必要がある。人間ドックでCT検査を受けたという人でも、全身を撮っていない場合があるので、そうなると狭い血管の異常は見落とすことになる。60歳未満なら5年に1度、60歳を超えた人には2〜3年に1度、循環器系の特定検診を受けることをすすめている。
4.循環器系疾患のリスクを正確に知るためには、次に挙げる検査項目のチェックが必要である。
・血液検査……代謝系の値と腎・肝臓機能、血液の栄養・感染状態のチェック
・胸部レントゲン……心臓の大きさ、形の把握、肺の異常陰影
・心電図……心筋梗塞、心筋炎などのリスクチェック、不整脈
・負荷心電図……負荷をかけたときの心臓の動きから不整脈や心不全を調べる
・エコー検査(心臓超音波検査)……弁の働き(迷流・狭塞)、筋肉の肥厚具合、血液の拍出量の測定
・頸動脈・下肢動脈エコi、ドプラ検査……詰まりやすい動脈に血栓がないかチエック
・ABI計測……上下肢の血圧差を測り、体の上下左右での動脈硬化の有無を調べる
・PWV計測……心臓の拍動が四肢に到達する時間の測定(動脈硬化の進行度チエック)
・.眼底検査……ドプラ検査では測れない細かい部位で動脈硬化をチェック
・肺機能検査………肺気腫、肺線維症、気管支喘息の有無を確認
・.全身CT検査…-体の断面図から狭くなった血管や動脈瘤がないか探す
・心臓CT検査…-冠勤脈の走行異常や狭塞の有蕪を1mm単位で検査
・心筋シンチ……心臓の虚血が疑われた場合に、血液の活用具合を測るオプション検査
5.特定検診(心臓・血管ドック)を受けるのが難しいのであれば、既往症などを考慮しながら、リスクの高そうな項目だけでもチェックしてもらう。かかりつけ医を持てば、自分の健康状態が経過とともにすべて記録されているので、小さな症状を見逃すリスクもそのぶん減る。-



yuji5327 at 06:49 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール

yuji5327

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード